01「Clubhouse」
- ■ 招待制の音声SNS
- ■ リアルタイムで会話を楽しめる
アメリカ発の音声SNS『Clubhouse』が、日本でも盛り上がりを見せている。「Clubhouse」は招待制の音声配信SNSで、つながりがある人同士がリアルタイムで会話を楽しむことができる。
会話をするだけでなく、著名人同士の会話をラジオ感覚で聞くという楽しみ方もある。話し手に指名されるか、挙手ボタンを押して承認されると会話に参加することも可能。感染症対策のためコミュニケーションの手段が限られる中、人と会話する機会を求めて「Clubhouse」が人気を集めているようだ。一方で、人種差別やヘイトスピーチの拡散を懸念する声もある。ユーザーが安心して会話を楽しめるように、運営側で言葉の暴力に対する規制を強化していく必要がありそうだ。
【参考URL】
https://www.huffingtonpost.jp/entry/clubhouse_jp_6012372ec5b61cb95350f77a

02「テラサイクル」
- ■ 米国で注目されているリサイクル企業
- ■ これまでリサイクルできなかったものを再資源化
近年、『テラサイクル』という米国のリサイクル企業が注目を浴びている。「テラサイクル」は、“世の中から捨てるという考えをなくす”という理念のもと、再利用できないと思われてきたものを再利用するべく事業を展開している企業だ。
日本でも容器再利用事業「ループ(LOOP)」が始動しており、約20社との取引があるという。店舗などに空き容器の回収ボックスを設置し、集まった容器は「テラサイクル」へ送られる。その後、回収品は別の商品に生まれ変わり、顧客へ配布される。たとえば化粧品企業は店頭回収できる場合が多いため、リサイクルプログラムを通して再来店につなげることもできるという。地球環境を守りながら、店頭に顧客を呼ぶきっかけにもなる「テラサイクル」の今後に期待したい。
【参考URL】
https://www.terracycle.com/ja-JP

03「新幹線オフィス」
- ■ 新幹線内のリモートワーク専用車両
- ■ Wi-Fiなどの無料貸出を実施
JR東日本は、東北新幹線の一部車両で『新幹線オフィス』の実証実験を開始した。これは、新幹線の車内に設けられた、リモートワークができる環境のこと。列車の中に一両設けられ、乗車券・特急券があれば、追加料金なしで自由に利用することができる。
「新幹線オフィス」では密を避けるため、利用可能座席が決められている。また、通話やWeb会議の環境を整えるため、Wi-Fiルーターや、周囲への会話漏れを防ぐスピーカーなどを無料貸出しているという。新型コロナウイルス感染症対策として、新幹線の座席では携帯電話などによる通話を控える必要がある。このような状況だからこそ、「新幹線オフィス」の登場はビジネスの場において重宝されることだろう。
【参考URL】
https://www.jreast.co.jp/shinkansen-office/

04「コスプレ著作権」
- ■ コスプレに関する著作権の環境整備
- ■ クールジャパン戦略担当大臣が発表
海外のファンも多い日本のアニメ文化。アニメキャラのコスチュームを着て、キャラになりきる「コスプレ」専用のイベントも国内外を問わず数多く開催されている。そんな中、コスプレを安心して楽しめるよう、著作権に関する法整備を検討していると、クールジャパン戦略担当大臣が発表した。
今後日本では、クールジャパン戦略の柱とされるコスプレ文化を保護するため、誰もが安心して楽しめるような『コスプレ著作権』の環境整備を行っていく模様だ。例えば、SNSにコスプレ写真を載せる場合やイベントに参加して報酬をもらう場合など、具体的なシーンで法整備が必要だと見込んでいるという。現代の日本文化を守るために、国が牽引した好事例となることに期待したい。
【参考URL】
https://news.livedoor.com/article/detail/19619773/

05「ホテルに住まう」
- ■ 旅館業法下で行うアパートメント事業
- ■ 食事や洗濯は定額制で提供
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、その対抗策としてホテル業界が様々な取り組みを始めているという。『ホテルに住まう』という新たな生活様式を提案する、帝国ホテル東京が行うアパートメント事業もそのひとつだ。
ホテルのリソースを活用し、旅館業法下で行うこのサービスは、一般的なサービスアパートメントのような煩雑な契約もなく、気軽に新生活をスタートできるという。日々の生活に必要なものは、専属サービスアテンダントによる24時間対応サービスをベースに、食事や洗濯などはサブスクリプション方式で提供する。このような新たな生活の提案はホテル業界に限らず、今後多くの業種が取り組んでいくに違いない。
【参考URL】
https://www.imperialhotel.co.jp/j/company/release/2020/apartments_at_the_imperial.html

06「ZOZOGLASS」
- ■ 肌の色を計測してくれる眼鏡
- ■ コスメ購入時の色選びに関する悩みを解消
新型コロナウイルス感染症予防の観点から、顧客が実店舗で商品を手に取り試せる機会が減少している。そんな中、通販サイト大手のZOZOTOWNが、顔にかけるだけで肌の色を計測できる眼鏡『ZOZOGLASS』の予約受付を開始した。
「ZOZOGLASS」は、ZOZOTOWN上のコスメ専門モール「ZOZOCOSME」で活用するために開発された。専用のアプリを立ち上げて、「ZOZOGLASS」をかけた顔を撮影することで、肌の色を構成するヘモグロビン量とメラニン量を画像から推定し、肌の色を計測。その色に近いファンデーションの候補が表示され、コスメ選びをサポートするというしくみだ。これにより、ECにおけるコスメ購入時の課題である「色選び」に関する不安や悩みを解消することが狙いだという。化粧品という分野で、非対面でどのように顧客のニーズを的確に捉えるかという課題の有力な一手となるだろう。
【参考URL】
https://zozo.jp/zozoglass/

07「リヴィアン」
- ■ 米国の注目スタートアップ企業
- ■ 富裕層向け電動ピックアップトラックを展開
電動化、自動運転というテクノロジーの波が押し寄せる自動車業界。そんな中、静かに存在感を強めているのが、ピックアップトラックやSUVの分野で電気自動車開発を手掛ける米国のスタートアップ企業『リヴィアン』だ。
「リヴィアン」は、富裕層がレジャー目的で利用するピックアップトラップ需要に着目。高級路線の「ラグジュアリートラック」として、環境性能や自動運転技術を導入し、他との差別化を図っている。予約注文の段階ながら56億ドル近い資金を調達し、アマゾンからも7億ドル近くの投資を受けていることで注目を集めている。この分野で先行するテスラと競争できる企業として、今後の動向を注視していきたい。
【参考URL】
https://www.sbbit.jp/article/cont1/44635
