01「勤務間インターバル規制」
- ■ 社員の健康を守る
- ■ 日本でも既に導入あり
長時間労働が社会問題になる昨今。これを改善するために、情報産業労働組合連合会(情報労連)が『勤務間インターバル規制』の必要性を発表した。
これは、退社から次の出社までに、一定の休息時間を設けるという制度。現在の法律では、深夜まで働いた社員を翌朝の出社時間に勤務させることが可能だが、これでは社員の健康に支障をきたしてしまう。ここに規制を設けることで、社員は十分な睡眠時間やプライベートな時間を確保することができるのだ。欧州連合(EU)では既に11時間の休息を義務付けており、日本でもKDDI株式会社などが取り入れている。健康に働くためにも、業界によっては必要な制度なのではないだろうか。
【参考URL】http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1611/18/news078.html

02「ヘアドネーション」
- ■ 髪の毛を寄付
- ■ 社会背景も影響か
お金のために髪の毛を売る文化が世界各国にあるが、近年は髪の毛を寄付する『ヘアドネーション』が注目されている。
病気や事故などで頭髪を失った人々のため、人毛でつくられたかつらを制作する団体が以前から存在していた。今までは知名度が低いために寄付も少なかったが、芸能人が自らの寄付をSNSに投稿したことで、急速に認知度が高まったようだ。今では寄付のために髪を伸ばす男性も現れ、賛同する美容院も増え続けている。一方で、かつらの制作には手間とお金がかかるため、非営利団体だけでは需要においつけないという。今後はこういった活動に企業も賛同し、より多くの寄付ができるような仕組みづくりが求められている。
【参考URL】http://style.nikkei.com/article/DGXMZO09685850Y6A111C1NZBP00?channel=DF140920160921

03「ロカボ食」
- ■ 新しい糖質制限食
- ■ 長期的に無理なく続けられる
成人病の患者数増加が問題視される中、『ロカボ』が注目を集めている。
ロカボとは食後の血糖値を上げないことを目的とした、糖質制限食の一つだ。ロカボの特徴は、1食ごとの糖質量に20gという下限量を設けていることだ。糖質制限食の中には糖質摂取をゼロにするものもあるが、ロカボは「糖質制限を続けること」を重視している。理由は、ストイックな制限食を課すと、ほとんどの患者がギブアップした後、リバウンドしてしまうからだ。また長期にわたるデータを見ると、厳しい糖質制限と穏やかな糖質制限では減量効果にあまり差はなく、厳しい制限を課した方が、悪玉コレステロールが上がってしまうという。イオンはこの動きに先駆けて今年5月からロカボ食品コーナーを展開している。新たな糖質制限食の今後の広がりに注目したい。
【参考URL】http://president.jp/articles/-/20611

04「デジタル教科書」
- ■ 2020年度導入実現を目指す
- ■ 無償化が議論の焦点に
文部科学省が2020年から全国の小中学・高校で導入する方針を正式に示したことで、『デジタル教科書』がいま注目を浴びている。
デジタル教科書とは、タブレットやパソコンなどの端末で閲覧できるデジタル化された教科書のこと。紙の教科書とは違い、音声や動画が利用できるため、理科の実験の様子や英語の発音を見たり聴いたりして理解することが可能だ。原則無償配布となっている教科書だが、タブレット代や通信費の関係からデジタル教科書の無償配布は困難との見解が出ており、議論を呼んでいる。教育の機会均等などの観点から無償化を叫ぶ声も多い中、どのような形でデジタル教科書が導入されてゆくのだろうか。
【参考URL】http://japan.zdnet.com/article/35081649/

05「ヌーハラ」
- ■ 麺をすする音が与える不快感
- ■ 2020東京五輪に向け配慮必要か
様々なハラスメントが登場する中、『ヌードルハラスメント(ヌーハラ)』が話題を集めている。
ヌーハラとは、日本人が麺をすする音が、外国人に与える不快感を指す。日本では麺をズルズルとすする食事法が文化として根付いているが、海外では食事中に大きな音をたてることがマナー違反になる国があり、ヌーハラの話題を取り上げた情報番組では外国人によるこの食事法に対する不快感を示すインタビューが紹介された。このような反応に対し、日本の食文化について指図されたくないという否定的な意見が目立つ中、若い女性などからは同意する声も上がっているようだ。また、2020年東京五輪に向けて外国人への配慮が必要だという観点から、ヌーハラへの対策を希望する声も上がっている。今後の外国人観光客増加を見据え、どのような対策が取られるか注目したい。
【参考URL】http://www.excite.co.jp/News/bit/E1479278774168.html

06「駆けつけ警護」
- ■ 武器を使った警護任務
- ■ 自衛隊の意義が問い直される
南スーダンの国連平和維持活動に派遣する陸上自衛隊の部隊に、『駆けつけ警護』という任務を付与することが閣議決定され、物議を呼んでいる。
駆けつけ警護とは、海外に居る邦人NGO職員や民間人などが危険にさらされた場合、自衛隊がその場所に駆けつけ、武器を使って助ける任務のこと。これは、自発的な武力行使を徹底的に避けてきた従来の自衛隊派遣とは決定的に異なる。この任務を巡り、「国際世論を念頭に置くと、助ける能力があるのに何もしないわけにはいかない」といった意見や、「自衛隊員のリスクが高まる」という意見などの賛否両論のようだ。自衛隊の意義そのものを問うようなこの任務がどんな展開を見せるか、注視していきたい。
【参考URL】https://matome.naver.jp/odai/2140137024130982201

07「シウマイBAR」
- ■ シウマイでちょい飲み
- ■ 人気のおかずがサイドメニューに
横浜の名物の一つであるシウマイ。中でも「シウマイ弁当」で有名な崎陽軒が、『シウマイBAR(バル)』をオープンし、話題になっている。
シウマイBARでは、種類豊富なシウマイをお酒とともに楽しむことができる。また、「筍煮」や「鮪の照り焼き」などの人気のおかずも、サイドメニューとして登場。通常、シウマイ弁当は冷めた状態で販売されるが、ここでは蒸したてのシウマイが食べられるとあって、新幹線の利用者や仕事帰りのサラリーマンなどを中心にすでに人気を集めているという。日本の中心地でもある東京駅で、従来の弁当ではなくあえてBAR展開する方法は、新たなブランドアピールとして効果的なのかもしれない。
【参考URL】http://youpouch.com/2016/11/26/398590/
