01「アキサポ」
- ■ 空き家の活用方法を提案するサービス
- ■ リノベーション後、賃貸物件として貸し出す
日本では、国内総住宅数の1割以上を空き家が占めているという。そこで誕生したのが、使い道がなく放置されている空き家の可能性を見出し、活用方法を提案するビジネス 『アキサポ』である。
不動産企業ジェクトワンが手掛けるこのサービスは、所有者から空き家を借り受け、リノベーション後に賃貸物件として一定期間(3~15年)貸し出すのが特徴だ。リノベーション費用はジェトワンが負担するため、実質0円で空き家を活用できる。さらに、賃料の一部は空き家所有者に還元され、一定期間満了後は管理運営を所有者へ移行するか、「アキサポ」が代行するか選択可能だという。空き家を活用したこのようなサービスが、日本の経済循環の一助となることに期待したい。
【参考URL】
https://www.akisapo.jp/

02「ホロタッチ」
- ■ 既存端末に設置する非接触対策フィルム
- ■ レジ端末や店頭受け取り端末などに導入予定
新型コロナウイルス拡大に伴い、非接触対策が街の至る所で実施されている。大日本印刷が開発した、既存端末にフィルムを取り付けることで画像を空中に浮遊させ、その像を指で操作できる 『ホロタッチ』もそのひとつだ。
既存端末に設置できる「ホロタッチ」は、大型設備などを導入せずに低コストでタッチレス化の実現が可能。空中の一定の位置で指を止める動作は難しい部分もあるが、手指に反応する柄を目視できるため、操作は比較的容易だという。今後、レジ端末や店頭受付端末、券売機などの既存端末に導入を予定している。コロナ禍だからこそ開発されたこのサービスは、文明の進化を大きく加速させたようだ。
【参考URL】
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1298614.html

03「スマホ乗り換え相談所」
- ■ 総務省が打ち出す携帯料金・携帯会社の比較窓口
- ■ 民間事業を国がサポートする新たな取り組み
近年、大手携帯キャリア以外にも格安SIMを提供する企業が増加したこともあり、機種変更手続きが煩雑化してきた。その対抗策として総務省が発表した、各社料金プランを比較し、乗り換え手続きをサポートする窓口『スマホ乗り換え相談所』が話題を呼んでいる。
これは、複数会社の保険プランを扱う「保険ショップ」のような役割を想定したもの。高齢者を主なターゲットとし、相談員が適切な会社や料金プランを提案する。希望者には店舗内の端末で、契約移行手続きを完了するまでのサポートまで検討しているという。また、相談員は民間の中古端末取扱事業者や量販店などに事業委託した上で、システムの構築費用や人件費などを国が負担する。このような民間サービスを国がサポートする新たな取り組みについて、今後の動向を注視していきたい。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2101/05/news111.html

04「インサイドセールス」
- ■ 内勤でのコミュニケーションを通じた営業方法
- ■ 顧客のヒアリングから関係維持まで行う
営業活動といえば、客先に足を運んで訪問するというのが一般的なイメージだ。だが近年、 内勤で電話でのコミュニケーションを通して営業をする『インサイドセールス』が主流になりつつあるという。
「インサイドセールス」においては、契約や購入が見込めそうな顧客のデータベースに電話をし、興味をもった見込み客に対し、ヒアリングを行う。その時は契約に至らなくても、情報提供などで関係を維持し、顧客が契約を意識するまで顧客の興味を高めていくのだという。この手法をとることで、顧客のニーズがどのように顕在化したか、などの情報を集められることが強みだ。「インサイドセールス」によって、直接訪問よりも省コストで効果的に成果を上げられることが期待できる。営業のあり方も今後変化していきそうだ。
【参考URL】
https://innova-jp.com/201606-insidesales/

05「脱コル」
- ■ 強要される女性らしさからの開放を目指す運動
- ■ コンプレックスを煽る広告への問題提起も
近年、「社会から強要される女性らしさ」から開放されることを指した言葉 『脱コル』(脱コルセット)という言葉がSNSで広がり始めている。
「脱コル」は、おもに韓国や日本の若い女性を中心に支持層を広めている。「脱コル」というキーワードとともに、化粧やヘアセットに時間をかけすぎること、足が痛くても高いヒールを履くことなどを止めた、という内容の投稿がSNS上で増えているというのだ。こうした動きには、社会に蔓延する「女性はこうあるべき」という固定観念に疑問を持つ若い世代が増えているという背景がある。またこれに関連し、女性の体型に関するコンプレックスを過剰に煽る広告も、問題視され始めている。コンプレックスを押し付けない広告のあり方を、どの企業も考えていかねばならないだろう。
【参考URL】
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/12/1206.html

06「スリコ家電」
- ■ 3COINSで販売されている家電
- ■ 主婦や若者の間で話題に
今、主婦や若者の間で『スリコ家電』が人気を集めている。これは、 300円雑貨ショップ「3COINS(スリーコインズ)」で販売されている家電のこと。
300円均一の商品以外にも安価な家電などが販売されており、SNSで人気を集めているという。たとえば「ハンディフェイススチーマー」500円(税抜)は、一週間の販売数が2万5000個に到達した大人気商品だ。500円で美容家電が購入できることから、若者の間で話題になった。ほかには、去年3月の発売以来約38万個を売り上げているという「ワイヤレスイヤホン」1500円(税抜)などもある。高い金額を出して家電を買わなくても、「スリコ家電」があれば毎日の生活が少し豊かになるはずだ。
【参考URL】
https://www.fnn.jp/articles/-/126736

07「黒い吉野家」
- ■ 女性や家族連れが入りやすい吉野家
- ■ 長時間利用の客層にも対応
オレンジ色の看板が目を引く、牛丼チェーンの「吉野家」。一方で、近年ブラックベースの看板を掲げた『黒い吉野家』が各地に登場し、話題を呼んでいる。
これは、「食事空間の提供」をコンセプトに、女性や家族連れでも入りやすく、のんびりできるお店を目指した吉野家 のこと。カフェのような店内には、コンセントのある席やドリンクバーがあるため、長時間の利用にも対応している。また、野菜がたっぷり入った牛丼や、スイーツなど、限定メニューも用意されているという。「黒い吉野家」では、これまで利用の少なかったシニア女性の利用客なども増えている。看板の色や空間デザインを大幅にイメージチェンジすることで、新たな顧客の獲得に成功した成功例と言えるだろう。
【参考URL】
https://toyokeizai.net/articles/-/396919
