01「レアシュガー(希少糖)」
- ■ スイーツ好きに朗報!
- ■ 食べても太らない砂糖が注目を集める!
糖分はダイエットの天敵。そんなイメージを覆す、食べても太らないとされる『レアシュガー』という砂糖が近年登場し、世界中から注目を浴びている。レアシュガーとはその名前が示す通り、自然界にはほとんど存在しない希少な糖のこと。1990年代から専門家による実験や研究が始まり、その結果、一般の砂糖の7割程度の甘みを持ちながら、カロリーはほとんどゼロ。さらに食後の血糖値上昇を緩やかにする効果を持つ糖分を生み出すことに成功。現在はすでに商品化が進んでおり、調味料としてだけではなく、「希少糖ソーダ」(伊藤園)のような加工品も発売されている。スイーツ好きの女子はもちろん、糖分を控えなければならない糖尿病の患者にとっても朗報となりそうだ。

02「震災観光化」
- ■ 被災地を観光地化して復興財源を確保
- ■ 被災者の間では賛否両論
東日本大震災から3年が経過したが、被災地では今もなお復興作業が継続している。そんななか、災害で破壊された建物などの“震災遺構”を撤去せずに、観光地とすることで復興の財源とする『震災観光化』という動きが世界各地で始まっている。その例を挙げると、「神戸港メリケンパーク」や「インドネシア・スマトラ沖地震」で巨大津波に押し流された大型船だ。これらは、国内外から観光客が多く訪れ、経済効果も見込めているという。だが、一方で観光地化がいいことずくめとは言い難い一面もある。中国・四川大地震の被災地では、性急に観光地化を進めたことにより、遺体や家財の回収への望みが絶たれ、批判が噴出しているという。また、陸前高田市の「奇跡の一本杉」も、復元に莫大な費用を要しており、他の復興を優先すべきではないかという意見も上がっているそうだ。震災遺構が観光地化することは、財源の確保と同時に災害の記憶の風化を防止することにも役立つが、被災者の心情を配慮した慎重な決定が必要となるだろう。

03「語もてなし」
- ■ 言語の壁を超えた「おもてなし」
- ■ オリンピックに向けた、サービス業界の取り組みとは
昨年、流行語大賞を受賞した「おもてなし」は記憶に新しいが、サービス業界ではおもてなしならぬ『語もてなし』が流行しているという。語もてなしとは、サービス業界において、外国人観光客への接客で必要になる英会話を取得する動きのこと。例えば、飲食業界であれば、「食物アレルギーがあるかの質問と食材の説明」など、その内容は各々のサービス業に特化している。この背景にあるのは、2020年に開催が決定した、東京オリンピックによって見込まれる外国人観光客の増加。その際に、行き届いたおもてなしができるようにサービス業界全体で取り組んでいるようだ。このようなサービス英会話は、相手をもてなしたいと思う日本人らしい取り組みであり、今後も増えていきそうだ。

04「フレネミー」
- ■ 友達の顔をしたあの人の正体は…
- ■ あなたの周りにも存在する!?
春といえば出会いの季節。気の許せる友人をつくろうと行動する人もあるだろう。しかし、中には人間関係を破綻させかねない『フレネミー』という存在がいるのをご存知だろうか。フレネミー(Frenemy)とは、英語の“Friend”(友達)と“Enemy”(敵)を組み合わせた造語のこと。一見すると仲の良い友達なのだが、その正体は友人の顔をした嫉妬心の塊。少しでも自分より優れている部分を見つけると、激しい嫉妬に駆られ、個人の秘密を周囲に暴露したり、相手の評価を落とすような噂を広めたりするなどの行為に及ぶ。そんなフレネミーがいま、世界中で増加しているといわれている。もしかしてあなたの周りにもフレネミーがいるかも…。SNSなどの登場によって手軽な出会いがあふれている時代、交流の中で相手の人間性を見極める力が必要になってくるだろう。

05「スマ勉」
- ■ 最近の勉強事情に変化が!?
- ■ スマホの機能をフル活用した勉強法
学生時代の勉強といえば、これまでは教科書や参考書を片手に…というのが常だったが、最近の高校生の勉強法は『スマ勉』がトレンドらしい。スマ勉とは、スマホアプリやオンライン動画を活用した勉強法のこと。発音を音声で聞ける英単語アプリや、動画やシミュレーションを取り入れた物理学習アプリ、スケジュール管理アプリなど、スマホの機能をフル活用して効率的に勉強に取り組む方法だ。かさばる教科書や参考書を何冊も持ち歩かなくても、スマホさえあればいつでもどこでも自分のタイミングで勉強できるのが魅力だ。スマホネイティブ世代といわれる高校生たちのスマホ活用術は、ビジネスパーソンも見習うべきかもしれない!?

06「母さん助けて詐欺」
- ■ 振り込め詐欺の新名称
- ■ 国外でも被害急増中!
かつて「オレオレ詐欺」と称され、その後も様々な手法により複雑化した「振り込め詐欺」。その「振り込め詐欺」にかわる新名称が、昨年発表されていたことをご存知だろうか。その名も『母さん助けて詐欺』。最近は振り込ませる手口に加えて、犯人がキャッシュカードや現金を直接自宅などに取りに来る「振り込ませない」手口が増加。そのことから警視庁が新名称を募集したところ、最優秀賞に選ばれたのがこの『母さん助けて詐欺』だ。昨年だけでも全国で約171億円の被害総額になったこの詐欺だが、実は日本に限ったことではない。例えば、韓国では新学期が始まった3月以降被害が急増し、そのことを受けた韓国政府は国民に厳重注意を促しているそうだ。親子の絆や人間の良心に付け込む悪質なこの詐欺。世界中の被害が少しでも減ることを願うばかりだ。

07「大人の教育旅行」
- ■ これからの旅のポイントは「地域」と「学び」
- ■ あまり注目されていなかった資源を観光資源に
JTBが地元企業と手を組んで開発している観光商品が、アンコール販売されるほどの人気ぶりだ。好評を博しているのはJTB中国四国の『大人の教育旅行』。そのコンセプトは、旅を通して地域を支える産業や文化を知ること。個人旅行ではなかなか訪れる機会が少ない工場見学やグルメを合わせた日帰りツアーだ。行先は、日本製品の生産現場や名所・旧跡などで、専門性の高い解説を聞いたり、伝統技術などを見たりして学びを得ることができる。宿泊施設や土産物屋など、地元企業と連携してネットワークを構築し、地域活性化に効果をあげているという。ここ数年、厳しい状況が続いている旅行業界。突破口となるのは、地域と力を合わせて交流を生み出すことかもしれない。
