01「ソサエティー5.0」
- ■ 第5期科学技術基本計画
- ■ データと情報が統合された社会
近年加速的に発展し、私たちの暮らしを大きく変えているIT技術。そんな背景をもとに、政府は2016年から2020年までの科学技術政策を示すキャッチコピーとして『ソサエティー5.0』を発表した。これは、データと技術が統合された暮らしやすい社会を指すことばだ。
労働者の減少や介護対象者の増加など、社会的背景からもソサエティー5.0への発展は重要とされているが、ここでは具体的に注力する分野を5つに絞っている。健康寿命の延伸、移動革命の実現、サプライチェーンの次世代化、快適なインフラ・まちづくり、Fin Techである。実現のためには、民間への公的サービスの開放や行政手続きのIT・簡素化などが重要とされている。同時に人工知能やIoT、ロボットの活用と、関連事業の発展が根幹となるため、同分野への国内従事者の確保や、スペシャリストの育成も課題の一つと言えるだろう。
【参考URL】https://boxil.jp/mag/a3221/

02「センキョ割」
- ■ 投票後の記念写真で割引
- ■ 横浜から全国へ展開中
近年、若者の投票率低迷が問題視されている。そんななか、選挙に参加し、投票所で撮影した写真を加盟店利用時に見せると、割引を受けられるサービス『センキョ割』が話題を呼んでいる。
提供期間は、期日前投票も含めて2週間。対象者は20歳から35歳までの若者で、写真は、投票所の看板や張り紙を背に本人が写っていることが条件だ。これは、2012年に横浜市で始まったキャンペーンだが、今や全国規模に展開しつつあるという。加盟店は飲食店などが中心で、割引価格やサービス内容は店舗側が自由に設定ができる。地域ぐるみで投票への参加を労い、促進するキャンペーンとして、企業や自治体からの自主的な加盟を募っているという。投票率の変化に寄与する、民間主体の仕組みとして期待が高まっている。
【参考URL】http://senkyowari.com/

03「電気トラック」
- ■ 世界初の量産型小型電気自動車
- ■ 安全対策が今後の課題
三菱ふそうトラック・バス株式会社が、世界初となる『電気トラック』の導入を日本で開始すると発表した。
この電気トラック「eCanter(eキャンター)」は、リチウムイオン電池を搭載している量産型の小型電気自動車だ。電池は高級車ブランド「Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)」と共同で開発しており、1回の充電による航続可能距離は約100km。さらに従来のディーゼル車と比較すると、走行時の排出ガスの低減や、騒音や振動による運転者の負担を軽減できるという。しかし、静音性などのメリットがある半面で、歩行者が走行するトラックに気付かないなどというリスクも抱えている。今後、事故防止などリスク対策にも重点的に取り組んでいく必要がありそうだ。
【参考URL】http://toyokeizai.net/articles/-/195337

04「ウーバーイーツ」
- ■ ウーバーが開始した料理宅配サービス
- ■ 登録した一般人が料理を配達
米国で誕生した「Uber(ウーバー)」は、一般人の運転手が客を有料で乗車させる「ライドシェアサービス」と呼ばれる仕組みで有名になった。そのウーバーのサービスのひとつとして、昨年日本で開始され、注目を集めているのが『ウーバーイーツ』だ。
「ウーバーイーツ」は、レストランの料理を、登録した一般人が配達するサービス。料理の購入から支払いまでをスマホのアプリで完結できることや、「配達パートナー」と呼ばれる一般人が配達員となり料理を運ぶ形態も、これまでとは大きく異なって話題となった。サービス開始から現在まで、配達エリアが拡大し、登録数も増えているという。現代人の流動的な生活スタイルに合う「配達パートナー」の形態が、配達人不足のニーズとうまく合致した宅配ビジネスの成功例と言えるだろう。
【参考URL】
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO15150870R10C17A4000000?channel=DF260120166489

05「村田諒太」
- ■ WBAミドル級新王者
- ■ 日本初五輪メダリストのプロ世界王者
2012年ロンドン五輪金メダリストの『村田諒太』選手が、先日行われた世界ボクシング協会(WBA)のミドル級タイトルマッチで勝利し、新王者に輝いた。
対戦したアッサン・エンダムとは、今年5月にも対戦しており、判定負けで王座を逃していた。今回の再戦では序盤から接近戦でエンダムを圧倒し、7回終了TKO勝ちで前回の雪辱を果たした。五輪メダリストのプロ世界王者は日本初であり、歴史的な記録だといえるだろう。来春国内で行われる予定の防衛線や、世界の強豪たちとの戦いなど、今後も村田選手の活躍に注目が集まりそうだ。
【参考URL】http://www.sankei.com/smp/sports/news/171023/spo1710230025-s1.html

06「日刊わしら」
- ■ 広島県の県営SNS
- ■ 地元の情報を共有、拡散
通信デバイスの充実により、SNSの活用方法が多岐に渡る昨今。日本でも63%の企業が「認知向上」の目的などでSNSを活用しているというが、そんな中、広島県で県内の話題を投稿できるサイト『日刊わしら』が開設され、話題となっている。
「日刊わしら」は、県内や県外の広島に関心のある人が、広島に特化した情報をサイト上で共有、拡散できる全国初の県営SNSだ。登録ユーザー同士のフォロー機能もあり、共感した投稿には「いいね!」の代わりに広島弁である「じゃね!」のボタンが押せる。地元ラジオ局のDJらが投稿の編集を担当しているという。広島の魅力を共有し、愛着や誇りを高めてもらおうという目的をもとに始まったこの県営SNS。こういった行政が運営するSNSを活用した試みは、今後全国的に拡がるだろう。
【参考URL】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000202.000013653.html

07「ESG投資」
- ■ 世界で急拡大する投資スタイル
- ■ 環境・社会・企業統治を重視
現代においても、未だ深刻な問題である環境破壊や人権侵害。そんな社会の課題を解決すべく、投資家の間で急拡大しているのが『ESG投資』だ。
「ESG」とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の頭文字。そして、環境や人権問題へ積極的に取り組む企業へ投資し、そうでない企業からは資金を引き揚げるという投資家たちの動きを指すのがESG投資だ。世界各地で、労働者の人権問題や環境破壊を放置・助長するグローバル企業が問題視されており、こうした企業の暴走を投資家たちがコントロールしようというのが近年の風潮となっているという。ESG投資の運用額は2500兆円を超え、その影響は無視できない。3年後に東京五輪を控え、世界の投資家が日本企業への監視を強化している。今後よりいっそう、日本企業の倫理や理念が問われることとなるだろう。
【参考URL】https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4039/
