これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「内臓脂肪減少薬」

  • ■ 飲む肥満対策がスタート
  • ■ 処方には薬剤師との対面チェックが必要

大正製薬が4月8日に内臓脂肪減少薬『アライ』(一般名・オルリスタット)を販売する。アライは脂肪の吸収を抑え便と一緒に排出する飲み薬で、日本人の臨床試験では生活習慣の改善と合わせて1日3回、1年間の服用で内臓脂肪面積21.5%減、腹囲4.7cm減と成果をあげた。医師の処方箋無しで薬局で購入が可能だが、生活習慣の改善とセットで服用する薬のため、薬剤師に現在の腹囲や体重、直近1ヶ月間での生活改善と今後の予定などを伝え、薬剤師の指導を受けたうえで購入することになる。肥満解消に効果的な薬が登場しても、健康の基盤が適切な生活習慣であることに変わりはない。
【参考URL】
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240304-OYT1T50159/

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02「合理的配慮」

  • ■ 誰もが等しく社会で生きる第一歩
  • ■ 行政やサービスのバリアフリー化

『合理的配慮』とは障害者がサービス等を利用する際に、健常者とは異なる障壁(困難)を感じる場合、事業者がその障壁の解消をサポートすること。令和3年からは努力義務として合理的配慮の提供が義務化されていたが、今年4月からは義務となり、違反した場合は行政の指導が行われる可能性がある。
主導する内閣府は、合理的配慮の提供の実現にあたって事業者と利用者間の「建設的対話」が重要とし、障害者のニーズを適切に汲み取り事業に反映していくことが必要となる。今回の改正を機に、健常者が自分の知らない不便が日常のどのようなところに潜んでいるのか気付きを得ていくことは、社会のバリアフリー化に大きな意味を持ちそうだ。
【参考URL】
https://smbiz.asahi.com/article/15086221#

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03「インバウン丼」

  • ■ 1杯7000円は日本人にはきびしい?
  • ■ 高額海鮮丼にSNSは賛否両論

2月1日にオープンした、江戸グルメを中心とした観光スポット「豊洲 千客万来」で提供される、1杯およそ7000円の海鮮丼が『インバウン丼』として大きな話題と賛否両論を巻き起こした。千客万来は江戸時代を再現したコンセプトから、国内だけでなく海外からの観光客を主要ターゲットとして想定している。日本人からすると強気な価格設定は、昨今のインフレや円安により広がる海外との経済格差を反映したものと言えそうだ。日本を訪れる外国人が求めるのは「非日常」であり、約5割高くても盛況は変わらないことから、インバウンド消費のプレミアム化を商機にする企業も現れている。価格転嫁が難しいと言われる外食産業だが、今後は国内向けでも着実に値上がりしていく前触れなのかもしれない。
【参考URL】
https://honichi.com/news/2024/02/27/inbound-seafood-ricebowl/

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04「小1の壁」

  • ■ 4人に1人が退職や転職など働き方を変更
  • ■ 家庭だけではなく企業の問題でもある

日本で子育てをするうえで、多くの共働き家庭が直面する問題、それが『小1の壁』だ。小1の壁とは、保育園時代よりも仕事と子育ての両立が難しくなることを指す言葉。保育園ではある程度遅い時間まで子どもを預かってもらえるが、公的な学童保育では通常18時で終わることがほとんどだ。加えて持ち物や宿題といった家庭でのサポート量が増えるうえ、夏休みなどの長期休暇には弁当を持参させる必要も。しかし一方で、小学生になると時短勤務制がなくなる企業が多数であり、結果的に小学校入学を機に働き方の変更を迫られる家庭が多いのが現状だ。ある調査によると4人に1人が小1の壁が原因で退職や転職を選ぶという。家庭側の工夫や努力も大切だが、人材流出というリスクに対してどうマネジメントしていくのか、企業側の変革も求められている。
【参考URL】
https://toyokeizai.net/articles/-/92878?display=b

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05「ザ・レイジーハウス」

  • ■ 日本一「接客態度が悪い」レストランが大人気
  • ■ コンセプトを説明することでトラブルを回避

名古屋にオープンしたレストラン『ザ・レイジーハウス』が話題になっている。トリュフの生地を使ったガレットや、生ハムとマンゴーが乗ったカプレーゼなど、本格的な洋食がメニューに並ぶが、人気の理由は料理だけではない。接客の様子はというと、店員が料理をテーブルに「ドン!」と置いたり、会計時に「もう帰っていいよ。金払ったからもう用ない」と言ったりするという。この店は「日本一接客態度が悪い」ことをあえてコンセプトにしたレストラン。態度の悪さが逆に新鮮だと若者たちの間で話題になり、オープン以来、連日満席になるほどの人気店になっている。トラブルにならないか心配になるが、入店時にコンセプトをきちんと説明しているため、怒る人はほぼゼロ。コンセプトに特化したエンタメ系レストランは、今後も増えていきそうだ。
【参考URL】
https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20231019_30702

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06「こどもロコモ」

  • ■ バランス能力が低下した子どもが増加傾向に
  • ■ 運動不足と姿勢の悪さが原因

加齢とともに、立ったり座ったりといった移動機能が低下する状態を「ロコモティブシンドローム」、通称「ロコモ」と呼ぶ。一般的には中高年に多く見られる状態だが、近年はバランス能力や柔軟性が低下した『こどもロコモ』が増加傾向にあるという。なかには雑巾がけのときに体を支えられず、顔面を打ってしまうこどもがいるというのだから深刻だ。背景にあるのがスマホやゲーム機の普及。全身を動かして遊ぶ機会が減少したほか、スマホの使用が姿勢を悪くする原因になっているという。こどもロコモかどうかは、「片足立ちで5秒間ふらつかずに立っていられるか」「前屈をして指が床につくか」など、いくつかのチェックポイントがある。こどもがいる人は一度チェックすると同時に、外で遊ぶ機会を増やすよう、休日の過ごし方を見直してみてはいかだろうか。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/26a86674ef887d33d9d46a070c549f460074c0c2

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07「ワイヤレス充電道路」

  • ■ 「EV充電スポット不足」の解決策に
  • ■ 実証実験が世界各地で展開

EV(電気自動車)の売り上げが2023年に大きく伸びた。ただ依然として「EVの充電スポット不足」という課題は残っており、ここが乗り換えのハードルとなっているドライバーも多い。そんな中、解決策として注目されているのが、上を走るだけで充電できる道路『ワイヤレス充電道路』だ。電磁誘導によりエネルギーを伝達するインダクティブ充電という仕組みで、原理としてはスマホのワイヤレス充電と同じ。アメリカ・ミシガン州をはじめ世界各地で実証実験が展開されるなか、2023年10月には千葉県柏の葉でも公道上での実証実験が行われた。この実証実験は日本が技術開発を進めるうえでの大きな一歩。取り巻く状況が大きく変化しつつあるEVの行方に注目だ。
【参考URL】
https://ideasforgood.jp/2024/02/19/wireless-electric-road/

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