01「スロージャーナリズム」
- ■ 時間をかけた取材方法
- ■ ピューリッツァー賞受賞者も実践
スマートフォンからヤフーなどのポータルサイトを検索すれば、最新のニュースを簡単に調べることができる昨今、『スロージャーナリズム』が注目を集めつつある。
スロージャーナリズムとは、最新の短期的なニュースを追うのではなく、長期的に社会に影響する話題やテーマを、時間をかけて取材することを指す。昨今では過去にピューリッツァー賞を受賞した、ジャーナリストのポール・サロペックのプロジェクトが、話題を集めている。彼は現在、アフリカ大陸から始まった人類の拡散ルートを7年かけて辿る取材の旅に出ている。実際に現地を歩き取材する中で、素早く行き過ぎる情報では見落としてしまいがちな情報などを知ることができるという。世界情勢が益々複雑になる中、スロージャーナリズムならではの視点の今後の広がりに注目したい。
【参考URL】http://www.sankei.com/life/news/161128/lif1611280004-n1.html

02「指手袋」
- ■ フライドチキン用手袋
- ■ スマホ操作中でも楽しめる
祝日モードで外食産業が盛り上がる中、『指手袋』が話題になっている。
指手袋とは日本ケンタッキー・フライド・チキンが導入したもので、チキンを食べる際に指が汚れないように工夫をした、指にはめる手袋を指す。導入の背景には「チキンを食べている時に手が汚れてしまう」という消費者の意見だ。指手袋は、チキンを持つときに使用する親指と人差し指を覆う形になっており、着脱がしやすいことが特徴。同社は「ネイルをされている女性、スマートフォンやPCを操作されている方におすすめ」として利便性をアピールしている。スマートフォンを操作しながら食事をする人が増える中、Twitterでは「これは朗報」と喜びの声を上げる人も多いという。同社のユニークな取り組みが、今後利用者にどのように受け入れられるかに注目したい。
【参考URL】http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161219-00000000-rnijugo-life

03「スーパーマリオラン」
- ■ 任天堂のスマホゲーム
- ■ 途中課金がないのが特徴
国内外で人気の任天堂のキャラクター「スーパーマリオ」。このマリオのスマートフォン用ゲーム『スーパーマリオラン』が12月15日に配信され始めたが、その販売方法が物議を醸している。
このゲームはマリオシリーズの中では破格の1,200円で販売されているが、一部のユーザーからは高すぎるという意見が上がっている。というのも、スマートフォンゲームは基本的に無料で一通り遊べることが多く、ゲームを進行する途中で課金を選べるというスタイルが主流だからだ。しかし、この途中課金はユーザーの中毒性、ギャンブル性が高いものが多いため、日本で法改正が起こるほど問題視される部分がある。スーパーマリオランをきっかけに、追加課金がない健全なビジネスモデルの広がりに期待したい。
【参考URL】http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1612/22/news063.html

04「この世界の片隅に」
- ■ 予想外の大ヒット映画
- ■ プロデューサーの手腕も見事
今年は邦画大豊作の年と言われているが、中でも特殊な大ヒットを飛ばしているのが『この世界の片隅に』。これは戦時中の広島を舞台にしたアニメーション映画で、興行収入も5億目前となっている話題の作品だ。
この映画のプロデューサーは、資金確保ではなくパブリシティを目的にクラウドファンディングを使用し、見事な話題づくりを行って製作委員会を立ち上げた。元々はミニシアターで公開される映画であったが、こうした制作陣の努力や時代考証の緻密さ、キャラクターの魅力などがインターネットで注目され、上映館数と興行収入を伸ばし続けている。既存のアニメーションとは一味違うものを制作したい、観たいという熱い層が、現代のインターネットとビジネス環境を最大限に活かした新しいスタイルの映画だろう。
【参考URL】http://news.walkerplus.com/article/96408/

05「リビ充家族」
- ■ 広いリビングを多用途に使う家族
- ■ 2017年のトレンドワード
2017年のトレンドと予想されるキーワードとして、『リビ充家族』が注目されている。
リビ充家族とは、リビングルームを最大限に広く取って多用途に使い、同じ空間の中でそれぞれの時間を過ごす家族のこと。以前は家族が各々個人の部屋を持つことが重視されたが、共働きやテレワークの増加などの働き方の変化を背景に、近年では家族全体がゆるやかな連帯感を感じられる共有スペースとしてのリビングルームが重視されはじめている。これには、母親一人が面倒を見る子育てから、二世帯の家族全体で面倒を見る子育てに変化していることも関係しているだろう。リビングのあり方の変化は、住宅業界やインテリア業界など、様々な業態に影響を与えそうだ。
【参考URL】https://www.recruit-sumai.co.jp/sumai/2017_living-max.html

06「ふるさと納税自販機」
- ■ 手軽にふるさと納税できる自販機
- ■ 認知度向上を目指す
地方自治体からお礼がもらえる寄付金制度、ふるさと納税がいま大いに注目されている。その影響もあってか、ドリンクを買って手軽にふるさと納税できる『ふるさと納税自販機』が、都内で初めて設置された。
この自販機では全国各地のミネラルウォーターが購入できる。ボトルのラベルに印刷されたQRコードを読み取ると、水の産出地へふるさと納税ができるページにアクセスできる仕組みだ。インターネットユーザー以外にもふるさと納税の認知を広め、「実際にドリンクを買う」という体験を提供することが目的だという。インターネットに拠点を置くビジネスが、身体性を伴った体験をユーザーに提供し共感を得る事例は、今後も増えてゆくだろう。
【参考URL】https://trafficnews.jp/post/61449/

07「カジュアル投資」
- ■ 低額で投資可能
- ■ 若者層の引き入れが目的
様々な投資サービスがある中、ベンチャー企業による若者向け『カジュアル投資』がにわかに注目を集めている。
これは、小額投資が可能かつ手数料が安い投資のこと。例えば、配信後数か月でダウンロード数4万件を突破した「One Tap BUY(ワンタップバイ)」は講座開設から投資までスマホ内で完結し、株価に関係なく1万円単位の投資ができる。他にも、「お金のデザイン」は初心者にも利用しやすい資産運用を提案するロボアド(ロボット・アドバイザー)を活用し、手数料を抑えている。これらが人気を集める背景には、高齢者が多い投資業界にて、あえて20代~30代の若者層をターゲットにしたことがある。まとまった金額での投資に躊躇する若者にとって、カジュアル投資は気軽に試せるからだ。カジュアル投資の今後の広がりに注目したい。
【参考URL】http://newswitch.jp/p/5687
