01「スポンサー付き同窓会」
- ■ 同窓会費を抑える新たなサービス
- ■ 企業側にもPRできるというメリット
企業からのPRが入る代わりに、“同窓会での課題”が解決する。そんなイベント仲介業者「笑屋」が扱う『スポンサー付き同窓会』が、今話題だ。参加費・幹事の手間・人が集まらないことなど、同窓会には課題が多い。しかし企業がスポンサーとなって費用を負担したり、話題作りに参加したりすることでそれらを解決することができる。また、同窓会に集まる人は年齢・出身地域や志向が近いため、企業にとっては効果的なアピールが可能になるのだ。さらに同窓会主催者にとっては、会を成功させやすく、こうした双方のメリットから、今広がりを見せている。
参加しているのは企業に留まらず、地方自治体の人集めにも一役買っているのだとか。活用次第で、双方にとってさらにメリットが生まれる新サービスに注目が集まる。

02「公共施設台帳」
- ■ 安全管理と費用削減を狙う
- ■ 公共施設の管理を徹底
地震・ゲリラ豪雨といった自然災害の際、避難所としての役割を持つ公民館等の公共施設。一方で、地域によっては人口減少により不要になりつつあり、施設の統廃合が進んでいる。そんな中、人口減少地域でも、必要な施設には適切な改修を行うため、政府は全国にあるすべての公共施設に関して、各自治体が更新時期や必要金額を記録する『公共施設台帳』の作成を義務化を決定した。
以前からその作成は促されていたが、自主的に台帳作成を行っていた自治体は非常に少なかったため、無駄な工事が行われたり、逆に必要な施設で老朽化が進んだりと、施設の更新計画を立てにくい現状があった。管理の徹底によって費用削減と安全施策の一石二鳥を目指すこの公共施設台帳。両面の効果に期待したい。

03「妖怪ウォッチ」
- ■ かわいい妖怪たちのバトルゲーム
- ■ 爆発的な人気の裏で問題も
今、小学生のみならず大人をも夢中にさせ、社会現象を起こすほどの人気ゲームソフトがある。それが『妖怪ウォッチ』だ。
妖怪ウォッチとは、 “妖怪のいる日常”がテーマの、多彩なキャラクターが登場するRPG(Role Playing Game)のこと。もともとクロスメディア展開を想定して企画されており、アニメや漫画、グッズ展開も多くされている。すでにゲームソフトの出荷数は100万本を越え、関連商品は常に品切れ状態となっているほどの人気ぶりだ。あまりの人気により、転売屋が商品を大量に買い占め、高値で販売するなどの問題も起きている。強力なブランディングが成功したとしても、本来子どものためにある娯楽が大人の良くないビジネスモラルに巻き込まれずに済むことを期待したい。

04「学び直し」
- ■ 学校教育でスキルアップを目指す
- ■ 学びの場の提供による経済効果はいかに
昔に比べて、働き方の幅が広がった現代。そんな中、社会人の『学び直し』の需要が高まっている。
学び直しとは、別名「リカレント教育」とも言い、結婚や退職で職場を離れた人が、大学などの講義で勉強し直すこと。社会人経験を通して気づいた不足している知識や、新たに興味を持った専門分野などを改めて学ぶことでスキルアップをして社会復帰を目指す人が増えているという。これに伴い、各大学では積極的に社会人向けのプログラムを開講しており、若い人に限らず中高年からの人気も高いそうだ。学びの場の提供による人材育成は、今後の経済にどのような相乗効果をもたらすか注目だ。

05「かもめタウン」
- ■ 宛名不要の広告(DM)
- ■ はがき離れの改善策
SNSの普及に伴って“はがき離れ”が進む現代に、日本郵便が最良の一手を打った。それが『かもめタウン』だ。これは、主に飲食業者やサービス業者が宛名リストを持たずに、地域指定で送れるDMの制作・配達サービスのこと。
サービス自体は、現行用いられているくじ付き暑中・残暑見舞いはがき「かもめ~る」に各業者の広告を掲載して配送するのだが、一番の注目点は“捨てられない”ということ。広告が掲載されたDMには「賞金がプレゼントされる」当選番号が載っており、発表までの間は捨てられにくい。こうした効果的な広告が可能なことから、まだまだはがきも活躍の余地を残しているのではないだろうか。

06「MATCHA」
- ■ 訪日外国人向けWebマガジン
- ■ 日本の魅力を世界に発信
2020年の東京オリンピックに向けて、外国人観光客の増加が予想される中、日本の素晴らしい魅力を発信する『MATCHA(マッチャ)』がいま話題だ。
MATCHAとは、日本に来る外国人観光客向けのWebマガジンのこと。日本の価値ある文化を時代と共に残すため、熱量を持って取り上げ、伝えることをコンセプトにしている。主に東京全域にある衣食住に関するお役立ち情報、日本文化や作法を紹介している。さらに、このサイト内は、やさしい日本語、英語、韓国語、中国語に対応しているため、外国人も安心して観覧することが可能だ。価値のあるものを時代の中に刻み、残していこうと積極的に発信を続けるMATCHAは、日本の良さを繋げていく架け橋となるのではないだろうか。

07「エシカルジュエリー」
- ■ 倫理的な宝石
- ■ 負の要素を排除したジュエリー
ファッションを彩るキーアイテムのジュエリー。その煌びやかなジュエリーには時に密輸や紛争、児童への強制労働などを経たものも少なくない。そうした問題を排除した『エシカルジュエリー』が最近人気のようだ。
エシカルジュエリーとは倫理的な宝石という意味で、自然環境に配慮し、フェアトレード(公平な貿易)のみで仕入れたジュエリーのこと。宝石は高価な資源のため、問題の引き金になりやすい側面を持つ。しかし、本来は様々な想いや願いを込めて身に着ける物だからこそ、公正・公平な取引でできたジュエリーを身に着けることが、真の美しさを手に入れることにつながるのではないだろうか。
