01「ハルシネーション」
- ■ 大規模言語モデルの宿命
- ■ AIのウソ
生成AIが誤った情報や文脈と関係のない内容をもっともらしく回答する『ハルシネーション』。ChatGPTなど現在主流の大規模言語モデル(LLM)は、厳密には文意を理解しているのではなく、統計的に文章を把握し、確率で言葉を組み合わせた文章を作成する。そのため、一定の割合(現時点でおおよそ1〜2%)でハルシネーションが発生するという仕組みだ。対策としてはプロンプトに「生成する文章の整合性確認」「公的なデータを参照し出典を明示する」「回答の精度が低いと判断される場合は無理に回答しない」という内容を盛り込むことで、ハルシネーションを軽減できると言われている。精度を求められる場合に、自身が情報の正誤を判断できない領域でのAI活用は慎重さが求められる。
【参考URL】
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2303/30/news027.html

02「ChatGPT エージェント」
- ■ 会話サポートから次の段階へ
- ■ AIがあなたの業務をアシスト
これまでのAIは質問に答えてくれる会話形式でサポートがメインだったが、指示に沿って様々なタスクを自律的に行い、ユーザーのアシスタントとなる『ChatGPTエージェント』が登場。情報収集だけでなく、データ整理や資料の作成などゴールを与えると、ゴールに向けて必要なステップを自身で組み、リアルタイムで進捗を共有しながら作業を進めてくれる。AIエージェントは2023年にGPT4をベースとした「Auto-GPT」の登場で大きな話題となり、AIの次のステップとして各社が実用化を進めていた。AIのトップランナーであるOpenAIによるサービスリリースは、AIエージェントをユーザーが広く取り入れることに繋がり、現実的にAIが次の段階に進んだと言えそうだ。
【参考URL】
https://www.notta.ai/blog/chatgpt-agent-guide

03「推し活インテリア」
- ■ ファンの心を掴む
- ■ 推し活サポートアイテム
大きなブームが起きる際には、その周辺領域でのビジネスも活性化するもの。近年の「推し活」の盛り上がりを受け、推し活グッズの収納に特化した『推し活インテリア』が注目を集め、様々なメーカーが参入している。
35個ほどのぬいぐるみを省スペースで収納でき360度からぬいぐるみを愛でられる「ぬい収納タワー」、ペンライトやポスターなどを細かく収納でき祭壇としてひとりのときは楽しみつつ来客の際はさっと隠すこともできる収納棚「OSHITERU」など、「推し活ガチ勢」の心を掴む商品が続々と登場。推し活はもはやブームではなく文化として定着した感もあり、今後も市場として要注目だ。
【参考URL】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2054242?display=1

04「日本語ギャップ」
- ■ 曖昧な日本語が世代間ギャップを生む
- ■ 数字は具体的に伝えるのがコツ
「7割弱」は70%未満か?それとも少し超えた数値か?今、世代間で意味が真逆になる『日本語ギャップ』がメディアを中心に話題になっている。「7割弱」や「10分前」、「ちょっと」などの曖昧な表現を、若い世代が従来と異なる意味で捉えるケースが増えているのだ。たとえば「8時10分前」を「8時10分の少し前」と誤解されたり、「1時間弱」が1時間超と解釈されたりと、コミュニケーションにズレが生じる場面も。こうしたズレは、ビジネスや日常生活での混乱にもつながりかねない。今後、こうした誤解を生まないためには、「7時50分集合」「55分程度」といった具体的な数字で伝えるのが賢明。また年齢が離れた相手とは、よくある日本語ギャップについて両者で確認しておくのもおすすめだ。
【参考URL】
https://radichubu.jp/makozuba/contents/id=57930?mobileapp=1

05「canva」
- ■ 初心者でもプロ並みのデザインが可能に
- ■ 写真やイラスト、音楽などの素材が豊富
デザイン初心者でもプロ並みのデザインに仕上がる。そんな夢を叶えるのが、今話題のデザインツール『canva(キャンバ)』だ。テンプレートを選んで、文字や画像を差し替えるだけで、驚くほど簡単に高品質なデザインが完成。しかも動画編集やWebサイト作成、SNS予約投稿まで対応し、もはや「画像編集ツール」の枠を超えた存在となっている。さらにcanvaは最新の AI機能も搭載。背景を一瞬で消したり、テキストや構成案を自動生成したりと、これまで専門的なスキルが必要だった作業も簡単にこなせてしまう。デザインは一部のプロだけができるもの、そんな常識はもう過去の話。canvaの登場によって、誰もが自分のアイデアを視覚化し、発信できる時代が始まっている。無料プランでも多くの機能が使えるので、まずはその実力を確かめてみては。
【参考URL】
https://dxaccount.co.jp/canva-merit/

06「社内版ビズリーチ」
- ■ 社内マッチングにより人材流出を防止
- ■ 社員のキャリア形成を後押し
人材獲得競争が激化するなか、企業にとって深刻な課題となっているのが「人材流出」。優秀な人材が社外へ流れることを防ぐには、社員が社内に可能性を見いだせる環境づくりが欠かせない。そこで注目されているのが、採用プラットフォーム「ビズリーチ」と人材活用システム「HRMOS」を統合したタレントマネジメントサービス『社内版ビズリーチ』だ。社内人材のスキルや経歴、部署の求人情報を可視化し、リアルタイムでマッチング。社員自ら希望ポジションに応募できるほか、人事や他部署からのスカウトも可能になる。働き続けたいと思える環境づくりの一環として、こうした社内流動性の促進は、今後ますます重要になるだろう。これからの企業が目指すべきは、「中で挑戦し続けられる会社」だ。
【参考URL】
https://hrmos.co/landing/hr/06_biz.html

07「おうちドリンクバー」
- ■ 希釈用飲料が大ヒット
- ■ ワクワク感のある楽しさを商品価値に
サントリー食品インターナショナル(株)の『おうちドリンクバー』が好調だ。「C.C.レモン」や「デカビタC」、「ペプシコーラ」など定番炭酸飲料の原液を家庭用に販売したもので、ファミレスのドリンクバーのように、好みの味に調整できるのが特長。しかし同商品、じつは開発時の調査では、「手間がかかる」と否定的な声も多かったという。そこで発想を転換し、手巻き寿司やタコパのように、アレンジの手間を楽しむスタイルを打ち出したところ流れが一変した。公式SNSでのアレンジ提案も火付け役となり、ユーザーによる創作メニューが続々登場。楽しみ方の幅が広がったことが、ヒットにつながったと見られている。手間をエンタメ化するこの発想、今後、新たな商品を開発する際のヒントになりそうだ。
【参考URL】
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NXR/25/suntory0704/
