01「FEAR」
- ■ ドナルド・トランプ米大統領の暴露本
- ■ 発売初日に90万部を売り上げ
2017年に誕生して以来物議をかもしているアメリカのトランプ政権。そのトランプ政権の内情を暴露した、ボブ・ウッドワードによる書籍『FEAR(恐怖)』が話題となっている。
これまでもトランプ暴露本は数冊出版されているが、『FEAR』の特徴はその執筆方法。ベテランのジャーナリストであるウッドワードが、「現場にいた者や目撃者を直接何百時間も取材して得た情報から導き出した」本であり、極めて事実に即した内容といえる。この本では、トランプ氏に大統領を遂行する能力がないばかりか、世界秩序を危うくさせるほどの存在だということが克明に描かれている。アメリカでは発売初日で90万部の売り上げをたたき出し、12月には日本でも発売が予定されているこの本が、日本でどんな衝撃をもたらすのか注視したい。
【参考URL】
https://www.newsweekjapan.jp/watanabe/2018/09/fear.php

02「ドンキ風ファミマ」
- ■ ドンキホーテとファミマのコラボ店舗
- ■ ドンキの陳列方法をコンビニで再現
熾烈な競争が繰り広げられているコンビニ業界。大手チェーン各社がさまざまな生き残り戦略を展開するなか、ファミリーマートが量販店の「ドンキホーテ(通称ドンキ)」とコラボした『ドンキ風ファミマ』が注目されている。
ドンキ風ファミマが展開されているのは、立川、目黒、世田谷の3店舗。共同実験店舗として、6月から営業を開始している。最大の特徴はその陳列方法で、ドンキホーテ特有の商品をうずたかく積む「圧縮陳列」のノウハウを最大限に生かした店舗づくりになっている。実験開始から2店舗で売り上げが1.5倍に伸び、結果は上々だという。このまま売り上げが伸び続ければ、ドンキ式の陳列方法を採用するコンビニが身近な場所でも見られるようになるかもしれない。
【参考URL】
https://www.ryutsuu.biz/store/k091241.html

03「通年採用」
- ■ 「就活ルール」廃止のうわさ
- ■ 経団連会長の発言が波紋を呼ぶ
2015年頃から頻繁に変更され、就活生を振り回している就活ルール。就活ルールが有名無実化しているともいわれるなか、新卒一括採用ルールを廃止し『通年採用』に切り替える可能性があるという経団連会長の発言が衝撃を呼んでいる。
新卒一括採用はさまざまなデメリットも指摘されているが、必ず毎年新卒を採る企業が一定数いることで、就職の枠がある程度担保されるというメリットもある。一方通年採用は、行き場を失う学生が増えるデメリットがあるが、就職・採用が一発勝負ではなく卒業後でもチャレンジが可能というメリットもある。企業の経営戦略にも影響を及ぼすこの就活ルールの動向を、注視していきたい。
【参考URL】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201809/CK2018090402000132.html

04「ノモフォビア」
- ■ スマートフォン依存による症状
- ■ 学校でのスマートフォン禁止などで対策
近年、スマートフォンを操作できない状況に恐怖を感じてしまう症状『ノモフォビア』を訴える子どもが増加し世界的に問題となっている。英国では実態調査が実施され、回答者の66%が「ノモフォビア」の症状があると判明した。
事態を危惧したフランスなどの国々では、小中学校でスマートフォンを禁止するなどの策が講じられている。3~15歳の児童を対象に、インターネットに接続できる端末は自宅に置いて登校したり、校内では電源を切ることが義務付けられているという。15歳以上の子どもが通う高校に関しては、禁止するかどうかの判断は学校に委ねられている。英ロンドンの大学が実施した調査では、学校でのスマートフォン禁止が児童の学業成績向上につながっていることが分かった。健全な教育体制を整えるためにも、スマートフォンに対する規制は日本でも必要になるかもしれない。
【参考URL】https://www.cnn.co.jp/tech/35123369.html

05「大坂なおみ」
- ■ 20歳のプロテニスプレイヤー
- ■ 日本人初の4大大会シングルス優勝
先日行われた全米オープンテニスの女子シングルスで、若干20歳の『大坂なおみ』選手が初優勝の快挙を成し遂げた。
大坂選手は、日本人の母親とハイチ系アメリカ人の父親を持つプロテニスプレイヤー。男子を含め、4大大会のシングルスで日本人選手が優勝するのは初めてのこと。さらに、アジア勢で全米優勝を飾るのも初だという。これまでの日本選手は、錦織圭の全米準優勝と、伊達公子によるウィンブルドン選手権ベスト4が最高成績である。20歳という若さで優勝を勝ち取った大坂選手は、世界的にも非常に注目されているのは間違いないだろう。引き続き、大坂選手の活躍に注目していきたい。
【参考URL】https://mainichi.jp/articles/20180909/k00/00e/050/159000c

06「防災士」
- ■ 防災に関する知識・技能を認証する民間資格
- ■ 小中学生の防災士も誕生
近年、地震や豪雨など災害の影響で人々の防災意識が高まる中、『防災士』という資格が注目されている。
「防災士」とは、NPO法人日本防災士機構が、防災に関する一定の意識、知識、技能を持った人を認証する民間資格のこと。大規模災害発生時は行政主導の救助救出活動などが遅延・制限されるという阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、民間人の防災リーダーを養成する目的で創設されたという。人々の防災意識の高まりに加え、全国各地の自治体が防災士養成事業に参加していることも後押しし、全国で取得者が増え続けている。実際の被災地では、公の助けを待つより、隣近所の助けが非常に大きな存在となる。自主的に防災の知識を学ぶことで、平常時からその意識を高く保つ「防災士」の資格がより浸透していくことに期待したい。
【参考URL】
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180914-OYT1T50045.html

07「チコちゃんに叱られる!」
- ■ NHK総合の雑学バラエティ番組
- ■ ギャラクシー賞月間賞も受賞
「テレビ離れ」が進む今、どの局も視聴率の獲得に四苦八苦している。そんななか、日常に潜む素朴な疑問をテーマにしたNHK総合の番組『チコちゃんに叱られる!』の視聴率の高さに注目が集まっている。
「チコちゃんに叱られる!」は、5歳の女の子チコちゃんの質問に答えられないと「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と叱られる異色のバラエティ番組。チコちゃんは着ぐるみとCGを融合させたキャラクターで、表情も自在に動く。キャッチーな演出や堅苦しさがないところ、さらに笑いの中にも考えさせられる問題があることが幅広い世代に好感を得て、視聴率は右肩上がりだという。視聴者を引き付けるためにバラエティが演出過多になっていくなかで、年配者から若い人まで3世代が楽しめるこの番組の快進撃に期待したい。
【参考URL】
http://www4.nhk.or.jp/chikochan/
