01「cansell」
- ■ 宿泊権利の売買サービス
- ■ ホテルの抱える課題をビジネスに
予約キャンセル等があった場合の、店舗側の損失を保証するサービスが近年次々と登場している。先日リリースされ話題を呼んだ『cansell』も、そんなサービスの一つだ。
これは、予約したにもかかわらず様々な理由により宿泊が難しくなったホテルの宿泊権を、第三者へ売ることができるというウェブサービスだ。売り手はキャンセル料が軽減され、買い手は定価よりも安い価格で宿泊することが可能になり、 ホテルは空くはずだった部屋を稼働させることができるという、三方それぞれにメリットがあるしくみとなっている。ホテルがもつ課題の解決をビジネスに結び付けた例として、画期的なサービスと言えるだろう。
【参考URL】
https://www.bengo4.com/internet/n_7486/

02「Xboxコントローラー」
- ■ アメリカ海軍潜水艦で導入
- ■ 訓練時間短縮やコスト面のメリット
Microsoft社のゲーム機、Xboxで使用される『Xboxコントローラー』が、アメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦コロラドのジョイスティックとして導入され話題となっている。
コスト削減や、操縦士の技術育成などが問題となっていたアメリカ海軍。従来の操縦で使用していた高価なジョイスティックから、Xboxコントローラーへと試運用をしたところ、その高精度な技術により直感的に操作できる利点が見られた。また、1台約3400円程度で購入でき、スペアも十分に用意できるなど、コスト面でも大幅なメリットがあることから導入が決定したという。Microsoft社がゲーム領域で培った直感的なボタン操作とレスポンシブな体験は、操縦訓練における育成時間の大幅短縮も可能にした。これは、民間企業が保有している革新的な技術を、公的機関へと転用する好例とも言えるだろう。
【参考URL】https://japanese.engadget.com/2018/03/18/xbox-400/

03「ニューリテール」
- ■ アリババの新たな戦略コンセプト
- ■ オンラインとオフラインの融合が鍵
ECサイトAmazonに並び世界有数のシェアを占める中国のeコマース企業、阿里巴巴集団(アリババグループ)が、新しい小売戦略のコンセプトとして『ニューリテール』を発表し話題を呼んでいる。
アリババのCEOジャック・マーは、オンラインビジネスは今後20年程度で先細りすると指摘、次に到来するのはオンラインとオフラインを融合した小売「ニューリテール」であると語った。ニューリテール戦略は大きく3つで構成される。1つ目は、オフラインの個人店舗とオンライン、2つ目はAmazon Goのような無人店舗、3つ目は、食材を注文で調理まで自動化できるというスーパーとレストランの融合である。すでに中国にはコンセプトを反映した事業が展開されているという。ニューリテールの展開は、小売業界へのテクノロジーの浸透を意味する。今後の拡大に期待したい。
【参考URL】https://glotechtrends.com/alibaba-new-retail1-170829/

04「ブラック校則」
- ■ 根拠のない理不尽な学校校則
- ■ 見直しを求める声が多数
近年、髪型や服装、登下校のルールなど、生徒を苦しめる理不尽な『ブラック校則』の見直しを求める動きが活発化している。
「ブラック校則」とは、一般社会的に見て明らかにおかしい校則や生徒心得、学校独自のルールのこと。2017年には、生まれつきの茶色い髪を黒く染めるように教諭らに強要されたとして、大阪府立高校の女子高生が府に損害賠償を求める訴えを起こした。学校の校則は国による規制等はなく、各学校がそれぞれの実情に応じて定めているという。子どもの人権に対して制約を課す以上は、適切な根拠にもとづく校則の運用が必要であり、これにもとづかないものは見直されるべきだろう。この「ブラック校則」問題は、生徒の一元管理という面から、教員の働き方改革面にも通ずると考えられているために、今後の動きに注目したい。
【参考URL】
https://mainichi.jp/articles/20180305/ddm/013/100/043000c

05「着物警察」
- ■ 街中で着物の着方をダメ出し
- ■ 若者の和装離れの原因にも
近年、着物人口は減少しているものの、観光客を中心とした和装レンタルショップは増加し、着物に興味がある若者も増えている。しかし、そんな若者たちを悩ませているのが『着物警察』の存在だ。
「着物警察」は、インターネットから派生したとされる言葉で、街中で着物を着ている人に対して、まるで警察官のように着方を指導する人たちのこと。見ず知らずの他人に許可もなく急に襟や帯を掴まれて直される、といった乱暴なダメ出し行為も多く、着物に対してネガティブなイメージを持ってしまう若者もいるという。訪日観光客向けの土産でも人気を高い誇る日本の着物だが、その素晴らしい多様性を守り伝えるために、多少は型通りでなくても、まず「興味をもつ」「楽しむ」という心を大切にしていくべきではないだろうか。
【参考URL】
http://toyokeizai.net/articles/-/213414

06「水戯庵」
- ■ 日本の伝統芸能を楽しめるレストラン&ラウンジ
- ■ 訪日観光客の集客に期待
新感覚のエンターテインメント施設『水戯庵』が日本橋にオープンし注目を浴びている。
水戯庵とは、「日本を嗜み愉しむ」をコンセプトとして、伝統芸能を鑑賞しながら食事を楽しめる劇場型レストラン&ラウンジ。店内は伝統工芸の要素が取り入れられており、中央には狩野派が描いた鏡板が印象的な舞台が設置されている。舞台には能や狂言、日本舞踊、文楽など日本の伝統芸能を代表する各流派が日替わりで出演し、観客を楽しませるという。食事をしながら、日本の様々な伝統芸能を楽しめる施設はこれまでなかった。2020年に東京オリンピックが控えていることから、訪日観光客の集客も期待できそうだ。
【参考URL】https://www.fashionsnap.com/article/2018-03-07/suigian-open/

07「Pechat(ペチャット)」
- ■ 次世代の子育てアイテム
- ■ ぬいぐるみをしゃべらせるボタン型スピーカー
次世代の子育てアイテムとして、『Pechat(ペチャット)』が話題を呼んでいる。
「Pechat」とは、取りつけることでぬいぐるみとの疑似的な会話が可能になるボタン型スピーカー。専用アプリには1000以上のセリフが収録されており、好きなセリフを選んでおしゃべりさせることができる。さらにアプリに好きなセリフを吹き込み、ぬいぐるみの声に変換してしゃべらせることも可能。ほかにも物語を聞かせたり、歌をうたったりなどの幅広い機能が搭載されているという。「Pechat」を介することで、親子のコミュニケーションの幅が広がることが期待できる。今後このような商品が増えていけば、育児を新たな側面からアシストしていくことができるだろう。
【参考URL】https://pechat.jp/
