01「ストロング系」
- ■ アルコール度数が高い「第三のビール」
- ■ すぐ酔える、コスパ重視がトレンドに
近年のアルコール飲料全体は、ウィスキーや日本酒、ビールより低度数のチューハイやカクテルが人気を集める傾向にある。そんな低度数が特徴であるはずのチューハイに、『ストロング系』という変化が訪れている。
チューハイは5%~7%のアルコール度数が一般的だが、9%という強い度数のチューハイ飲料が人気を集めているのだ。人気の理由は「1缶ですぐに酔える」コスパのよさだ。この背景には、所得が上がりにくい一方で、支出面ではスマホなど昔は無かったが消費が増えた現代において、嗜好品にかける金額を抑えたいという消費者心理があるという。アルコール業界各社はストロング系の商品を次々と発表しており、今後もストロング系の人気は続きそうだ。
【参考URL】https://news.careerconnection.jp/?p=49084

02「Amazon Go」
- ■ レジ不要の自動決済店舗
- ■ シアトルに一号店がオープン
オンラインショッピングだけに留まらず、次々と新たな事業へ参入しているAmazon.com。そんなAmazon.comが先日『Amazon Go』と呼ばれる「ジャスト・ウォーク・アウト(歩いて出るだけ)」をコンセプトにした未来型店舗をシアトルにオープンした。
これは店内にカメラとセンサーを設置し、個人のAmazonアカウントに紐づけて自動で決済をするシステムだ。利用者は入店時にスマートフォンで決済QRコードをかざし、商品を手にレジを介さずそのまま店を後にする。カメラとセンサーが利用者の行動を追い、最終的に手にした商品を自動で登録しているため、会計せずともインターネット上で決済ができる。万引きや混雑時の会計問題などの解決に繋がるのでは、という見方もある。シアトル第1号店は無事初日を終えた。今後、店舗拡大により、どのような経済効果があるのか動向を見守りたい。
【参考URL】
https://www.businessinsider.jp/post-160713

03「再生医療」
- ■ 欠損組織を培養し補完する医療
- ■ 薬事法改正で「再生医療等製薬」が新設
バイオテクノロジーの進化により、医療業界では新しい治療のあり方が台頭しつつある。そんな中で注目を集めているのが、先天性・後天性を問わず、欠損や機能が低下した身体組織、臓器を補完する『再生医療』だ。
従来は身体の欠損や機能低下に対し、医療具や投薬治療で補ってきた。しかし、患者の体外で細胞や組織を培養し修復するこの技術は、闘病の長期化を抑えられる。経済的・精神的な負担だけでなく、家族の介助負担の軽減にも繋がり、生活が飛躍的に向上するという期待もある。薬事法改正により、「医薬品」「医療機器」に加え「再生医療等製品」が新設され、審査から最短2年で市販が可能となった。将来性のある分野だが、利用する私たちはどのような知識を持つべきなのか、学んでいきたい。
【参考URL】https://www.rmic.co.jp/project/about/

04「角打ち」
- ■ 酒屋で買った酒を店内で飲むこと
- ■ 広辞苑第七版に初収録
10年ぶりに改訂して今月発売された「広辞苑」の第七版。約1万語が新たに追加された中で、酒屋で買った酒を店内で飲むことを意味する『角打ち(かくうち)』という言葉が初収録され、話題を呼んでいる。
「角打ち」はもともと「酒を升にはいったまま飲む」という意味。しかし、それがいつからか「酒屋で酒を立ち呑みする」という意味で使われるようになったという。最近では「角打ち」を売りにしたオシャレな店舗が増えたため、広辞苑の収録データを検索できるスマートフォン向けのサイトなどで、「角打ち」を参照しようとした人が多く、第七版への収録が決定した。広辞苑に収録されることで、多くの人に広まり、新たなビジネスにつながっていくことを期待したい。
【参考URL】
http://kurand.jp/19991/

05「ファミマジム」
- ■ ファミリーマートがフィットネス事業に参入
- ■ 月額7,900円で24時間利用可能
このところ、大手コンビニチェーンがさまざまな集客策を打ち出し、異業種への参入が相次いでいる。そんな中、ファミリーマートはスポーツジムを併設するコンビニ『ファミマジム』を展開し、フィットネス事業に乗り出すことを発表した。
スポーツジム併設の第1号店となる「Fit&GO大田長原店」は2月に開業予定。店舗の1階にコンビニ、2階にジムが入る。24時間利用できるジムには、専門のトレーナーを配置。1階のコンビニの売り場にもサプリメントやトレーニングウエアなど、ジムと親和性の高い商品の専用コーナーを設け、ジム利用客による売り上げのアップを狙う。人手不足や人件費負担の増加もあり、店舗の経営環境が厳しさを増すコンビニ業界で、この集客策がどのような結果となるのか注目したい。
【参考URL】
http://www.family.co.jp/company/news_releases/2017/20171222_01.html

06「サイバー防衛隊」
- ■ 24時間体制でシステムを監視
- ■ AIを有効活用し、ウイルス識別を進める
年々高度化しているサイバー攻撃。防衛省は対応を強化するため、『サイバー防衛隊』の体制の大幅な拡充を進めている。
サイバー防衛隊とは、自衛隊のネットワーク監視や、外部からのサイバー攻撃の防衛・研究を行う部隊のこと。24時間体制でシステムを監視し、攻撃をパターン化したリストを作成している。約110人で編成されており、AIのディープラーニングを活用していく。具体的には、ウイルスの登録情報の傾向や共通点を分析、攻撃を受けた際にウイルスを識別するという。サイバー攻撃を抑止するには、迅速な対応が鍵を握っている。サイバー防衛隊とAIが活躍することにより、今後のウイルス識別にかかる時間が短縮されることに期待したい。
【参考URL】https://www.jiji.com/jc/article?k=2018012000462&g=pol

07「フルクル」
- ■ タクシーと乗客をマッチング
- ■ 多言語化対応も検討中
近年タクシーを呼ぶ際、配車アプリの使用が主流になっている。しかし、配車アプリは迎車料金がかかってしまうため、使用をためらう人も多い。そんな中、スマホを振るだけでタクシーをつかまえられるアプリ『フルクル』が話題を呼んでいる。
「フルクル」はスマホを振ることで運転手に位置情報を伝え、それを頼りにドライバーが利用者の元に向かうというサービス。ただし、向かっている途中で別の利用者がタクシーを拾う可能性もあるため、あくまでも、乗客と運転手が互いを探しやすくするためのマッチングアプリということだ。現在外国人観光客も視野に入れ、多言語化の対応も検討されている。このように、サービスの多言語化対応が進むことで、東京五輪・パラリンピックでの活躍も期待できそうだ。
【参考URL】http://www.news24.jp/articles/2017/06/15/07364378.html
