これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「チート行為」

  • ■ ゲームアプリで被害拡大
  • ■ SNS上で増加する不正行為

スマホの普及と共に拡大し続けてきたゲームアプリ市場。しかし現在、一部の利用者からの『チート行為』によってそのビジネスが危機に晒されているという。チート行為とは、製作者の意図しない動作によってゲームを有利に進めようとする不正行為のこと。 “cheat(騙す)”という言葉の通り、ゲーム内では利用者による「どんな敵も一撃で倒す勇者」「無限にコインを稼ぐための秘密ルート」などの“裏技”が横行し、本来のゲーム性を失わせているという。
本来、ソーシャルゲームアプリの企業などでは、ゲーム上での「課金制度」によって利益を発生させていた。しかし、今回のような課金をせずともゲームを有利に進められる方法がSNSなどを通じて拡散されてしまったため、大きな損害が生まれているようだ。SNSを通じて広がる不正行為とそれによって招かれる危機には、ゲーム業界以外でも対策が求められそうだ。

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02「ふるさと住民票」

  • ■ 住んでいなくてもできる住民登録
  • ■ 地方の過疎化対策

ふるさと納税を始めとする地方創生政策が推進されている今、地方自治体の首長らが『ふるさと住民票』制度の創設を発表した。これは、住民登録を二重に行うことを可能にし、その地区に住んでいなくても、登録した地方自治体のサービスを受けられるという仕組みだ。具体的には、自治体が発行する広報誌を受け取れることや、住民投票などを通して、まちづくりに参加できることが挙げられる。
この制度が発表されたそもそもの目的は、過疎化が進む地方自治体に関心を持たせ、人を呼び込み、ゆくゆくは人口増加を目指すことだ。しかし現在、ふるさと住民票を取得できるのは、居住経験がある人や、ふるさと納税者など、元からその地域に関わりがあった人に限られている。いかに取得可能対象の間口を拡げられるかが、今後の課題といえよう。この制度が実施された時、ふるさと納税と同じく地方創生の一端を担えるか、期待しつつ注目していきたい。

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03「アーミテージリポート」

  • ■ “禁断の告発”?
  • ■ 日本の政策を決めているのは誰か

集団的自衛権を認めるか否か、安全保障関連法案(以下安保法案)の制定に揺れる日本。そんな中8月19日に生活の党の代表である山本太郎議員が、参院安保特別委員会で行った指摘が話題になっている。それは、安倍政権の政策が米国のアーミテージ元国務長官らによる安保に関する報告書『アーミテージリポート』に沿って作成されている、というものだった。
2012年に発表されたアーミテージリポートの中では、日本に対する9つの提言として要望が挙げられている。そして、原発の再稼働・TPP交渉参加など、安倍政権がこれまでに行った大きな政策決定は、これらの提言に応える形になっているというのだ。さらには、その中で集団的自衛権の行使も求められており、これではアメリカの言いなりではないか、という山本議員に対して、中谷防衛大臣は狼狽ぎみの答弁を返すにとどまった。今後の国会質疑・政策決定において、山本議員の指摘が大きな焦点になるのは間違いない。アーミテージリポートがもたらす波乱に要注目だ。

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04「孫育て講座」

  • ■ “祖父母力”をつける講座
  • ■ 少子化解消のカギ

少子高齢化が止まらない日本。その理由の一つとして、核家族では子育てが孤立しがちであることが挙げられる。そこで、「NPO法人 孫育て・ニッポン」による高齢者に孫の育て方を教える講座『孫育て講座』が各地で人気を博している。
一般的に、祖父母が両親世帯の子育てを手伝えば、共働き世帯でも子どもが育てやすい。また、母親が専業主婦の家庭でも、祖父母が間に入ることで母親に気持ちの余裕が生まれるという。ただし、ネットで最新の育児情報を収集する両親の世代と、これまでの経験から育児をする祖父母の世代では、子どもの扱い方に差が出てくる。それがお互いのストレスに繋がり、せっかくの手伝いがかえって邪魔してしまうことにもなりかねない。そうしたギャップをなくすためにも、孫育て講座では、良好な関係を保ちながら子育てを手助けする方法を伝授しているのだ。孫育て講座の普及によって、日本の社会はどう変わるのか。今後の広がりに期待される。

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05「リターンライダー」

  • ■ 高価格帯のハーレーが人気
  • ■ 80年代以来のバイクブーム?

少子高齢化や若者の車離れが進み、10代20代のバイク購入者が減少を続けている。その一方で40代以上のバイク所有率が増加し、これにまつわるビジネスも盛り上がりを見せているそうだ。仕事や育児のピークを終えて自分の時間を確保できるようになり、再びバイクを趣味にする中高年は『リターンライダー』と呼ばれている。経済的に余裕が生まれたことで、若い頃に憧れていた大型機を購入することもあり、バイク市場は2012年頃から上昇しているという。
リターンライダー自体はおよそ10年前から見られていたが、現在はその存在をきっかけにバイクブームが訪れている。リターンライダーが親世代ということでその子供にもバイク趣味が広がり、バイクレースの入場者が増加したり、メーカー各社が続々と新型車を出すなどの動きが見られているというのだ。リターンライダーを皮切りに若者の車離れを食い止めることができるのか、注目である。

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06「Pintarest」

  • ■ ウェブで見つけたクリエイティブアイデアを共有
  • ■ 権利関係上のリスクも孕む

SNSが常用的になってきた現代で、また新たなコンテンツが注目を集めている。それが、インターネット上で自分が気に入った商品や広告、デザインや写真などをクラウド上で不特定多数の人と共有することができる『Pintarest(ピンタレスト)』だ。
Pintarestの最大の特徴は、インターネット上で溢れかえった情報の中から、自分の興味が強いWEBページを中心に閲覧できることだろう。また、その中から特に注目しているページを自分のアカウントページに保存し、いつでもすばやく閲覧することが可能なのだ。ただし、こうした“良い”とされているものを簡単に閲覧できることで、クリエイティブ業界では、模倣や盗作のリスクを懸念する声もある。便利になっていくことで、個々の持つ情報量が増えていくことは、世の中をよりクリエイティブなものにしていく反面、利用者のモラルの高さも強く求められているのかもしれない。

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07「グランピング」

  • ■ 都会のキャンプ施設も登場
  • ■ 手軽さとリゾート感が話題に

キャンプといえば、テントを張ったり寝袋で寝たり、自分たちで食材を持ち寄って調理するなど、手間と不自由さを楽しむものが主流だ。ところがこれをなくし、優雅に楽しむキャンプのスタイル『グランピング』が人気となっている。これは「Glamorous(グラマラス:魅力的な)」と「Camping(キャンプ)」を掛け合わせた言葉で、自然の中でも豪華ホテルのように快適なキャンプのこと。自身で道具を用意したりテントを張ったりする必要がなく、冷暖房完備の快適な施設で豪華なサービスを受けられるのだ。
グランピングは既に欧米諸国を中心に定着していて、日本でも続々と施設が登場している。料金はホテルの宿泊費と同程度だが、手軽に自然を楽しめることもあり、家族連れや若者を中心に広がっているようだ。何事も質素倹約で済ませるのではなく、たまには思い切った贅沢をしたいという消費者の傾向が現れた流行ではないだろうか。

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