これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

時流度チェック

01「キラキラドンキ」

  • ■ ドン・キホーテの新業態
  • ■ Z世代向けに商品をラインナップ

都心部では、10~20代のZ世代向け店舗が続々とオープンし、賑わいを見せている。そんな中、お台場に登場したドン・キホーテの新業態『キラキラドンキ』もそのひとつだ。お台場・ダイバーシティ東京プラザに店を構える「キラキラドンキ」は、Z世代の従業員の意見を取り入れ、SNSで話題のアイテムや最新のトレンドアイテムを取り揃えている特化型店舗。プチプラコスメや韓国・中国系のコスメ、カラーコンタクトなどが充実している。さらに、SNS映えするグミなどのアジア系お菓子や、モバイルフードコーナーでは可愛らしいワッフルやドリンクなども販売。つい楽しくなってしまうような、見た目や面白さを重視した商品が勢揃いしているという。このようなZ世代を意識した販売戦略は、大手企業間でも急速に広がりを見せていくことだろう。
【参考URL】
https://toyosu.tokyo/open-close/kirakiradonki-odaiba/

ページTOPへ

02「ハルメク」

  • ■ 一般書店には並ばないシニア女性向け雑誌
  • ■ インサイトを掘り起こすための調査体制

雑誌不況とも言われる中、2021年上半期の雑誌販売部数において、女性誌部門で5期連続1位を獲得した雑誌がある。それは、一般書店には並ばない定期購読のシニア女性向け月刊誌『ハルメク』だ。
その運営会社「ハルメク」 は、生活雑貨などを発信する通販も展開。雑誌とともにシニア女性から熱い支持を得ている。その背景にあるのは、リアルな悩みを徹底的に調査してインサイトをあぶり出すシンクタンクの存在だ。モニター組織を活用し、アンケートや座談会などを頻繁に行い、本当の課題を見つけ企画や商品に反映。読者の悩みがきっかけとなった「スマホ特集」企画を発信後、3年間で雑誌の売り上げが3倍にも拡大したという。このようなインサイト調査はシニア市場のマーケティングの一助となっていくことだろう。今後の動向も注視していきたい。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC196UM0Z10C22A4000000/?unlock=1

ページTOPへ

03「レベル4(RoAD to the L4)」

  • ■ 自動運転技術の実装を推進するプロジェクト
  • ■ 限定エリアにて自動運転を実現予定

地球温暖化が深刻化する中、CO2削減に有効とされる、自動運転技術が各国で推進されている。日本でも経済産業省を筆頭に、自動運転技術の社会実装を推進するプロジェクト『レベル4(RoAD to the L4)』(自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト)が発足した。
レベル4では「無人自動運転サービスの実現及び普及」「IoTやAIを活用した新しいモビリティサービス(MaaS)の普及」「人材の確保・育成」「社会受容性の醸成」をテーマに、目標・KPIを設定。具体的には2022年度を目処に、限定エリアにて「レベル4」 (ドライバー不在の運転を可能にする水準)の遠隔監視のみの自動運転サービスの実現などが掲げられている。自動運転化が加速することで、温暖化対策はもちろん、人々にとって快適な暮らしが実現していくことに期待したい。
【参考URL】
https://jidounten-lab.com/u_35241

ページTOPへ

04「デザイン思考テスト」

  • ■ 学力では測れない創造性を探る
  • ■ 日本のイノベーション強化のきっかになるか

日本の採用試験で利用されるテストはSPIが一般的だが、最近『デザイン思考テスト』を利用する企業が急激に増加している。従来テストでは計測ができないとされていた「ビジネスにおける創造性」を評価するもので、大学の偏差値との相関性が低いというユニークなものだ。
ビジネスにおける創造性を「他人に共感し、課題を発見・解決する力」と定義し、選択肢の中から自分が設定したペルソナがどのような願望を持ち、それをどう解決するかを考える前半パートと、他の受験者の解答を評価する後半パートに分かれて行われる。従来とはまったく異なる形式のため、就活生からは「何を評価されているのかわからない」との声もあるが、長年日本ビジネスの弱点と言われるイノベーション力を秘めた人材発掘の仕組みとして、今後さらに注目されるかもしれない。
【参考URL】
https://www.businessinsider.jp/post-252939

ページTOPへ

05「スマドリ」

  • ■ お酒を飲めない人との関わりも模索
  • ■ アサヒビールと電通デジタルが会社設立

アサヒビールと電通デジタルの合弁会社『スマドリ株式会社』が設立。スマドリはスマートドリンキングの略で、デジタルを活用したお酒の飲み方の多様性推進を目的とする。アサヒビールは日本の20〜60代約8,000万人のうち、約4,000万人はお酒を飲まないor飲めない人と推計。画一的なお酒との関わり方ではなく、それぞれが不満を感じず適切な向き合い方ができることを目指している。
近年市場が拡大するロー・ノンアルコールカテゴリーの強化を図りながら、デジタルマーケティング領域ではお酒を飲まない人、飲めない人のニーズ把握に務めていくという。2010年にはWHOが「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」を採択しており、今後、適切なお酒との関わり方の模索・推進は酒類メーカーの社会的義務となっていきそうだ。
【参考URL】
https://www.asahibeer.co.jp/news/2022/0106_4.html

ページTOPへ

06「エクスポネンシャル」

  • ■ テクノロジーは指数関数的に進化する
  • ■ +から×への思考の切り替え

『エクスポネンシャル』とは直訳すると「指数関数的」という意味。人間はものの成長や進歩をリニア(直線的な加算)に捉えてしまうが、近年のテクノロジーはじつはエクスポネンシャルに進歩するとされ、今話題となっている考え方だ。
エクスポネンシャル思考は、テクノロジーの進化スピードに対応する生き方の選択、そのためのテクノロジーを俯瞰する力とも言える。「最近は社会の変化が早くて」なんて言葉は昔からあったが、それは自分が歳を取ったからそう感じるだけでなく本当に変化は加速しているというわけだ。今後はベンチャーや個人が生み出したものがエクスポネンシャルに発展し社会を変えるチャンスが増えていく。そのためにも発想を足し算ではなく掛け算で飛躍させることができるよう、思考を切り替えることが必要なのかもしれない。
【参考URL】
https://sports-for-social.com/3minutes/exponential/

ページTOPへ

07「タイパ」

  • ■ 時間対効果を表す略語
  • ■ Z世代を中心に急速に拡大

近年、コストパフォーマンスに変わる新たな概念が若者を中心に広まっているという。それは、時間対効果を表す言葉「タイムパフォーマンス」だ。
通称『タイパ(至上主義)』とも呼ばれるこの概念。スマートフォンの普及後、自分の意志で自由に使える時間「可処分時間」が短時間化する昨今で、限られた時間の満足度を大きくしたい、損をしたくないというZ世代を中心に急速に拡大しているという。映画やドラマ、アニメなどは倍速視聴して本数をこなし、食に関してはデリバリーサービスや冷凍食品需要が伸びているのも「タイパ」の代表例と言えよう。他にもオンライン学習、短時間の動画で細切れ学習するのも学習の「タイパ」事例である。今後は、コスパではなく、時間を重視した企業戦略が様々な分野で必要となっていきそうだ。
【参考URL】
https://makitani.net/shimauma/time-performance

ページTOPへ
ページTOPへ