01「バーチャルオフィス」
- ■ 住所だけ借りられるオフィスが人気
- ■ ビジネスにも変化が?
固定のオフィスを持たずにカフェなどで仕事をする、「ノマドワーカー」が登場し、オフィスを必要としない働き方が広がりつつある昨今。そんな中、レンタルオフィスならぬ、『バーチャルオフィス』が人気を集めているのをご存知だろうか。
これは、事業を始める際に最低限必要な、住所・電話番号・FAX番号などをレンタルすることができるサービスのこと。これにより、地方に本拠を構えていたとしても、都心に“住所上のオフィス”を持つことができ、ビジネス交渉にも有利に働くという。また、住所宛に届いた荷物を借主の本来の住所に転送したり、電話代行や秘書代行を行うところもある。費用面も、レンタルオフィスよりも抑えることができるため、地方に住むビジネスマンを中心に利用が広まっているという。“必要最低限の情報だけ借りる”という、これまでのオフィスのイメージを一新させるバーチャルオフィスは、今後の企業の在り方にも影響しそうだ。

02「水毒」
- ■ 何事もやりすぎは危険!
- ■ 水分を排出する体づくりを
ダイエットや健康維持の一環として積極的な水分摂取が流行し、普段よりも沢山の水を摂る人々が増えている。その一方で、無理な水分摂取を行うために体へ悪影響が現れる『水毒』が問題視され始めた。これは中国医学において体に余分な水分がたまっている状態のことを指し、水の摂り過ぎや排泄機能の低下が原因で起こるものだという。日本の高温多湿な気候では汗による排泄が上手くいかず、摂り過ぎた水分によってむくみや冷え、様々な体調不良を招くそうだ。
現代ではデスクワーク中心の生活により、運動不足に陥っている社会人も多い。体の水分を循環させる役目の筋肉が衰え、体内にいつまでも留まってしまうというわけだ。今までは水分を大量摂取する夏に水毒の危険性が高かったが、近年の異常気象や環境変化によって梅雨の時期にも起こりやすく、注意が必要だ。例年とは意識を変え、水の摂りすぎ・運動不足には十分注意しなければならない。

03「マイナンバー保険」
- ■ マイナンバー流出に対する保険?
- ■ 日本では初めての制度
日本年金機構による情報流出問題に揺れる日本。来年、すべての日本居住者に12桁の番号を割り振り、個人情報を管理するマイナンバー制度が始まるが、公的機関による情報管理の不完全さに不安が高まっている。
そんな中、損害保険会社大手の損保ジャパン日本興亜は、企業向けのマイナンバーを対象とした保険『マイナンバー保険』を今秋売り出す。社員のマイナンバーが外部からの攻撃により流出した場合、その被害を補償するというものだ。個人情報が流出した場合の被害を保障する保険は取り扱いが広がりつつあるが、マイナンバーが補償対象になるのは初めて。とはいえ、サイバー攻撃から個人情報を守るための保険自体が日本で浸透しておらず、加入率は5%未満だという。しかし、マイナンバー導入に伴い企業からの問い合わせは急増しており、今後は広がりが見込まれる。新制度導入に伴う不安は、保険業界の大チャンスとなりうるか。不安を含みつつ、今後に注目だ。

04「スマート社員」
- ■ 毎日がノー残業day?
- ■ 働き方の多様化を象徴
労働時間の長さではなく、仕事の成果に応じて賃金を決める新たな労働制度「高度プロフェッショナル制度」導入が騒がれている中、画期的な試みを実施する企業が現れた。大手金融企業の株式会社りそなホールディングスが、初期契約項目に“原則残業をしない”ことを盛り込んだ正社員『スマート社員』枠を設けることを発表した。スマート社員は、従来の正社員と比較して、ボーナスこそ7割支給だが、給与と昇給査定は全て平等の条件だ。近年、働き方のダイバーシティ(多様性)が各所で謳われている中で、こうした取り組みが実施されることは、家庭を持つ女性だけでなく、私生活を充実させたい人全員にとって“働き方の自由”のモデルケースとなりうるだろう。
一方で、「残業をしなくてよい」権利がある人とそうではない人とで、職場環境にどのような影響が出るのかなどは未知数。労働の成果は、長時間ありきか。または限られた時間で良質な成果をだすものなのか。働き方の概念を左右しかねないことだけに、今後の生活者の反応に注目したい。

05「YouTubeニュースワイヤー」
- ■ 目撃者投稿で作るニュース動画サイト
- ■ 事件や事故現場の動画を集めて提供
スマートフォンの普及により、いつでもどこにいても簡単に写真や動画を撮ることが可能になった現代。そんな背景もあり、たまたま事件や事故現場付近にいた目撃者から、メディアへ写真・動画が提供されることも多くなった。そんな中、大手動画共有サイトであるYouTubeはソーシャルニュース配信を手掛けるStoryful(ストーリーフル)と連携し、『YouTubeニュースワイヤー』の立ち上げを発表した。
この新プロジェクトでは、目撃者によって投稿されたニュース性の最も高い動画を、編集チームが選別してから配信する。重要なニュースを、新たな視点から配信することが目的とされているYouTubeニュースワイヤー。重要なニュース源として、より正確な情報がより速く、多くの人に届けられることを期待したい。

06「建設女子」
- ■ 将来的に人手不足を解決?
- ■ 男性中心の業界にメスが入る
「~女子」という名称が次々と生まれるなか、新たなジャンルの女性たちが注目されている。建設業界で働く女性を応援するために、『建設女子』という言葉が使われ始めたのだ。国土交通省は女性にとって働きやすい職場づくりや就職促進を目指し、今夏にも会社や学校を含めた地域組織を募集する。10のネットワーク組織へ補助金を出し、採用活動や労働環境のサポートをする予定だ。
従来の建設業界は男性中心の職種だったため、今なお女性比率が低いうえに、中小の建設会社では労働環境の整備も進んでいないと言われている。さらに現在は震災の復興や東京オリンピック設備、高度経済成長期の建築物の建て替えにより、建設業界全体の人手不足が問題だ。これらの解決に向け、国が女性労働者の増加に本腰を入れたようである。女性ならではの価値観が取り入れられることで、建設業界が生まれ変わる日も近そうだ。

07「クロッカンシューザクザク」
- ■ 北海道で大人気の新食感スイーツ
- ■ 作業工程が見られるのも人気の秘訣
JR新宿駅の地下1階にある「ザクザク」というスイーツ店。連日大行列ができるほどの大盛況となっており、多くの人が買い求めに行くのは『クロッカンシューザクザク』と呼ばれる新感覚シュークリームだ。
北海道札幌市で人気を博しているスイーツ店「きのとや」が発案し、パンのような形状の生地表面には、たっぷりとナッツやシュガーコーティングが乗せられ、“ザクザク”とした歯ざわりで香ばしい。従来のシュークリームと同様、中には濃厚でソフトなカスタードクリームが入っており、やわらかさと固さの新感覚を楽しめる。また、「ファクトリーが売り場」というコンセプトのもと、作られていく様子を見て楽しめる“魅せる”店舗スタイルも人気の理由のひとつのようだ。販売スタイルや商品としての工夫を凝らすことで、顧客獲得につなげるスイーツ店が現れる中、今後さらなる増加が見込まれそうだ。
