これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「3Dプリンター駅舎」

  • ■ 6時間で駅舎が完成
  • ■ 進む建設への3Dプリンター活用

JR西日本は和歌山県有田市の紀勢線初島駅にて、全国初となる3Dプリンターを活用した『3Dプリンター駅舎』の建設を発表した。3Dプリンターを活用した住宅を提供する「セレンディクス」の工場でパーツを製造し、終電後に約6時間で組み立てる計画だ。建設や維持管理コストに加え、潮風の影響を受けやすい立地で耐久性の検証も行い、その結果をもって他の駅への展開も見越している。同様に3Dプリンターは迅速な対応が求められる災害復旧にも活用が進んでおり、能登半島地震の被災地・輪島市では排水設備の建設に導入。従来1週間かかっていた工期が5時間に短縮され、強度も2倍以上になったという。一方で材料となるモルタルが高価で材料費は通常の約2倍となり、コスト面が課題となった。強度や信頼性が求められる構造物への3Dプリンター活用には不安の声もあるが、今後数多くの実証実験を経て、その工法も当たり前になっていきそうだ。
【参考URL】
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250312-OYT1T50063/

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02「ジブリ風生成AI」

  • ■ 誰でも手軽にジブリ風イラストを生成
  • ■ 著作権の崩壊かクリエイティブの民主化か

OpenAIが3月25日にChatGPT用の画像生成機能「4o Image Generator」をリリース。そのリリース告知に「ジブリ風の画像が作れる」とアピールし、CEOのサム・アルトマンもXのアイコンをジブリ風のイラストにしたことで、個人だけでなく世界中の政府機関などもジブリ風イラストを生成して投稿。『ジブリ風生成AI』として世界中で爆発的な話題となった。国内大手メディアなどは「著作権上の懸念がある」と報じたが、サム・アルトマンはクリエイティブの民主化のスタートとして現状をポジティブに捉えている。この話題は国会でも取り上げられ、文科省の文部科学戦略官は、最終的には司法で判断されるとの前置きのうえで、「作風やアイデアの類似のみであれば著作権侵害に当たらない」と答弁した。今後はツールの進化だけでなく、司法・立法の対応にも注目が集まることになりそうだ。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6b65ed31532204a023c893d01a3bf7d97ec26cf

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03「東京大学カレッジオブデザイン」

  • ■ 東大70年ぶりの新学部
  • ■ デザイン思考で国際的リーダーを育成

東京大学は、創立150周年を迎える2027年9月に約70年ぶりとなる新学部、『UTokyo College of Design』を開設する。デザインを意匠などモノの見た目ではなく課題解決や価値創出の手法と捉え、気候変動や高齢化など複雑な社会課題に挑む国際的リーダーの育成を目指す。
すべての授業は英語で実施され、秋入学を採用するなど従来の日本の学校制度にとらわれず、多様な国際人材の受け入れを図る。AI支援や海外留学も活用可能など、ボーダーレスな取り組みでのイノベーション創出が見込まれ、どのような人材が育つか注目される。
【参考URL】
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400261860.pdf

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04「K文学」

  • ■ 韓国文学に世界が注目
  • ■ 物語で社会問題を浮き彫りに

2024年のノーベル文学賞に韓国の作家ハン・ガン氏が選ばれたことも後押しとなり、近年、世界的に注目を集めている韓国の文学。日本では『K文学』として親しまれ、大手書店でフェアが組まれるほどの人気ぶりだ。なかでも『82年生まれ、キム・ジヨン』『菜食主義者』に代表される、女性の不条理を描いたフェミニズム文学は、社会問題への関心が高まる今、日本でも多くの共感を集めている。ただし、その魅力はフェミニズム文学にとどまらない。エッセイやサスペンスなどジャンルも幅広く、今の気分にフィットする作品が必ず見つかるところも人気の理由だろう。いずれの作品にも、人間の感情の揺らぎと時代背景が力強く刻まれており、読者に静かな問いを投げかけてくる。国境を越えて共鳴を呼ぶK文学の広がりは、今後ますます加速していきそうだ。
【参考URL】
https://www.chunichi.co.jp/article/980304

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05「相互関税」

  • ■ 金融市場が動揺
  • ■ 貿易戦争の余波で景気後退の恐れも

米トランプ政権の『相互関税』施策が株式市場を揺さぶっている。対象国に対して関税を大幅に引き上げる方針を表明後、ダウ平均株価は急落。しかしその数日後には一転して追加分の関税を90日間停止すると発表し、市場は急反発した、一方で、中国への関税は125%に引き上げる意向を示し、米中の対立は激化。貿易摩擦の長期化によるサプライチェーンの混乱や景気後退リスクもくすぶっている。実際に米小売最大手のウォルマートは、2025年2~4月期の営業利益の伸び率見通しを取り下げるなど、企業の業績にも影響が及び始めた。方針が二転三転するトランプ関税に、世界の株価や経済は不透明性を増すばかり。トランプ関税の行方はどうなるのか。日本はもちろん世界中が神経をとがらせている。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cb412f434bc911ad227a947007553a182cfb469

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06「モクテル」

  • ■ ノンアルコールのカクテル
  • ■ レストランやバーの定番メニューに

健康志向の高まりを背景に、世界各地でノンアルコールムーブメントが広がっている。その流れを汲んだトレンドの一つが、『モクテル』だ。モクテルとはノンアルコールカクテルのことで、「mock(模倣する)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語。見た目や味わいはカクテルにそっくりだが、アルコールが含まれていないため、お酒が飲めない人でも楽しむことができる。最近では、カモミールやL-テアニンなどのリラックス成分を配合した「機能性モクテル」も登場。心と体にやさしい一杯として人気だ。また今年、リーガロイヤルホテル広島が瀬戸内をテーマに14種類のモクテルを提供する「モクテルフェア」を開催。モクテルは一過性のブームではなく、「お酒が飲めなくてもOK」時代の象徴として今後さらに定番化していきそうだ。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/d50e6e59860a239f686f7d927eb15cfdc2a68ca3?page=2

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07「顔認証改札」

  • ■ 大阪で本格運用開始
  • ■ Osaka Metroの130駅に設置

今年3月25日より、Osaka Metroがウォークスルー型の『顔認証改札』を本格導入した。このサービスは、今年開催の大阪・関西万博におけるキャッシュレス・チケットレスの取り組みの一環としてスタートしたもので、Osaka Metro全134駅中130駅に設置されている。利用者は、顔をかざすだけでスムーズに改札を通過できるという、未来的な交通体験が可能に。ただし利用には、e METROアプリで乗車券を購入し、顔画像を事前に登録する必要がある。プライバシー面が気になるところだが、顔認証用カメラは録画を行わず、取得した顔データは照合後に即時破棄されるため安心だ。非接触でストレスフリーな移動を実現する次世代改札は、大阪の地下鉄のみならず、今後は他の都市や交通機関にも広がっていく可能性を秘めている。
【参考URL】
https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20250311_walkthrough_kaisatsu.php

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