01「ファッション誓約」
- ■ ファッション業界全体で環境問題に取り組む
- ■ 世界の有名ブランドが参加
環境問題への対応に注目が集まる中、業種を問わずこの課題に取り組む企業が増えている。その流れを受け、ファッション業界においても事業活動において気候変動や生物多様性、海洋保護の3つの分野でアクションを起こす共同誓約『ファッション誓約』が結ばれた。
参加を表明したのは、バーバリー、シャネルなど有名ブランドばかり。気候変動では、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロに、海洋保護では、使い捨てプラスチックを徐々に削除するなどをうたっているという。ショッパーをポリ袋から紙袋へ変更するなど、すでに環境へ配慮したアクションを行っている企業はあるが、業界全体でこの目標を掲げる試みは初となる。今回の誓約に日本企業は不参加とのことだが、今後日本のアパレル業界にも環境問題に対するスタンスの表明は求められるだろう。
【参考URL】
https://sustainablejapan.jp/2019/08/25/the-fashion-pact/41789

02「エコロギー」
- ■ コオロギを養殖魚の飼料に
- ■ 食糧問題の解決策として
大きな社会問題として認識されながらも、有効な対応策が打たれていない食糧問題。この課題に対処するべく、日本の大学院生、葦苅晟矢(あしかり・せいや)さんが立ち上げた『エコロギー』が注目を集めている。
これは、安価で飼育も容易なコオロギを養殖魚のえさに転換するというプロジェクト。現在、養殖ブリ1匹の養殖には約20kgの天然魚を必要とするという。これに課題を感じた葦苅さんは、栄養豊富で世代交代も早いコオロギに着目。安価なコオロギ粉末のえさで水産資源の枯渇を防ぐという。持続可能な水産ビジネスの新たなモデルケースとして、どのように成長していくか、この挑戦に注目していきたい。
【参考URL】
https://forbesjapan.com/articles/detail/29354

03「スマホ賽銭」
- ■ 電子マネーでお賽銭ができるシステム
- ■ 外国人観光客への対応の観点からも
さまざまな買い物シーンでキャッシュレス化が進むなか、スマホ決済で賽銭を支払える『スマホ賽銭』を採用する神社が登場し、話題を呼んでいる。
現在スマホ賽銭が使えるのは、東京の愛宕神社や栃木の日光二荒山神社など。さい銭箱QRコードが表示してあり、スマホで読みとると支払い完了となる。さらにポイントもつくという。参拝客にとっては小銭を出す煩雑さが減る、神社側は賽銭泥棒の被害が減る、というメリットがある。社寺仏閣においても、今後キャッシュレス化は進んでいくだろう。
【参考URL】
https://zuuonline.com/archives/187652

04「MOG MOG STAND」
- ■ 「SHIBUYA109」にオープンしたフードフロア
- ■ 渋谷の名物フード開発などに取り組む
渋谷の若者が集まるスポット「SHIBUYA109」に、話題のスイーツやドリンクを集めたフードフロア『MOG MOG STAND(モグモグスタンド)』がオープンした。
「MOG MOG STAND」には、渋谷発の名物フードを開発する「イマダキッチン」をはじめ、スペシャルティードリンク専門店「チャタイム」や、関西で人気のクレープ専門店「ヨーキーズ クレープリー」、新業態のイチゴスイーツ専門店「ストロベリーフェチ」などの6店舗が出店。人気店を集めるだけでなく、名物フードの開発など、ここでしかできない体験を提供していくという。SNS映えするスポットも用意されており、若者が楽しむための工夫が凝らされている。このように様々な仕掛けを行っている「MOG MOG STAND」が、渋谷の流行の発信地として根付くことに期待したい。
【参考URL】
https://www.shibuya109.jp/mogmogstand/?top

05「ココアシガレット」
- ■ 老舗駄菓子メーカーのパロディー菓子
- ■ SNSの投稿で再注目
近年、老舗駄菓子メーカー「オリオン」のパロディー菓子が再注目されている。
「オリオン」といえば、タバコのようなパッケージの砂糖菓子『ココアシガレット』や、コーラ味のラムネ「ミニコーラ」で有名だ。とくに「ココアシガレット」の販売実績は、過去最高を更新する勢いだという。そこには、SNSで投稿された写真が関係している。若者に人気の高いシンガーソングライター「あいみょん」が、「ココアシガレット」を持ちポーズをとっている写真を投稿したのだ。これをきっかけに人気が再燃し、ヒットにつながったという。また「オリオン」は、加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」をモチーフにしたミント菓子「myCOS(マイコス)」や「ココアシガレット」柄のスマホケースなど、新商品の開発にも取り組んでいる。現代で商品をヒットさせるには、SNSの活用や他社とのコラボなど、様々な工夫が必要になりそうだ。
【参考URL】
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/00593/?P=1

06「nommoc」
- ■ 無料の配車アプリサービス
- ■ 移動中に嗜好性に適した広告が配信される
近年、動画やソーシャルメディアなど、あらゆる媒体で広告運用が行われている。そんな中、移動型広告メディア『nommoc(ノモック)』が話題を呼んでいる。
「nommoc」は、アプリで移動車を手配し、車内で流れる広告を見るだけで、目的地まで無料で移動できる配車アプリサービス。アプリを介して情報を取得し、ユーザーに適した広告が配信される仕組みだという。年齢、性別はもちろん、趣味趣向や過去の行き先データを取得していくため、企業側もターゲティング環境を整えることができる。移動のコストを無料化するとともに、移動中も人生を豊かにするための情報が収集できる
「nommoc」は、移動時間の価値を飛躍させるサービスを目指しているという。このような新たな広告メディアが、インバウンド需要にも影響を与え、経済循環に働きかけてくれることに期待したい。
【参考URL】
https://nommoc.jp/

07「ピアボーナス」
- ■ 仲間同士で行う評価制度
- ■ 社員のモチベーションアップへ繋がる
多様な働き方が増えてきている昨今、『ピアボーナス』という新しい評価制度に注目が集まっている。
「ピアボーナス」は、仲間を意味する「peer」と報酬を意味する「bonus」を組み合わせた言葉で、表面化しにくい仕事の成果に対して、従業員同士が成果給を送り合える仕組みのこと。実際に導入している企業では、「Unipos」などの専用ツールを利用し、PCやスマートフォンを使って「ピアボーナス」のやり取りを行っている。ツールを通して、評価が全社に共有されることで、社員のモチベーションアップやコミュニケーションの円滑化を図ることができるという。労働環境が多様化する中で、個々人が良いパフォーマンスを保つために、今後このような制度はいっそう重要視されていくだろう。
【参考URL】
https://unipos.me/ja/
