01「西之島」
- ■ 小笠原諸島・西之島の面積拡大
- ■ 排他的経済水域の広がりに注目
噴火による新島出現が話題になった小笠原諸島の一角、『西之島』。正確には海底火山が噴火し、西之島にくっつく形で新島が出現したのだが、その後も噴火は続き、現在では当初の9倍近い面積になっている。
専門家から熱い視線を浴びる西之島だが、実は日本全体にも影響を及ぼす可能性があるという。それが、面積の拡張による排他的経済水域拡大だ。排他的経済水域とは、国土から200海里(約370km)の範囲内で、水産資源などの権利を得られるというもの。西ノ島が現在の面積を保った場合、排他的経済水域は40平方km拡大するという。これにより、日本の漁業の幅も広がるのではと期待されているのだ。実現すれば近い将来、西之島で水揚げされた魚が食卓にあがる日が来るかもしれない。

02「サイエンスカフェ」
- ■ 科学者と科学好きが集まるカフェ
- ■ 専門性に特化したカフェの増加
科学の専門家と一般の人々が、小規模な空間でお茶やコーヒーを飲みながら科学について談義する『サイエンスカフェ』をご存知だろうか。
近年このようなシンポジウムとは違い、専門知識が豊富な人と、興味はあるけど知識はない人を繋げるコミュニケーションの場(カフェ)が増加している。例えば、特殊工具を置いた、ものづくりが好きな人が集う「ものづくりカフェ」や、猫好きが集う「猫カフェ」、鉄道模型が楽しめる「鉄道カフェ」など多岐にわたる。こうした専門性の高いコミュニティが増えていくことが、各業界の認知度や技術、知識の底上げに繋がるのかもしれない。

03「圏外旅行」
- ■ デジタルデトックスの一環
- ■ “圏外”地域への旅行で心に癒しを
携帯電話、特にスマートフォンの普及はSNSの広がりとともに、「いつでもどこでも繋がれる社会」を実現した。しかし、ときにはそれが煩わしく感じられるものだ。いっそのこと、強制的に電波が「繋がらない」状況に身を置きたい――そんな現代人の願望を叶える、『圏外旅行』が、今話題だ。
これは、電波が入らない離島などに滞在し、その間はスマホの電源も落とすというもの。SNSやインターネットからも離れることで、頭のリフレッシュに繋がり、仕事でのアイデアが生まれたなど、旅行者からは圏外旅行を評価する声も多いという。「SNS疲れ」という言葉も生まれる現代。圏外旅行によって情報過多から距離を置き、自分を見つめ直してみてはいかがだろうか。

04「ビジネスSNS」
- ■ 仕事で使えるSNS
- ■ 海外ではすでに広く活用
普段、私たちが使用するFacebook などの個人SNSは、一般的に実名登録が基本となっている。そこでビジネス上でも、このソーシャルメディアを活用できないかと考えられていたが、セキュリティや社内システムとの連携の不具合が懸念されていた。そんな中、注目されているのが『ビジネスSNS』だ。
ビジネスSNSとは、ビジネス向けに特化したSNSのこと。現在、海外で人気を誇るビジネスSNSの「LinkedIn(リンクトイン)」では、プロフィールは履歴書として機能し、採用に活用されることも多い。また、圧倒的なユーザー数を誇る「Facebook」でも、ビジネス向けの機能を充実させたサービスが準備され始めているそうだ。日本ではSNSを積極的にビジネスに活用する動きは未だ少ないが、普及するのもそう遠くない未来なのかもしれない。

05「県民手帳」
- ■ 全国40県で発行されている手帳
- ■ 郷土愛に溢れた内容が話題に
便利な情報に加え、自分に馴染みある郷土の情報が多く記載されている『県民手帳』が人気を集めている。県民手帳とは、統計による各県の状況、そして生活情報がまとめられている手帳のこと。
地元の地図や公共施設の連絡先など、その地域によって記載されている内容は異なるが、郷土愛に溢れる仕上がりになっていることから人気が上昇。現在は、全国40県でそれぞれの県民手帳が販売されている。また、約300~900円とお手ごろな価格に加え、近年の“ゆるキャラブーム”に乗ったご当地キャラクターの手帳もあり、お土産として購入されることも多いようだ。メインターゲットだったシニア層から若者層まで幅広い年齢層に受け入れられた県民手帳が、ご当地名物となる日も近いのではないだろうか。

06「Dookie(ドッキー)」
- ■ 食べられる土器登場!?
- ■ 家族でおいしい土器作りが人気
縄文時代や弥生時代などの、はるか昔に作られたとされる土器。歴史の授業で誰もが知る土器が、別の形で話題になっているのをご存知だろうか。
それが、割れた土器の形に似せて作られたクッキー菓子『Dookie(以下ドッキー)』だ。もともとは、横浜市歴史博物館の催しの1つとして配布されたが、SNSでドッキーの写真を公開したところ、そのクオリティの高さが話題になり、イベントに人が殺到したという。また、ドッキーのレシピが公開されると、家族でドッキー作りを楽しむ人が増加。それを紹介するサイトも開設され、その人気は留まるところを知らない。土器×お菓子のように、意外な組み合わせを楽しむアイデアは、ビジネスにおいても大きなヒントになるだろう。

07「ファスト内定」
- ■ 選考期間が短い採用方法
- ■ 他業界への流出を阻止する奇策
近年、メディアやSNSでの論評が激化していくにつれて、業界ごとに評判が大きく偏ってきている。特に世間からの風当たりが強い飲食業や小売業は、通常の選考フローだと、他業界に人材が流出してしまうことが避けられないそうだ。
そうしたあおりを受けた、業界の企業が打ち出した奇策が『ファスト内定』。社員採用の選考期間を極端に短くして内定を出すことで、どうにか人材確保に乗り出したのだ。企業によっては、短期合宿のみで採用をしたり、留学中の学生をターゲットに短期選考をしたりする。こうした選考方法の良し悪しはともかく、早期に採用をして、結果的に人材定着に繋がらなくては意味がない。今後、そのことも考慮した上で、採用を行える社会になることに期待したい。
