01「急ぎません。便」
- ■ ネットショップ業界に新しい風
- ■ 注文日から配達までの時間に余裕を
現在、ネットショップ業界の「当日配達・安値競争」激化による、配送業者への負担増加が問題視されている。そんな中、ネットショップ運営を行う株式会社ロコンドが、注文日から2、3日の余裕を持たせた配達形式、『急ぎません。便』を用意し、話題となった。
ロコンドの田中社長は「企業が過剰な競争をしているだけで、配送業者に極端な負担を強いてまで、ユーザーは最速・最安を求めていないのでは」と考え、「急ぎません。便」を追加したという。実際に追加初日の利用率は全体の20%、日時指定便と大差がないそうだ。SNSでは「社用は当日配達、私用は急ぎません。便を使いたい」など好意的な反応が見られ、業界全体での導入に期待の声もある。
【参考URL】https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/locondo-isogimasen?utm_term=.xlQ4ja0YN#.lyP72zG0a

02「しきさい」
- ■ 温暖化予測の気象衛星
- ■ 環境問題に改めてフォーカス
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、観測衛星『しきさい』を公開した。しきさいは、地球温暖化の予測に役立てるため開発された観測衛星。
機体は高さ約5メートルほどで、太陽電池を広げると全長約17メートル、重さは2トンにもなる。近紫外線や熱赤外線といった様々な波長を測ることができる「多波長光学放射計」などを搭載しており、植物や海のプランクトンの分布を調べ、温暖化ガスをどれくらい吸収しているかを推測することができるという。今まで観測が難しいとされてきた、大気中に浮遊するちりなどの微粒子「エーロゾル」も、しきさいの探知により浮遊量が推定しやすくなる。しきさいの活躍により、深刻化している環境問題によい進展が起こるかもしれない。
【参考URL】http://www.sankei.com/smp/life/news/170918/lif1709180020-s1.html

03「全巻一冊」
- ■ 1冊で漫画全巻が読める
- ■ 紙の書籍の新しい進化
漫画全巻を1冊で楽しむことができる新しい電子書籍デバイス『全巻一冊』の先行販売が開始された。
その第1作目となるのが、不朽の名作『北斗の拳』シリーズ。「全巻一冊 北斗の拳」として発売され、中には「北斗の拳(究極版全18巻)+我が背に乗る者(特別読切)×日米版」が収録されている。外装は紙でできており、表紙カバーもついている。電子ペーパーに映る画像を極限まで美しくすることにこだわり、デバイスに紙の筐体(きょうたい)を使うことによって、紙の書籍のような質感も感じられるという。さらに日本語だけでなく英語にも対応しているため、国内外から多くの反響を得ている。日本の高い製本技術を注ぎ込んだ全巻一冊は、今後“ジャパニーズカルチャー”を世界に広めるのに一役買うことだろう。
【参考URL】https://www.kickstarter.com/projects/196861017/fist-of-the-north-star-innovative-ebook?lang=ja

04「iPhoneⅩ (iPhone10)」
- ■ 11月に発売されるiPhone10周年記念モデル
- ■ 歴代iPhoneで「最も高精細」と話題
米アップル社は新製品発表会を開き、同社スマートフォンの最上位機種であり、初代iPhone発売から10周年を記念したモデル『iPhoneⅩ』を発表した。その一番の特徴は、ホームボタンがなくなり、端末の表側全体を画面で覆うデザインに変更したこと。またワイヤレス充電や、人の顔を認識してロックを解除する機能も搭載しているという。
アップル社の売り上げの半分以上を占めるというiPhone。初代発売から10年がたち、スマホの市場価格は下落傾向にある。だが、アップル社は既存機種の刷新とは別に、デザインを大幅に変えた高額のiPhoneⅩを発表した。日々進歩し続けるIT業界の高級ブランドとして、あえて単価引き上げに動いたこの決断の結果がどう出るのか、今後に注目だ。
【参考URL】https://www.apple.com/jp/iphone-x/

05「スーパー台風」
- ■ 風速約70m/s以上の台風
- ■ 50年以内に日本にも到来すると予想
日本は古くから台風の被害を受けてきたが、近年は更なる威力を持つ『スーパー台風』の到来が想定されている。
スーパー台風とは風速が約70m/sを超える台風のこと。世界的に知られるスーパー台風は2013年のフィリピンで発生したもので、最大瞬間風速105m/sを記録し、甚大な被害をもたらした。台風は風速40m/sの時点で「住家が倒壊する」「鉄骨構造物が変形する」と想定されている。このまま地球温暖化が進めば、海面温度が高くなり、勢力の強い台風が生まれやすくなる。専門家によると、日本にも50年以内にスーパー台風到来が予想されているという。台風情報の伝達や防災態勢は進んでいる日本。しかし、さまざまなシミュレーションをふまえ、将来必ずやってくるであろうスーパー台風に備える必要があるだろう。
【参考URL】
https://40exchange.com/supertyphoon3102https:/40exchange.com/supertyphoon-3102

06「ロヒンギャ問題」
- ■ ミャンマー国境に居住するムスリム
- ■ 人権侵害が深刻化
ミャンマー国境北西部に居住するムスリムへの深刻な人権侵害が『ロヒンギャ問題』として、世界から注目されている。
ミャンマーでは少数派のムスリムであることや、歴史的立ち位置から、ロヒンギャは国民として認められず迫害を受けてきた。現在はロヒンギャを迫害から守るという名目で建てられた、劣悪な環境の居住地区内で暮らすことを余儀なくされているという。今年8月より迫害が再激化し、約12万人が隣国へ避難する事態から世界の注目を集めることとなった。この現状において沈黙を守る国家顧問兼外相アウン=サン=スーチー氏に対し批判が高まっているが、不安定な国内状況においてスーチー氏は慎重に動かざるを得ないという声もある。現在も多くの近隣諸国を巻き込み拡大しているロヒンギャ問題の今後の動向に注視していきたい。
【参考URL】
https://www.refugee.or.jp/jar/report/2016/06/01-0000.shtml?gclid=EAIaIQobChMI1MHm0PHB1gIVRB5oCh1uKg46EAAYAyAAEgI37vD_BwE

07「ブルーキャブ」
- ■ 濃い藍色の新型タクシー車両
- ■ 五輪に向け車両のバリアフリー化
都内タクシー会社の多くが、トヨタから今年の10月に発売される、車体を濃い藍色で統一したミニバンタイプのタクシー車両『ブルーキャブ』を導入するという。
この車両は車内空間が広く、車いすに乗ったまま乗車できるスロープやドアの手すりやなどを備えた「ユニバーサルデザイン(以下UD)タクシー」の基準を満たしている。この基準は国土交通省によって設けられたもので、基準を満たした車両を購入する場合、タクシー会社に購入費の補助金が支払われる。この背景には、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを機に、高齢者や障がい者に配慮した社会づくりを目指すという政府の方針がある。都内で見かけるタクシーの形もミニバンタイプが主流になっていくかもしれない。
【参考URL】http://www.sankei.com/economy/news/170913/ecn1709130019-n1.html
