01「クラインガルテン」
- ■ 宿泊施設つき農地の利用者急増中!
- ■ プチ田舎暮らし体験が人気の秘訣!
家庭菜園がにわかにブームの中、最近は『クラインガルテン』という市民農園を利用する人が増えているようだ。クラインガルテンとは、ドイツ語で“小さな庭”という意味をもち、小屋と広めの農地を長期間借りられるといった特徴がある。日本では宿泊可能な部屋を併設していることが多い。また、都心に近い施設もあり、週末だけの田舎暮らしや地方移住体験などで利用する人に人気のようだ。年間契約なので、週末に時間があるときだけ通い、収穫した野菜を持ち帰って周囲にお裾分けする、なんてことも。菜園に興味がある人に限らず、都会の喧騒から少し離れてのびのび暮らしたい人も市民農園を始めてみてはいかがだろうか。

02「セレ女」
- ■ Jリーグ・セレッソ大阪の若手選手に女性が熱い視線
- ■ 国内サッカー活性化の起爆剤に!?
イタリアの名門、ACミランへの移籍が決定した本田圭佑。さらにインテルの長友、マンチェスターUの香川、ドイツでは内田や長谷部、清武…。10年前では想像ができなかったほど、海外の強豪リーグで活躍する日本人サッカー選手は増加している。一方で、選手の海外移籍によるJリーグの人気下降は問題視されていた。そんな中、元気なのがセレッソ大阪であり、その原動力となっているのが『セレ女』だ。セレ女とは、セレッソ大阪の若手選手を応援する女性たちのこと。彼女たちのお目当ては、日本代表にも定着し始めた柿谷曜一朗や山口螢といった、実力はもちろん、甘いマスクも備えた選手たちだ。そして、セレ女たちの後押しもあり、セレッソ大阪は観客動員数という面でも大躍進した。W杯イヤーの2014年、日本代表の躍進には国内サッカーの盛り上がりも不可欠である。サッカーへの入口として、セレ女のようなファンの在り方もひとつの形ではなかろうか。これが、Jリーグ復権の起爆剤となることを期待したい。

03「剽窃チェッカー」
- ■ コピー&ペーストされた文章かどうか見抜ける!
- ■ 自分の頭で考えることこそが大切
長期休み前の学生にとって重大な問題といえば、レポート提出。確かに、ゼロからレポートを書き上げるのはなかなか骨の折れる作業だ。しかし、このところインターネットで見つけた他人の文章をコピー&ペーストしたレポートを、何食わぬ顔で提出する学生が増えているというのだ。そんな現状を打破するのが無料ネットサービス『剽窃(ひょうせつ)チェッカー』。剽窃とは、他人の作品や論文を、クレジットの表記なく使用することである。この剽窃チェッカーは、文章を入力してボタンを押すだけで、簡単にチェックができるというものだ。もしどこかのサイトから文章を拝借していた場合は、転載元のURLが表示され、剽窃行為がすぐに判明する。なんでも、剽窃行為が問題化しているのは学生の提出するレポートに限った話ではなく、中にはコピー&ペーストした論文を発表する研究者もいるのだとか。他人の文章を拝借したレポートや論文で表面上の評価を得ることは、きちんと努力をしている人からしてみれば不当だ。剽窃チェッカーが不正への抑止力となるか、今後の展開に注目だ。

04「CtoC ビジネス」
- ■ インターネットで注目されるConsumer to Consumerビジネス
- ■ 生活者同士の需要供給で経済活性化なるか
近年、インターネットオークションのような『CtoCビジネス』が、多くの企業で展開されているようだ。「CtoCビジネス」とは、一般消費者(consumer)同士で行われる取引のこと。企業側は、ネットオークションを行うためのシステムや場所を提供し、利用者は月額料金を払ったり、取引後の手数料を納めることでビジネスとして成り立つのだ。そんなCtoCビジネスはオークションだけに限らない。ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイが提供する、インターネット上に自分のお店を持てる「ZOZOMARKET」は、ユーザー数が500万人を突破した。また、リクルートホールディングスが提供する、学びたい人と教えたい人をマッチングするサービス「おしえるまなべる」を利用して講師業を始める人が増えるなど、各企業が様々な方法でCtoCを展開している。いまやインターネットビジネスで最も注目されているCtoCビジネスは、生活者同士の需要供給を促し、日本経済をさらなる活性化へと導いてくれるかもしれない。

05「ユーザーイノベーション」
- ■ モノであふれる現代のイノベーションとなるのは?
- ■ 消費者ならではのアイデアが尊重される時代へ
コンビニエンスストアに行けば大量の食品を買うことができ、インターネットで検索すれば大量の情報が得られる現代。消費者は本当に欲しいものしか手にしなくなったのではないだろうか。そんな「モノ余りの時代」に新たな一手となるのが、消費者が主体となり商品開発を行う『ユーザーイノベーション』だ。たとえばよく目にするのが、ユーザー参加型で商品を決定する企画。もはや消費者は一方的にモノを買う立場ではなく、開発者としての役割も担うようになったと言える。今まではモノづくりのプロであるメーカー側が主体となっていたが、消費者視点の等身大の意見は、多様なアイデアを生むきっかけとなる。モノづくりの未来を切り拓くのは、消費者かもしれない。

06「ウェアラブルコンピューター」
- ■ 身に着ける機能が求められる時代に
- ■ 軽量化・小型化の次はファッション性!?
歩きながらスマホで電話して商談を行ったり、ジョギング中に音楽を聞いたり、カロリーの消費量を計測したり。ひと昔前に比べると、私たちの生活は実に多くのコンピューター製品に囲まれている。とはいえ、いくらITが発達してさまざまな製品が登場しても、それを扱う人間の手は2つのみ、操作には限界がある。だからこそウェアラブル、身に着けられるコンピューターが最近のトレンドとなっている。腕に巻き、首から下げ、メガネをかけるようにコンピューター製品を身に着ける。技術の進歩による軽量化や小型化があってこその話である。そのうち、衣服に機能だけではなくファッション性が求められたように、プロダクトデザインにおいても、これまで以上にファッション性が重視されるようになるのかもしれない。

07「NEET株式会社」
- ■ 全員がニートで、全員が取締役
- ■ モットーはあくまで「ニートらしく!」
学校に行かず、仕事も持たない「ニート」と呼ばれる若者たち。そんな彼ら166人が力をあわせて設立した、『NEET株式会社』が今話題だ。インターネットを通じて全国から意欲のあるニートを募り、一人6,000円を出資して設立。全員が取締役で株主ということもあり、利益を搾取する第三者もいないという。唯一ニートでない慶應義塾大学SFC研究所上席所員の若新雄純氏が代表取締役会長に就いたが、社長は取締役が日替わりで務めるそうだ。就業規則や出勤時間もなく、あくまで「ニートらしく!」がモットー。そんなニート集団に対して批判的な声も目立つが、職に就かず、職探しもせず、「怠け者」「無気力」といったレッテルを貼られがちなニートの、少なくとも165人が「やる気」を出したのも事実。NEET株式会社がうまくいくのかどうか、その将来性は未知数ではあるが、しばらくは温かく見守りたいところだ。
