01「ジャケ買い雑貨」
- ■ ジャケ買いのワクワク感で販売活性化
- ■ 異業種コラボのマーケティング戦略
大人気の300円均一ショップ「3COINS」が音楽ストリーミングサービス「AWA」とコラボし、アーティストタイアップの『ジャケ買い雑貨』を販売。CDのジャケット写真がプリントされたポーチやシャツ、マグカップなどの商品を購入することで、そのジャケットの曲をAWAで試聴もできるという相互送客の仕組みになっている。近年では、音楽はストリーミングサービスのスマホアプリの利用が主流となり、CDショップが激減している。20代以下の世代ではCDショップに行ったことがないという人も珍しくない。そんな中、CDの「ジャケ買い」の楽しさを雑貨とコラボさせ、今までとは全く異なるルートでの音楽との出会いを生み出しながら、雑貨の購買促進も図ろうという施策だ。相乗効果が見込める異業種コラボは今後のマーケティングとしても大きなテーマになっていきそうだ。
【参考URL】
https://www.fnn.jp/articles/-/165565?display=full

02「オートパイロット」
- ■ タクシーAI化の第一歩となるか
- ■ 米ウーバーで広まるオートパイロット利用
アメリカではタクシーに比べ圧倒的なシェアを誇るウーバー(ウーバーイーツではなく、配車サービス)で近年テスラ車の利用が急増している。レンタカー大手のハーツ・グローバル・ホールディングスが積極的にウーバードライバーにテスラ車の貸し出しを進めており、『オートパイロット』がドライバーの疲労を軽減する運転支援機能として好評を博している。ハーツ車は2022年中に10万台、23年中には15万台までテスラ車の貸し出しを拡大する計画だ。ドライバーはなかなか試乗機会がないテスラ車で快適にオートパイロットを体験でき、テスラにとっても、ハーツが車両を買い上げてくれるだけでなくウーバーを通して見込み客への販売促進までしてくれるという一石二鳥となる。これによりオートパイロットが拡大し、さらに進化することで交通サービスの完全自動化にもつながっていくのかもしれない。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC271FK0X20C22A5000000/

03「グリーンスローモビリティ」
- ■ 環境課題と交通問題を同時に解決
- ■ グローバルかつローカルな取り組み
温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルの2050 年まででの実現に加え、地域の交通課題の同時解決を図る『グリーンスローモビリティ』を国土交通省が進めている。具体的には、時速20km未満で公道を走る電動車を利用した小規模な移動サービス、またその車両自体のこと。従来の交通サービスが“大人数を遠くまで早く時間通りに”運ぶことを目的とするのに対し、グリーンスローモビリティは、“少人数を近くまでゆっくりと余裕を持って”運ぶ交通手段となり、交通事業者が採算の問題でカバーできないエリアや観光地の幅員が狭い道路の観光などでの利用を見込んでいる。環境に負荷を与えず、小さなニーズをすくい上げるサービスは今後世界的にも重要性を高めていきそうだ。
【参考URL】
https://www.city.nikko.lg.jp/kouryuu/gms.html
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/environment/content/001405966.pdf

04「サイニングストア」
- ■ 手話を用いて運営する店舗
- ■ スターバックスに続き、コンビニでも展開
2020年にスターバックスがスタートさせた、障がいのあるパートナーを中心に、主なコミュニケーション手段として手話を使用する店舗『サイニングストア』。多様な人々が自分らしく過ごし、活躍できる居場所の実現を目指した店舗だという。そして今年になって、コンビニでも「サイニングストア」が誕生した。その話題の店舗は、セブン-イレブン・ジャパンが日本生命保険とフランチャイズ契約し、障がいのある社員が運営する社内売店。多様な働き方の推進に加え、職員同士の理解促進にもつなげる狙いだという。陳列棚などは一般店舗と変わりはないが、レジには袋の要・不要や、支払い方法が記載されたシートが置かれ、買い物客は指さしで示す形式のようだ。働き方改革とともに、多くの企業でこのような雇用の形を推進していってほしい。
【参考URL】
https://www.asahi.com/articles/ASQ5V6KWZQ5TPLFA001.html

05「ヌン活」
- ■ アフタヌーンティー活動の略語
- ■ ホテルにとって集客力の高いサービスに
近年、女性を中心に人気を集めているアフタヌーンティー。コロナ禍でさらに需要が高まり、アフタヌーンティー活動の略である『ヌン活』という言葉が生まれるほど、一大ブームとなっている。その背景には、緊急事態宣言の影響から昼間の需要が増加したことや、ホテルのリッチなサービスをディナーよりも手頃な値段で楽しめることなどがあるという。さらに、季節に合わせたメニューやこだわりの演出がSNS映えすると、記念日のお祝いなどにも人気のようだ。また、渋谷のセルリアンタワー東急では、ホテルのラウンジだけではなく、バーでもアルコールの代替品としてアフタヌーンティーを提供。ホテルにとっても集客力の高い重要なサービスとなっているのだろう。今後「ヌン活」が、日本の文化として根づいていくこともあるのかもしれない。
【参考URL】
https://toyokeizai.net/articles/-/459425

06「強いAI・弱いAI」
- ■ AIの機能別分類の定義
- ■ 強いAIは未だ存在しないもの
いまや、 AI技術はビジネスシーンだけでなく、生活の身近なところでも広く活用されるようになった。そんなAIは時折、『強いAI・弱いAI』などに分類されるという。このAIの機能別分類の定義は、アメリカの哲学者であるジョン・サール氏が1980年に提唱し、注目を集めた。具体的には、弱いAIとは、人間の知能の一部に特化した機能を実現するAIのこと。画像処理や言語処理など、人間が設計した通りに動作するものである。一方、強いAIとは人間の知能に近い機能を人工的に実現するAIのことであり、想定外の事象が起きても自律的に行動できるという。アニメに出てくるような、人間と同じような知能を持つものが、強いAIのイメージだろうか。すでに活用されている弱いAIを組み合わせ、未だ存在しない強いAIが実現する日は、そう遠くないかもしれない。
【参考URL】
https://iotnews.jp/archives/138205

07「イマーシブビュー」
- ■ ストリートビューと航空写真を融合した新機能
- ■ 飲食店の下見がデジタルで可能に
スマートフォンが普及し、移動手段の際、欠かせない存在となった地図アプリ。その中でも世界的シェアを誇るGoogleマップから新機能が登場した。それは、ストリートビューと航空写真を融合させることで、街の様子をリアルに見ることができる新機能『イマーシブビュー』。建物や自然などを3Dマップ化することで、より没入感のある体験ができるというのだ。この機能を使えば、都市の地形を理解したり、視点を回転させて建物の間を除くことも可能に。さらに、その日の異なる時間の交通状況や天候についても確認できる。飲食店などの店内を3D表示することで、まるで現地にいるかのような感覚を味わえるため、下見をしたいユーザーにも有用だという。今後、小売店舗などが上手く活用できれば、集客にも大いに効果を発揮していきそうだ。
【参考URL】
https://netshop.impress.co.jp/node/9814
