01「レイジルーム」
- ■ 怒りの感情をビジネスに
- ■ 好きに物を壊していい空間を提供
ストレス社会ともいわれる現代だが、そんなストレスに着目したサービスが今世界で広がっているという。それが、好きなだけモノをたたき壊せる空間『レイジルーム』だ。
日本語に訳せば「激怒の部屋」。ワンルームマンションぐらいの広さの部屋で一定時間、好きなだけ金属バットなどでモノを壊せる。プリンターやパソコン、食器など、壊すものも用意されている。思う存分溜め込んだ怒りを発散できる場所、というのが売りだ。このサービスはカナダなどで展開されているが、カナダでは毎月最低200人がやって来て、さらには上海やワシントンには系列店もできるほどの人気だという。同様のビジネスは東京でも生まれており、怒りの感情がビジネスに変わる可能性を大いに感じさせてくれる例だろう。
【参考URL】
https://globe.asahi.com/article/12424533

02「3Dボディスキャナー」
- ■ 下着メーカーがボディスキャナーを採用
- ■ 自分の体型に最適な下着が5秒でわかる
顧客に最適な衣服を提案するため、3Dスキャン技術をファッションに導入する事例は徐々に増えつつある。そんな中、人気下着メーカーワコールが新たに展開した『3D ボディスキャナー』が注目を集めている。
これは、約5秒で正確なバストサイズを計測し、自分の体型に最適な下着を提案してくれる画期的なサービス。さらに“接客AI”を導入することで、計測から試着、商品の検索、購入まですべて自分でできることも魅力だ。バストのみならず、全身18カ所のサイズを教えてくれるので、最適なショーツやガードルもわかるという。なおかつAIと会話しながら好みのデザインやシルエット、悩みなどを伝えると商品の提案もしてくれるという。テクノロジーをふんだんにサービスに取り入れたワコールのこの取り組みが、下着業界に大きな影響を与えるかもしれない。
【参考URL】
https://www.wacoal.jp/smart_try/service/3d/

03「トーコーキッチン」
- ■ 賃貸物件の入居者向けの食堂
- ■ 入居者との関係を、食を通して育む
一般的に賃貸物件を借りる時、不動産会社とコミュニケーションを取る機会はめったにない。そんな不動産管理業界の常識を覆すような試みがなされている。それが、不動産管理会社、東郊住宅社が運営する入居者向け食堂『トーコーキッチン』だ。
この食堂は物件のエントランスにあり、手頃な値段で健康的な食事を入居者に提供している。基本的に入居者のみが使えるが、入居者と同伴して訪れた場合は誰でも利用可能だ。食堂には東郊住宅社のスタッフがおり、食事を通じて入居者とのコミュニケーションを行っている。その狙いは、不動産屋と入居者という関係をほぐして信頼関係を醸成すること。この戦略が功を奏し、東郊住宅社の新規入居希望者の30%は知人の紹介だという。不動産業界に置いても、従来とは違う顧客との関係性づくりが必要なのかもしれない。
【参考URL】
https://www.businessinsider.jp/post-183629

04「ダイナミックプライシング」
- ■ 変動料金制度
- ■ テーマパークや小売り業での導入が話題
ホテルや航空会社は繁忙期を迎えると、旅行費を引き上げる傾向がある。近年、このような『ダイナミックプライシング』と呼ばれる変動料金制度を導入する企業が他業界でも増えているという。
「ダイナミックプライシング」とは、需要と供給に応じて企業側が価格変更を行う手法のこと。日本では、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンやプロ野球観戦でも価格設定時に採用されている。また繁忙期という形だけではなく、経済産業省はコンビニで賞味期限の近い商品を低価格で販売し、売れ残りを防ぐ実証試験を始めたという。さらに海外では、小売業界大手「Amazon」が人工知能を使って市場を分析し、販売価格へ反映している。このように、ビジネスに変動料金制度を上手く組み込むことで、過剰在庫や廃棄物の削減、地域活性化など経済の好循環につながることだろう。
【参考URL】
https://orange-operation.jp/posrejihikaku/pos/18092.html

05「サブスク眼鏡」
- ■ メガネの定額利用サービス
- ■ 常に度数の合ったレンズを身につけることが可能
近年、ライフスタイルに沿った定額制サブスクリプションサービスの利用者が急増している。そんな中、新たに誕生したメガネの定額利用サービス『サブスク眼鏡』が注目を集めている。
西日本を中心にメガネ店を展開する「メガネの田中」が発表した新プランでは、契約期間中に3回までメガネを交換することができる。また、期間内であれば、何度でも視力チェックが行えるため、常に適した度数のレンズで生活できるという。さらに、子ども向けプランでは、回数縛りなくメガネやレンズの交換が可能。視力やサイズの変動が大きい成長期の子どもが「サブスク眼鏡」を活用することで、買い替えの手間や費用の削減にも紐づいていきそうだ。このような新たな定額制サービスの広がりが、幅広い年代に向けて、暮らしの質を向上させてくれることに期待したい。
【参考URL】
http://news.livedoor.com/article/detail/16557065/

06「わんタクト/にゃんタクト」
- ■ 犬・猫用のコンタクトレンズ
- ■ ペットの健康を守る
犬や猫などのペットも、一緒に暮らす人にとって大切な家族。そんな動物たちの生活の質を向上させるために開発されたのが、犬・猫用のコンタクトレンズ『わんタクト/にゃんタクト』だ。
これは犬・猫の種類ごとにカスタマイズされたコンタクトレンズで、角膜保護などの役目を果たしてくれる。また、白内障などの原因となる紫外線もカットしてくれるという。一部の犬や猫の種類ごとに角膜のデータを測定し、コンタクトレンズが落ちにくい設計になっている。人間と同様、ペットも視力を守ることで、けがの防止や健康寿命の向上に一役買うことだろう。
【参考URL】
https://www.seed.co.jp/animal/wantact/

07「水増しインフルエンサー」
- ■ 実態のないアカウントを購入し、フォロワーを水増し
- ■ SNS上での影響力をアピールするねらい
近年、インフルエンサーを起用した広告は増加傾向にある。SNS上で影響力のある人物に宣伝を依頼し、狙ったターゲット層へ拡散させるというものだ。
一方で、SNSでの影響力をアピールする目的で、実態のないアカウントを売買する『水増しインフルエンサー』が蔓延しているという。「水増しインフルエンサー」に広告を依頼した場合、当然企業は広告効果を得ることができない。その対策としてフォロワーの売買を分析できるサービスが登場しているものの、完全に見抜くことは難しいという。メリットがある一方で、リスクも大きい「インフルエンサー・マーケティング」。企業側も、フォロワー数だけで広告を依頼しないように意識する必要があるだろう。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190521/k10011924131000.html?utm_int=netnewsup_contents_list-items_008
