これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01「世界のKitchenから」

  • ■ 大人気ドリンクシリーズ
  • ■ 商品のストーリー性が人気の秘訣

今年の夏で誕生10年目を迎える、キリンビバレッジのソフトドリンクシリーズ『世界のKitchenから』。発売直後から現在まで衰えない人気に、顧客だけでなく業界からも再注目されているようだ。
シリーズの代名詞とも言える「ソルティライチ」をはじめ、「とろとろ桃のフルーニュ」や「ピール漬けハチミツレモン」など、特徴的なドリンクを展開してきた同社。いずれも世界各国の家庭料理にヒントを得た製品だ。商品開発段階では、実際にその国の家庭を取材し、作り方だけでなく素材の背景にまで踏み込むという。丁寧な製作過程で得た知識や経験がストーリーになり、ブランドイメージとしてプラスに働いているのではないだろうか。長く支持されている理由は、デザイン性の高いパッケージや素材の珍しさだけでなく、商品のバックボーンなのかもしれない。
【参考URL】http://news.mynavi.jp/articles/2016/08/16/kirin/?rt=top

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02「プレミアムフライデー構想」

  • ■ 早く帰らせて消費促進につなげる
  • ■ 批判的な意見も多い

低迷し続ける日本経済を回復させようと、政府や経済界が『プレミアムフライデー構想』を検討していることが分かった。これは、毎月末の金曜日に、会社員の15時終業を促す計画だという。
就業後の会社員には、飲食や買い物などの消費行動が期待されている。そのため、各業界が一同にイベントを開催し、日本全体の個人消費を引き上げる目的だ。この計画を歓迎する声がある一方で、日本の現状を指摘した冷ややかな意見も多い。長時間労働が問題視されている日本では、1日だけ定時よりも早く帰っても、他の日の残業時間が長くなるだけなのだ。また、非正規雇用者の増加や有給消化率の低さなど、先に解決すべき問題も山積みである。労働環境を取り巻く問題が多いなか、この計画の行く末に注目が集まっている。
【参考URL】http://www.sankei.com/economy/news/160812/ecn1608120033-n1.html

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03「デジタルデフレ」

  • ■ IT技術の進歩に伴う産業縮小
  • ■ スマホ普及で雇用機会が衰退

スマートフォンは今や必要不可欠な存在であり、それによって便利になった事柄は数えきれない。その一方で、スマホをはじめとしたIT技術の進歩のために特定分野の産業が縮小する現象を指す『デジタルデフレ』も、軽視できなくなってきた。
スマホは、電話の機能だけでなくメールやネット、カメラといった豊富な機能が特徴だが、それは同時にスマホの各機能を主産業としている分野において需要や雇用機会減少による衰退を招いているとも言えるだろう。デジタル化による多機能商品の登場は避けられないが、その中でも生き残るために、各産業による新たな挑戦が求められているのかもしれない。
【参考URL】http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/06/post-837.php

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04「おじいちゃんのノート」

  • ■ 水平に開く手作りの方眼ノート
  • ■ SNSで拡散され売り上げ急増

大手文具メーカーのショウワノートが、東京都にある中村印刷所が開発したノートを『おじいちゃんのノート』として大量生産を開始し、話題となっている。
このノートは、水平に開く手作りの方眼ノートで、数年前に制作方法で特許を取得したものの売り上げが伸び悩んでいた。しかし、年初にTwitterでノートを紹介したところ、爆発的に拡散。その利便性などが評価され、売り上げが急増し今回のコラボレーションにつながったという。小さな町工場の製品が、Twitterを通じて大手メーカーに見出されたのである。このことは、SNS全盛の現代の世相を反映しているとともに、SNSが商品のプロモーションに効果的に作用した例として、着目するべきだろう。
【参考URL】http://grapee.jp/128316

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05「夜プール」

  • ■ 夜間に開放されたプール
  • ■ 若い女性に人気

女子大生や若い女性の間で、ここ数年『夜プール』が流行しているという。
夜プールは、高級シティーホテルが屋外のプールを、昼間だけでなく夜間も開放するサービスのこと。女性客をはじめとする利用者は、仕事帰りに都会のリゾート感が味わえるだけでなく、日焼けの心配をすることなくプールを楽しむことができる。夜プールの流行の背景には、昨年某有名女性タレントがSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に、夜プールで撮影した写真を投稿したことが挙げられる。夜プールの人気を受け、ファッション誌が品川プリンスホテルの夜プールの装飾を監修するという、異業種間でのコラボレーションも進んでいるという。若者が高級シティーホテルを利用するきっかけにもなるこの取り組みに、今後も注目したい。
【参考URL】https://www.travelbook.co.jp/topic/2244 

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06「マンホールカード」

  • ■ 各自治体のマンホールを紹介
  • ■ 観光客の呼び込みに期待

地域の特色を紹介する取り組みとして、『マンホールカード』がにわかに人気を集めている。
マンホールカードとはその土地ならではのマンホールのフタを紹介したカードのこと。国土交通省や日本下水協会などでつくる「下水道広報プラットフォーム(GKP)」が制作を企画しているが、もともとはマンホールの様々なデザインに目をつけた若者などが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で写真を投稿する動きがきっかけとなった。今年からマンホールカードの無料配布をはじめたが、わずか1ヶ月で増刷になるほどの人気を集めているという。また、カードを受け取りにくる人は、県外者が3~4割にもなり、観光客の呼び込みにも期待が高まっている。熱烈なファンまで出てきているマンホールカードのさらなる広がりに期待したい。
【参考URL】http://www.jiji.com/jc/article?k=2016081400152&g=soc 

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07「sea snow」

  • ■ 運輸する魚を守る
  • ■ 鮮魚流通に変革

塩水を凍らせた雪状の氷で魚の鮮度を保つ『sea snow(シースノー)』が、日本の鮮魚流通に変革をもたらした。
これは、株式会社MARS Company(マーズカンパニー)が開発した、生鮮品用の新しい製氷システムのこと。従来のクラッシュアイスと比べて雪状の氷は魚に傷がつきにくく、塩分濃度1%という魚がぎりぎり凍らないマイナス1℃に保つことで、冷凍せずに長期保存できることが特徴だ。これにより、今までは運輸できなかった 「生にしん」などの劣化の早い鮮魚を、産地以外で味わえることが可能になるという。シースノーは国内の流通だけではなく、生鮮食品の輸出での活用にも注目されており、需要の拡大が予想される。画期的な流通システムによる新たなビジネス展開に、注目していきたい。
【参考URL】http://newswitch.jp/p/5523

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