01「インディーゲーム」
- ■ 小規模事業者が市場を席巻
- ■ ゲーム業界が迎えた民主化
「Steam」などのゲーム配信プラットフォームの普及やAIによる開発負荷の削減で、ゲーム業界の参入障壁が事実上消滅。大手資本に頼らず個人や小規模チームで開発される自主制作ゲーム『インディーゲーム』のヒットが続いている。大作ゲームにない独創性が評価され、ゲームを超えたブームとなり映画化もされた「8番出口」など、海外だけでなく国内のヒット作も増えている。一方で、デベロッパーと作品数の増加により競争が激化し、まったく売れないケースも多い。開発者は「好きなものを作る自由」と「売れるゲームを作る必要性」の間で揺れ動き、今後はゲーム制作者として「良いものを作る」だけでなく、マーケティングや差別化戦略も強く求められる。参入障壁の軟化による市場変動は今後多くの業界でも起こりそうだ。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ac812cdd1e250047e6884e5b93d2b0f9c127863

02「プロテイン自販機」
- ■ 自販でお手軽にタンパク質補給
- ■ トレーニーの増加に合わせて需要が拡大
ドン・キホーテが1杯100円で手軽にプロテインを試せる『プロテイン自販機』の全国展開を進めている。既に東京、沖縄、愛知などで設置され、今後は静岡や高知にも拡大予定。販売されるのは人気のプロテイン製品である「マイプロテイン」のホエイやEAAで、1杯あたり10g程度のタンパク質を摂取できる。設置エリアはジム利用者やトレーニング文化が盛んな地域を中心に選定され、プロテイン関連商品の販売に力を入れる店舗でも導入が進む。大容量・高価格商品が多いプロテインラインナップに対し、手軽に試せる自販機はニーズに合致し今後も全国的に設置が拡大される見込みだ。
【参考URL】
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1659295.html

03「とりコン」
- ■ 学生の人気就職先を独占
- ■ コンサルに就職すれば将来安泰?
「とりあえずコンサルに就職しておく」という意味の言葉、『とりコン』が学生の間で広がり、新卒や事業会社からの転職者が増加。外資就活ドットコムの「就活人気企業ランキング」では上位10社のうち8社をコンサルが占める状態で、コンサル業界の高収入、個人のキャリアパスへとつながる汎用性の高いスキル獲得への期待がある。また、AIの登場により先細りとなる職業への警戒感が高まる中、AIや地政学リスクなど新たな課題も増えており、包括的な企業支援を行う大手コンサルの業績は今後も拡大が見込まれる点も人気の理由だ。激務として知られているが、学生や転職者もそれを覚悟の上で就職するため、短期離職率も悪くない水準とされる。人口減少により人材獲得の難易度が上がる中、他の業界も学生に対する魅力の発信がより重要性を増しそうだ。
【参考URL】
https://toyokeizai.net/articles/-/902750?utm_source=morning-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2025-09-16&utm_content=11&bdmlc=MTAwMjM3XzM1NjY0XzMyMzU0MDRfMQ&bdl=29

04「退職引き止めサービス」
- ■ 社員の本音に向き合い退職を防止
- ■ 組織の環境改善を支援
近年、退職代行サービスの普及とともに、企業にとって「社員の離職」はますます身近なリスクになっている。突然の退職は組織に穴を開けるだけでなく、士気低下や連鎖的な離職を招く恐れもある。そこで登場したのが『退職引き止めサービス』の「イテクレヤ」だ。無理に引き止めるのではなく、退職の背景を匿名インタビューで掘り起こし、改善策を経営層にフィードバックするのが特徴だ。見えてくるのは、人間関係や評価制度の不透明さなど、普段は表に出にくい不満。そこに光を当てることで、離職の芽を早期に摘み取る狙いがある。先行導入した企業では「昇給ルールが明確になった」「経営者が本気で向き合ってくれた」といった声が社員から寄せられた。ユニークな名とは裏腹に、中身は真剣。退職防止を通じて組織文化を立て直す一手となることが期待される。
【参考URL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000090563.html

05「脳腸相関」
- ■ 腸はたんなる消化器官ではない
- ■ 脳と腸の情報交換
かつて腸は「食べ物を消化・吸収する器官」としてのみ語られてきた。しかし近年の研究で、腸は免疫系・内分泌系・神経系の機能を併せ持つ重要な器官であることが明らかになっている。さらに腸は、脳に次ぐ数の神経細胞をもち、自律的に活動できることから「第二の脳」と呼ばれることもある。なかでも近年注目されているのが、腸と脳が双方向に影響し合う『脳腸相関』という仕組み。ストレスや不安が腸に伝わり不調を招く一方、腸からも迷走神経を通じて大量の情報が脳へ送られ、気分や思考に作用するというのだから驚きだ。また最近では腸内細菌がその情報のやり取りを左右することも分かってきた。心と体の健康は、脳と腸の絶え間ない対話のうえに成り立っているといえそうだ。
【参考URL】
https://institute.yakult.co.jp/feature/008/01.php

06「TKB48」
- ■ トイレ・キッチン・ベッドの頭文字
- ■ 変わりつつある災害時のトイレ環境
『TKB48』は災害時の避難生活で命を守るキーワードだ。アイドルの名前をもじったものだが、その意味はいたって真剣で、トイレ(Toilet)、キッチン(Kitchen)、ベッド(Bed)を48時間以内に届けるという、避難所での健康と安全を守る最低限の条件が由来となっている。じつはこれまでの被災地では、汚い・暗い・怖いとトイレを敬遠した結果、災害関連死につながった例も報告されてきた。こうした現実を受け、各地でトイレトレーラーやマンホール直結型の簡易トイレが導入され、備蓄や配送体制を強化する動きが広がっている。さらに子ども向けに「お菓子のような非常用トイレ」も登場し、防災を身近に感じさせる工夫も進む。命を守るには、まずは生活の基本を確保すること。「TKB48」は、そのシンプルだが切実な優先順位を私たちに教えてくれる。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb8a932c7bf1947efa6cc8b09437136ab1c29fc1

07「TikTok売却」
- ■ 売却に向けて枠組み合意
- ■ 19日の首脳会談で最終承認
米中が長らく対立してきたTikTokの米事業をめぐる問題で、『TikTok売却』に向けた枠組み合意がまとまった。米国では今年1月に施行された法律により、親会社バイトダンスが事業を売却しなければ国内でのサービス継続が難しくなる状況にあった。買い手候補の選定や中国政府との調整が難航し、売却期限は何度も延長されてきたが、今回の協議で道筋が見えた形だ。合意内容は、米事業の所有権を中国から米国側へ移すことを柱とし、最終的な承認は19日の米中首脳会談で行われる予定。中国側も「法律とルールに基づき技術輸出を承認する」と発表しており、事実上容認に転じたとみられる。TikTokの行方は、米中関係だけでなく世界のデジタルビジネスにとっても大きな意味を持つことになりそうだ。
【参考URL】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025091500167&g=int&utm_source=piano&utm_medium=email&utm_campaign=8697&pnespid=8OvIithP7fXU9LquuBmn7f4S6BgOuDBklBE3QhArtE6VPuuZzVws_jaPOOsippvR6lA_BKyt
