01「デジタル課税」
- ■ IT企業に対して課される税
- ■ フランスが実施して話題に
グーグルやフェイスブック、アマゾン・ドット・コムなど物理的な拠点がなくても利益を生む巨大IT企業が台頭する現代。そんな状況に置いて、欧州各国で大手IT企業に対する課税制度『デジタル課税』の導入が広がっている。
英国に続き、フランスが、2019年からの導入を発表した。アマゾンなどIT企業は欧州でも国境をまたいで莫大な利益を稼ぐ一方、国内での納税額が少ないとの指摘が日本でもなされている。国際的な課税ルールの見直しも進められているが、作業は遅れており、これにしびれを切らした各国が独自の課税制度導入を検討する形となっている。デジタル課税はネットサービスの国別の利用者数や契約数、売上高などに応じて各国が税金を課す仕組み。日本でもデジタル課税が今後導入される可能性もあり、動向に注目していきたい。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39066930Y8A211C1FF1000/

02「応援上映」
- ■ 「声だしOK」の上映会
- ■ 大ブーム映画の影響
公開以来、現在も記録的ヒットを続けている映画「ボヘミアン・ラプソディ」。その鑑賞方法として大きく注目されているのが、観客がシーンに合わせて歓声や拍手をシアター内でできる『応援上映』だ。
この応援上映の原型自体は10年ほど前の子ども向けアニメーション映画からあったそうだが、本格的に拡がりを見せたのは2016年に公開された「KING OF PRISM by PrettyRhythm」から。「KING OF PRISM」の応援上映が大好評だったことを受け、様々な劇場がそれぞれの館で趣向を凝らした応援上映を企画するようになった。観客が一体感を感じられる新しい鑑賞の形として定着しつつあり、今後も様々な映画で応援上映が見られるだろう。
【参考URL】
https://withnews.jp/article/f0181113002qq000000000000000W07q10401qq000018332A

03「アイコンストラクション」
- ■ ICTを建設現場で活用
- ■ 人手不足解消のため
2020年の東京オリンピックを目前に高まり続ける建設需要。だがその半面で、建設業界は人材不足に悩まされている。そんな状況において、国土交通省はICT(情報通信技術)を建設現場で活用する『アイコンストラクション』の導入を急いでいる。
アイコンストラクションの具体例としては、3Dマシンコントロールなどを使った情報化施工や、構造物の3次元モデルを使って設計・施工を行うCIM、ドローンやロボットを使った構造物の点検・補修などだ。こうした最新技術を使った設計・施工・維持管理技術の導入により、将来的に労働者の生産性が一人当たり5割向上する可能性があるという。技術進歩が人手不足解消の有効打になるか、注視していきたい。
【参考URL】
https://newswitch.jp/p/15442

04「ブロックチェーンゲーム」
- ■ 中央管理の影響を受けないゲーム
- ■ トークンの実用化とともに市場拡大の見込み
元々は仮想通貨を流通させるために編み出されたシステム「ブロックチェーン」。昨今、この革新的な技術を使用した『ブロックチェーンゲーム』が多数開発されている。
「ブッロクチェーンゲーム」とは、中央管理の影響を受けない「非中央集権型」のゲームで、DApps(分散型アプリケーション)ゲームとも呼ばれる。従来のゲームとは異なり、不特定多数でネットワーク情報を保管・管理しているので、運営元による不正操作やゲーム自体がなくなった際に管理データを失うことがないのが特徴。また、仮想通貨の一種である「トークン」が利用されている為、資産となって残り続けるものになり、それにより収入を得られるという仕組みを持つとされている。トークンの実用性が高まるにつれて、より定着するであろうブロックチェーンゲームの今後の動向に刮目したい。
【参考URL】
https://coinchoice.net/blockchain-game-will-become-popular/

05「デュアルライフ」
- ■ 都市と地方での二拠点生活
- ■ デュアルは、「二重の」「二通りの」という意味
近年、リモートワークや副業の自由化が浸透し、一つの拠点にとらわれない暮らし方・働き方がより身近になりつつある。そんな中、新たなライフスタイルとして『デュアルライフ』が注目されている。
「デュアルライフ」とは、都市と郊外に拠点を持ち、双方を行来するライフスタイルのこと。近年では、若いビジネスパーソンやファミリーなどに広がりを見せている。その理由として、働き方改革で職場が固定されない人が増えたことがある。加えて、二拠点目の住まいの持ち方が多様化することで、シェアによるコストダウンや、コワーキングスペースを兼ねた宿泊先が増加している。「都市の文化」と「田舎の自然」という“いいとこどり”のデュアルライフが、次世代では当たり前の暮らし方になっていくのかもしれない。
【参考URL】
http://suumo.jp/journal/2018/12/17/161108/

06「USB Type-C」
- ■ 対応機器が拡大している新たな端子
- ■ 端子を使い分ける手間を省く
近年、たくさんの電子機器が登場したことで、USB以外の端子が増加している。そこで機器ごとに端子を使い分ける手間を解消するため、数年前に登場し、急速に普及しているのがUSBの次世代規格『USB Type-C』だ。
「USB Type-C」は、裏表反対にしても挿せるため、向きを確認する手間が省けるという。また、高速データ転送、充電、映像入出力など活用の幅は広い。今後さらに対応機器が増えていくことで、端子を使い分ける煩わしさから解放されることだろう。
【参考URL】
https://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1003590/121402028/?ref=nbptrn_else

07「みそまる」
- ■ 新感覚の即席みそ汁
- ■ ミラノ万博などでも高評価
ユネスコ無形文化遺産に登録されたことから、近年「和食」への注目が高まっている。そんな中、ネット上で即席みそ汁『みそまる』が話題を呼んでいる。
これは、みそにだしと具材を混ぜ、一杯分に丸めた新感覚の即席みそ汁だ。全国から厳選した蔵出しみそを使用しており、「切り干し大根×ゆず」や「トマト×チーズ」など、さまざまな風味を楽しむことができる。また、具材で可愛らしくデコレーションしてあるため、華やかな見た目は贈り物としても人気を得ているという。日本国内だけでなく、「みそまる」はミラノ万博や伊勢志摩サミットでも高評価を得た。今後も、「みそまる」のような工夫のこらされた商品が増えることで、さらに和食への注目が集まることを期待したい。
【参考URL】
https://irorio.jp/nagasawamaki/20181208/507513/
