これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「オーバーツーリズム」

  • ■ 観光のパラダイムシフト
  • ■ 観光客の数ではなく質を求める時代へ

『オーバーツーリズム』とは観光客が大量に訪れることにより起こる、地域社会や環境へダメージを与えてしまうことで、「観光公害」とも言われる。2020年からは新型コロナの影響により海外旅行が下火となっていたが、今年各国の規制緩和に合わせて観光の足が復活し、オーバーツーリズムが再燃しているという。対策として、フランスでは人気の観光地や観光施設での人数制限を設け、オランダでは迷惑観光客を歓迎しないという意味の「Stay Awayキャンペーン」が実施されている。日本でも京都で観光客がバスを専有してしまい、地元住民がバスを利用できないなどの問題が起きている。地域産業のためとにかく集客するという段階から、「レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)」として、責任や行動への正しい意識を持った適切な観光客を誘致するというステージに変化してきていると言えそうだ。
【参考URL】
https://eleminist.com/article/2766

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02「日本DX大賞」

  • ■ 企業と行政がDXの取り組みを大発表
  • ■ デジタル後進国からの脱却を目指す

デジタル化による業務効率化が求められて、はや十余年。しかし、IT人材の不足や「システムに業務を合わせる」ことが苦手と言われる日本企業ではなかなか進んでいないのが実情だ。そんな中、DX推進の加速のために優れたDXの取り組みを表彰する日本最大級のDXコンテスト『日本DX大賞2023』が開催され、自治体、民間企業、産官学や官民連携などDXの推進と支援現場から100を超えるエントリーがあった。5つの部門別に審査が行われ、それぞれ受賞者が発表された。デジタル技術を活用して地域の魅力を引き出し、持続可能な経済社会の実現をめざす「デジタル田園都市国家構想」を掲げている日本。今後労働人口が確実に減少していく中で、DXは将来的な課題ではなく、目の前の喫緊の課題として取り組んでいきたい。
【参考URL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000115435.html

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03「生成AIガイドライン」

  • ■ 生成AIの利用は次代の基礎スキルへ
  • ■ 学校教育でのAI教育の第一歩

大学では、生徒がレポートや論文執筆を生成AIに丸投げするような問題も発生する一方、生成AIをビジネスや学業に効果的に活用していくことも求められる。そんな状況を受けて文部科学省は生成AIの学校での取扱いに関する暫定的な『生成AIガイドライン』を公表した。避けるべきケースとして「生成AIのメリット・デメリットを理解しない状態での使用」、適切な使用方法として「自分と異なる視点の考え方の確認」「英会話の相手」などが挙げられた。今後は教員のAIリテラシーの向上に加え、真偽を確かめるファクトチェック力が生徒にも求められることになる。生成AIにより教育の形も変わっていきそうだが、いつの時代も道具を正しく利用するための、適切な知識とルールが必要な点は変わりなさそうだ。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230704/k10014117801000.html
https://newswitch.jp/p/37644

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04「地球沸騰化」

  • ■ 英語表記は「global boiling」
  • ■ 国連は気候変動対策の強化を提示

観測史上最も暑さが厳しい7月が過ぎても、連日の猛暑は収まりそうにない。異常な高温傾向は日本だけでなく地球規模で深刻化しており、各地で猛烈な熱波に襲われているという。これを受け国連のグテレス事務総長は、地球温暖化の時代は終わり、『地球沸騰化』の時代が来たと述べ、注目を集めた。以前から地球温暖化が国際問題となっていたが、その状況に警鐘を鳴らす言葉となるのが「地球沸騰化」。英語では「global boiling」と表記され、「沸騰している」「煮えたっている」を意味する「boiling」を使用したことが、ことの重大さを表している。ここからは具体的な対応策強化に本腰を入れて取り組まなければならないが、もちろん気候変動に急ブレーキはかけられない。今後はさらに一人ひとりが防災意識を高めることが重要課題となってくるだろう。
【参考URL】
http://bit.ly/3qE8Ppy

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05「郵便番号ガチャ」

  • ■ 郵便番号をランダムに表示するツール
  • ■ 旅行の行き先を決める新手段に

2021年に「親ガチャ」が流行語大賞にノミネートし、「○○ガチャ」という言葉が急速に浸透したように思える。そんな中、全国の郵便番号のひとつをランダムに表示するウェブサービス『郵便番号ガチャ』が公開された。
ウェブページ上のSTARTボタンをクリックすると、ルーレットの要領で全国の郵便番号が表示され、STOPボタンでルーレットが停止。そこでランダムな郵便番号、具体的な郵便区名と地域、詳細の地図が表示されるという仕組みだ。さらに、対象を特定の都道府県だけに絞ることも可能だという。公開した作者のSNSでは「旅行の行き先をまだ決めてない方はこれで是非」とのメッセージが添えられており、観光需要回復の兆しを見せているこの時期にぴったりなツールであろう。今後、地域貢献に役立つ術として変化を遂げていくかもしれない。
【参考URL】
https://hanishina.github.io/maps/yubinbangogacha.html

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06「さかさま不動産」

  • ■ 借りたい人の夢が並ぶ不動産サイト
  • ■ 従来の不動産流通の仕組みを逆に

恋愛アプリのみならず、人材ビジネスなどでもマッチングサービスが拡大している昨今。最近では、採用時の企業側からのアプローチだけではなく、受け手側がPR活動を行うなどでアプローチする事例も増加しつつある。そんな中、借りたい人の夢や想いが並ぶ、不動産ウェブサイト『さかさま不動産』が話題を呼んでいる。本来、物件情報が並ぶのが不動産ウェブサイトの通例だが、「さかさま不動産」は借り手の情報を開示し、マッチングを行う仕組み。事前に借り手の人物像を把握することで、潜在する空き家の発掘や、空き家を介した関係構築が狙いのようだ。また、借り手はサステナブル志向が高い傾向があり、地域活性化の副次効果も生まれているという。この仕組みが拡大することで、深刻化する空き家問題解決の一助となっていくかもしれない。
【参考URL】
https://on-co.jp/service/sakasama-fudosan/

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07「蛙化現象」

  • ■ 好意を持っていた人に嫌悪感を抱く現象
  • ■ Z世代の女性を中心に、検索ワードで急上昇

2023年上半期のトレンドワードが発表され、『蛙化現象』という恋愛にまつわる言葉が首位となった。「蛙化現象」とは、好意を持っていた相手が振り向いてくれた途端、嫌悪感を抱いてしまう現象のこと。由来はグリム童話の「カエルの王様」から来ており、物語の中で、王女から気持ち悪がられていたカエルが、王子様の姿に変身し、ハッピーエンドを迎える逆転現象に着目し、名付けられた言葉のようだ。近年、マッチングアプリでの出会いが増加したことで、関係を育てずに交際する傾向が多く、粗が見えたら別れるということも少なくないという。また、SNSの影響で、自分をよく見せたり、相手に完璧さを求めたりする人が増加しており、そのようなことが「蛙化現象」流行の要因なのかもしれない。関係の築き方や付き合い方の変化が際立つ、面白い事例といえよう。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/76dae0c334877917e2031631d2e4b6f5ef107cc6

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