01「プロ並び屋」
- ■ 限定商品の発売日に依頼者に代わり列に並ぶ
- ■ 転売目的の買い占めが問題に
本当に欲しい人のもとに正しい価格で商品が届かないことから、チケットや限定商品の転売が大きく問題視されている。そしてこの課題と密接にかかわっているのが『プロ並び屋』の存在だ。
プロ並び屋は、先着順や抽選で販売される商品の発売日に、依頼者に代わり列に並んで報酬を得る。先日も京都高島屋で「1人2体」の制限で販売された100体の人形が、並び屋を使ったとみられる1人の客によって買い占められ、海外のサイトで高値転売された。並び屋は主に路上生活者で、数千円の報酬で転売屋に雇われているという。この転売市場はますます拡大しつつあり、売り手がどのような対策を取っていくかとともに、買い手のモラルも問われている。
【参考URL】
http://blogos.com/article/289945/

02「リビ充」
- ■ リノベーションで家族コミュニケーションに変化
- ■ あらゆる活動をリビングで
近年、自宅をリノベーションする家庭が増加している。そんな中、家族が自然とリビングに集まり、各自充実した時間をおくれる『リビ充』が話題となっている。
かつて、リビングといえば食事のための家族団欒の場として、広さや心地よさを追求したデザインが主流だった。しかし、時代と共にワークスタイルが変化することで、全員で同じ活動をするための場所ではなく、何気なく集まり、各自が自由に過ごせるデザインが求められるようになったという。そのため、これまで個別の部屋で行なっていた仕事や宿題などを、リラックスタイムを過ごす家族の横でも集中して行えるような多様性が重視されている。ライフステージやワークスタイルに合わせ、リビングの機能を変化させていくのも、家族のコミュニケーション活性化に繋がっていくのかもしれない。
【参考URL】http://suumo.jp/journal/2016/12/21/123078/

03「調光コンタクトレンズ」
- ■ 紫外線に反応し自動で光量を調整
- ■ 2019年、ジョンソン・エンド・ジョンソンから発売予定
大手コンタクトレンズメーカーのジョンソン・エンド・ジョンソンは、2019年を目処に『調光コンタクトレンズ』を発売すると発表した。これは紫外線に反応し、自動で明るさを調整するコンタクトレンズだ。
眼の色素が薄い人は、夏の太陽や強い光が苦手な場合が多い。今まではサングラスの着用が推奨されてきたが、視野が暗くなってしまうことから不便さを感じる人も多かったという。そこで同社は、これまで調光レンズの研究開発を行なってきたトランジョンレンズ社と共同開発し、世界初の調光コンタクトレンズの製品化に至った。「調光コンタクトレンズ」は、紫外線の強度や場所の明るさを自動で判断し、シームレスに調整できることから、既に世界中で話題となっている。多くの人に行き渡るよう安価での購入が可能となることを期待したい。
【参考URL】https://www.prnewswire.com/news-releases/johnson--johnson-vision-announces-revolutionary-contact-lens-innovation-with-acuvue-oasys-with-transitions-light-intelligent-technology-300627897.html

04「耳をふさがないイヤホン」
- ■ ながら聴きを楽しめるイヤホン
- ■ 法人向けにも商機あり
近年は、日常的に音楽を楽しむ人が増えると同時に、イヤホンにより目の前の出来事や周囲とのコミュニケーションが疎かになってしまうことが懸念されている。そんな中、各社が発表する『耳をふさがないイヤホン』が注目されている。
一例として、ソニーは先日、耳をふさがずに周囲の音を聞きながら音楽が聴ける、耳をふさがない新型イヤホン「Xperia Ear Duo」の発売を開始した。これは耳の穴に当たる部分をリング状にすることで、外部の音を遮断せずに音楽が聴けるという仕組み。今後は個人向けだけではなく、従業員同士が接客をしながら情報を共有できるよう、法人向けの活用を目指していくという。周囲の音と再生している音楽がブレンドされる革新的なスタイルのイヤホンが、どのような形で私たちの生活に溶け込むのか今後に注目だ。
【参考URL】
https://www.phileweb.com/review/article/201804/20/3000.html

05「手ぶら観光」
- ■ 訪日客の荷物の負担減が目的
- ■ 受付カウンターの増設すすむ
現在、国土交通省は2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据え、『手ぶら観光』を実施するための環境整備をすすめている。
これは、道の駅などの直売所に専用の受付カウンターを設置し、購入した商品を次の目的地や海外へ配送または一時預かりする取り組みだ。荷物を持ち歩く負担を減らすことで、農産物や加工品などの購入意欲を高める目的があるという。国から整備費の一部が補助されることもあり、「手ぶら観光」の受付カウンターは全国的に増え続けている。インバウンドにとって利便性の高い環境づくりがすすめば、地方経済の活性化がより期待できそうだ。
【参考URL】 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180415-00010000-agrinews-bus_all

06「マンホール型基地局」
- ■ 地中に埋め込まれた通信基地局
- ■ 通信データ量を安定的に供給
通信機器の使用データ量が増加する中、通信の要である基地局の小型化が進められている。そこで、NTTドコモは地中に基地局を埋め込む『マンホール型基地局』の試作機を発表した。
「マンホール型基地局」は耐荷重性の高い樹脂製の蓋を採用しているため、通常の鉄製と違い電波を通すことができるという。さらに、アンテナ設置に適した建物がない土地でも、地中に埋め込むことにより景観を損ねることがない。今後は高温多湿で気候変動の大きい土地や、多くの人が集まる都内でも実証実験を行い、2018年度中の本格運用を目指すという。「マンホール型基地局」が普及していくことで、安定した通信データ量の供給が期待できそうだ。
【参考URL】https://www.asahi.com/articles/ASL4C5CPSL4CULFA01X.html

07「ニューヨーク酒蔵プロジェクト」
- ■ ニューヨークに大規模な酒蔵を新設
- ■ 日本酒人気の高まりに注目
大人気の日本酒「獺祭(だっさい)」で知られる旭酒造が、米・ニューヨークに大規模な酒造を新設する『ニューヨーク酒蔵プロジェクト』を開始した。
2019年から米国産の食用米を使って純米大吟醸酒などを製造し、ワインと同等の価格で販売する。同社によると日本の酒造会社が米国に進出するのは約20年ぶり。和食人気などで日本酒の輸出は年々増えており、米国は52億円を占めているという。最大輸出先の米国で現地生産し、その魅力をアピールしていく計画だ。和食とともに日本酒の人気が高まれば、日本発の飲食サービスに幅広い展開が期待できそうだ。
【参考URL】https://www.nikkei.com/article/DGKKZO2452140012122017LC0000/
