01「有償ボランティア」
- ■ 少額の報酬を得るボランティア活動
- ■ 謝礼金としてクーポンなどを配布
近年、高齢化社会への懸念がより深刻になりつつある。このような社会問題の打開策として、少額の報酬を得ながら社会に奉仕する活動『有償ボランティア』が注目を集めているという。
高齢化が進む地方へ手伝いに行きたくても、会社で副業が禁止されている場合がある。そこで、ボランティアした分の謝礼として、飲食店などで使えるクーポンを配布するのが「有償ボランティア」の仕組みだ。他にも、交通費や備品代を謝礼とする場合もある。賃金ではなく謝礼のため、特例を除いて確定申告をする必要がなく、最低賃金が設定されていないのがアルバイトとの違いだという。また最近では、マッチングサイト使用した「有償ボランティア」の呼びかけも増加傾向にある。双方のメリットとなるこの仕組みが高齢化社会の一助となっていくことに期待したい。
【参考URL】https://volosyokugyo.com/paid-volunteer/

02「#ワークマン女子」
- ■ ワークマンの新業態
- ■ 女性をターゲットにしたコンセプトが話題に
工事現場などでの作業服・作業用品を専門に取り扱う「ワークマン」が、急成長を遂げているという。一般向けの商品を押し出すショッピングモール中心の店舗「WORKMAN Plus」が全国で226店舗を超え、大成功を納めている中、女性をメインターゲットにした「ワークマン」の新業態『#ワークマン女子』がオープンし、話題を呼んでいる。
元々は1店舗のみ出店予定だった「#ワークマン女子」は、その話題性も相まって、路面店を中心に10年間で400店舗の出店を発表した。店内はインスタ映えスポットが多数あり、インフルエンサーを通じた情報発信を見込んでいるという。また、デザイン性の高い商品を増やしていくことで、幅広い年齢層の取り込みを予定している。全く違った観点から市場を拡大している「ワークマン」。今後の動向も注視していきたい。
【参考URL】https://www.businessinsider.jp/post-222291

03「ENGAGE(エンゲージ)」
- ■ サスティナブルなゲームボーイ
- ■ セーブが不要なので、電源切れの不安を払拭
近年、持続可能な社会を目指した活動が世界的に拡大している。そんな中、バッテリーが不要なゲームボーイ互換機『ENGAGE(エンゲージ)』の開発が明らかになった。
米ノースウェスタン大学と蘭デルフト工科大学による共同研究チームが発表した携帯ゲーム機「ENGAGE」は、一般に流通している任天堂のソフトを使用できる。前面に搭載したソーラーパネルで、太陽光をエネルギーに変換できるほか、ボタンを押す際の振動を電力変換する技術も搭載されている。さらに、自動保存されるメモリを搭載することで、セーブをする必要がないという 。リサイクルが難しく、場合によっては有害物となるものをサスティナブルに変換するこのような事例は、今後ますます増えていくことだろう。
【参考URL】https://www.excite.co.jp/news/article/Itmedia_nl_20200929131/

04「otomo pack(オトモパック)」
- ■ デスクワークのお供がコンセプトのお菓子
- ■ テレワーク普及で生じた需要に応える
新型コロナウイルス感染症対策として急速に普及した、オフィス以外で仕事をするテレワーク。菓子メーカー大手であるカルビーは、この新しい働き方に向けた新シリーズ『otomo pack(オトモパック)』の展開を発表した。
スティック形状のスナック菓子「じゃがりこ」など、既に発売されている人気商品をひと口サイズに変更し、チャック付きで自立するタイプの包装で提供することで、仕事の合間の"ひとやすみ"に配慮したシリーズが「otomo pack」だ。カルビーが実施したアンケートによると、テレワーク中の“ひとやすみ”の手段として、半数以上の人が飲食を行っていたという。これをもとに、仕事の合間に休息を求める消費者の需要を満たす商品として「otomo pack」は誕生したそうだ。既存の商品を武器に、新しい生活様式に素早く対応した事例と言えるだろう。
【参考URL】
https://news.mynavi.jp/article/20200930-1358338/

05「リストバンド接客」
- ■ 希望の接客方法をリストバンドで意思表示
- ■ LUSH新宿店にて実施
コロナ禍はさまざまなビジネスのかたちに影響を及ぼしたが、店舗での接客方法でもユニークな変化が起こっているという。それが、ハンドメイド化粧品、バス用品などで人気のLUSH新宿店が実施している『リストバンド接客』だ。
LUSH新宿店の入り口には、ピンクとグリーン、2種類のリストバンドが置かれている。店員に「相談したい人」はピンク、「一人で見たい人」はグリーンのバンドをつけることで、好みのサービスが受けられるそうだ。コロナ禍を期に消費者の購買スタイルが変化したことと、以前から一人でゆっくりと商品を見たいという声があったこともあり、今回のサービスを試験的に始めたという。新しい接客の形の可能性を感じる試みとして、今後も注視していきたい。
【参考URL】
https://www.excite.co.jp/news/article/Jtownnet_313302/

06「オークション理論」
- ■ 2020年のノーベル賞経済学賞を受賞
- ■ 通常のオークション以外の方法に着目
2020年のノーベル経済学賞は『オークション理論』の発展に貢献したとして、米スタンフォード大学のポール・ミルグロム教授とロバート・ウィルソン名誉教授の2名に授与された。
「オークション理論」とは、最高価格を提示した人が落札するという形式以外の方式に注目した理論のこと。たとえば参加者が価格を隠して応札し、最高価格を提示した応札者が上から2番目に高い入札価格で財を買い取る方式などがある。ウィルソン氏は、高すぎる価格を提示して被る損失を「勝者の呪い」として定式化。一方ミルグロム氏は、売り手と買い手がどのような入札方式をとれば、双方にとって満足できるものになるかを理論化した。「オークション理論」が不動産売買や金融取引など、さまざまなビジネスの場で取り入れられれば、より充実した商取引が実現していくことだろう。
【参考URL】https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64897390S0A011C2I00000/

07「ゼロトラスト」
- ■ 新しいセキュリティ対策
- ■ デバイス毎にユーザーやPCを監視
菅内閣が行政のデジタル化を進める中、サイバーセキュリティを強化する施策『ゼロトラスト」』が注目を集めている。
これは、すべての通信を信頼できないものとして捉え、デバイス毎に検査やログ取得を行うセキュリティ対策のこと。今までは、危険な場所であるインターネットからウイルスが侵入しないように、社内ネットワークを守るという方針で対策を行ってきた。しかしこの方法では、インターネットと社内ネットワーク結ぶ場所が破られてしまうと、一気に被害が拡大してしまう。そこで、デバイス毎にユーザーやPCを監視する「ゼロトラスト」を導入し、より強固なセキュリティ対策を行っていくという。テレワークなどが普及し社外での業務が増える中、機密情報などが漏洩しないよう、セキュリティ対策をアップデートしていく必要がありそうだ。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2009/28/news051.html
