01「アイスリング」
- ■ 冷やしすぎずでも涼しい
- ■ 真夏の暑さ対策の新アイテム
梅雨の中休みに早速全国的に真夏日が訪れ、今年の夏の暑さを予感させる日本。冷感タオルやハンディ扇風機に続く暑さ対策グッズとして注目されているのが、冷凍庫で10分ほど冷やすだけで繰り返し使用できるネッククーラー『アイスリング』だ。商品によって異なるが、アイリングに使用されているPCM(潜熱蓄熱材)は18℃ or 28℃で凍るものが一般的で、冷えすぎず肌を痛めることなく冷たさを感じることができる。体温を下げるのに効果的な場所は、血管が太かったり皮膚のすぐ下に血管が通っている部位と言われており、首を優しく冷やすのは理にかなった方法と言えそうだ。
【参考URL】
https://vanlife-hokkaido.com/all/10313/ice-ring/
https://vanlife-hokkaido.com/all/11329/compare-icering/

02「水平リサイクル」
- ■ 求められる技術と意識の向上
- ■ ワンランク上のリサイクル形式へ
ペットボトルのボトルtoボトルのような、使用済みの製品を同じ製品にリサイクルする『水平リサイクル』への動きが大手日用品メーカーで広がっている。花王が洗剤の詰め替えパックの一部商品で水平リサイクルを開始し、ユニ・チャームは紙おむつの水平リサイクルの実証実験を進めている。水平リサイクルの最大の課題はリサイクルの精度だ。ペットボトルのような単一素材の場合は、素材の純度を落とさずに高い回収率を実現できるが、複数の素材でできている製品の水平リサイクルはまだ実験段階と言える。また技術的なハードルだけでなく、例えば紙おむつであれば「他人が使用したおむつが使用されている」という消費者心理側の課題もある。メーカーと消費者双方の技術と意識の向上がカギとなりそうだ。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230605/k10014089621000.html

03「マツケンサンバカフェ」
- ■ 世代を超えて大好評
- ■ なぜ令和にマツケンブーム?
渋谷PARCOにて開催中の大ヒット曲「マツケンサンバII」のコラボカフェ『マツケンサンバカフェ』が大好評で会期を延長。さらに、今後は名古屋、心斎橋のPARCOでの巡回開催も決定しており、その勢いはさらに増している。
曲のリリースは2004年と約20年も前。しかし、気持ちが盛り上がり一度聞けば耳に残る曲に加え、極めてインパクトの強いビジュアルで若い世代の認知度も高い。コラボカフェの前に開催されていたポップアップショップも全国のPARCOで入場規制が行われるほどの大盛況で、オリンピックの際には開会式への曲の使用を望む声がネット上で話題になった。暴れん坊将軍の放送開始から45年、驚異の「上様ブーム」に終わりはない。
【参考URL】
https://collabo-cafe.com/events/collabo/matsuken-samba2-cafe-tokyo-parade-shibuya-2023-add-info-extend/?amp=1

04「クロスユー(cross U)」
- ■ 三井不動産発、宇宙産業のプラットフォーム
- ■ JAXAと宇宙産業促進の連携協定を締結
2040年までに、現在の3倍以上の約150兆円に成長すると期待される宇宙産業。そんな中で注目を集めているのが、三井不動産が手掛ける、宇宙関連産業を活性化させるオープンプラットフォーム、一般社団法人『クロスユー(cross U)』だ。三井不動産は2019年からの日本橋再生計画第3ステージの産業創造において、宇宙分野を戦略カテゴリーとしており、X-NIHONBASHIプロジェクトを主導することで宇宙関連領域のビジネス拡大に貢献していた。クロスユーでは、宇宙ビジネス企業に加え、地上の課題に取り組む非宇宙企業も含めた多様な業界が参画しやすいオープンプラットフォームを形成するのだという。さらに、JAXAと宇宙産業促進の活動に関する連携協定を締結し、サポート体制も充実しているようだ。今後、このような宇宙産業ビジネスは拡大を見せていくだろう。
【参考URL】
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0213/

05「プロンプトエンジニア」
- ■ 生成AIを改良するエンジニア
- ■ AI技術の進化により、需要拡大
ChatGPTなどの生成AIの影響により、新たな職種の動きも活発になりつつある。それは、生成AIなどに対し、プロンプトと呼ばれる指示文を開発・改良するエンジニア『プロンプトエンジニア』だ。現状、生成AIに投げかけた質問などは、想定外の答えが返ってくることも珍しくない。それを改善するため、プロンプト設計によりAIから得られた情報を評価し、やりとりを繰り返すことで質を上げていくのが「プロンプトエンジニア」の役割だ。そのため、AI魔術師などと表現されることもあるという。また、AI技術の急激な進化と、それに伴う人材不足により、アメリカのAnthropic社では年収約4500万円でオファーがあるなど、需要拡大による市場価値の高さも話題を呼んでいる。 AIモデルの変化とともに、さらに発展していく職種であろう。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230518/k10014071011000.html

06「和製生成AI」
- ■ 日本語に特化したAIサービス
- ■ 大手企業が続々と参入
米国発の対話型AIサービス「ChatGPT」が良くも悪くも物議を醸している。そんな中、国内のIT企業などが作る、日本語に特化したAIサービス『和製生成AI』の動きが活発化しつつあるという。先ずは広告メディア大手のサイバーエージェントが突如、オープンソースとして大規模言語モデル(LLM)「OpenCALM(オープンカーム)」を無償公開。さらに、富士通や東京工業大などは、スーパーコンピューター富岳を使い、日本語LLMを開発し、24年度から国内企業などに無償提供すると発表した。また、NTTもAIサービスの参入を表明するなど、「和製生成AI」市場は、ますます盛り上がりを見せていきそうだ。しかし、生成AIの開発には巨額な資金が必要であるのと、日本語LLMは世界規模で表すと需要が少ないこともあり、先行き良好だとは言い切れないでだろう。今後の動向も注視していきたい。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71644490V00C23A6TB0000/

07「MottECO(モッテコ)」
- ■ 持ち帰り文化を促すキャンペーン
- ■ 企業と自治体が連携したことも話題に
日本では、食品ロスが年間570万トンもあり、そのうち約103万トンが外食産業の食べ残しによるものだという。そこで飲食店での食べ残しを持ち帰り、食品ロスを削減する環境省のキャンペーン『mottECO(モッテコ)』が話題を呼んでいる。「もっとエコ」「持って帰ろう」という意味が込められたmottECOは、日本ホテル、セブン&アイ・フードシステムズ、ロイヤルホールディングス、SRSホールディングス、京王プラザホテル、アレフの6社と東京都杉並区が提携し、導入モデル事業としてスタートした。具体的には、各店舗で持ち帰り容器を提供し、自身の責任で持ち帰る文化の普及と啓発を促すという。また、競合の垣根を超え、企業と自治体が連携した点も、新たな取り組みであろう。企業と消費者、環境にも優しいこの文化は、さまざまな形で普及していきそうだ。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/108b2333b9173374129237dcd459188df792d244
