01「アーティスティックスイミング」
- ■ シンクロナイズド・スイミングの新名称
- ■ 名称変更に賛否両論
国際水泳連盟は、シンクロナイズド・スイミングの名称を『アーティスティックスイミング』に変更することを決めた。
同調性を意味する「シンクロナイズド」の語は、ソロや混合種目にそぐわないことに加え、競技内容をイメージしやすい名前に変えることで種目の人気を高めるなどの理由から、「芸術的な」という意味を持つ水泳競技名として「アーティスティックスイミング」が採用された。この変更に対し、長年親しんだ名前が変わることへの抵抗感や、同調性あっての芸術性だという批判の声も上がっている。しかし、1891年にベルリンで水泳の大会が初めて開かれたさい、シンクロは「アーティスティックスイミング」と呼ばれていた。原点回帰とも言える今回の名称改定に、今後も注目していきたい。
【参考URL】https://www.j-cast.com/2017/07/23303940.html?p=all

02「トレジャー・トラック」
- ■ Amazonの移動販売式トラック
- ■ 購買意欲を駆られる仕掛け
ネット通販大手Amazonは、シアトル市内だけで行っていたサービス『トレジャー・トラック』を全米の都市で実施することを決めた。
トレジャー・トラックとは、Amazonの数量限定のセール品を載せた移動販売式トラックのこと。あらかじめ、ユーザーがスマートフォン上で申し込みをしておくと、トラックが自宅付近に来る直前に時間や場所、セール品の内容を通知してくれる。トラックが到着する直前まで、どんな商品がくるか分からないドキドキ感を味わえることから、アメリカで注目を集めているという。これからはただ物を販売するのではなく、ユーザーの興味を惹くような仕掛けをつくることが必要になってくるかもしれない。
【参考URL】http://blogos.com/article/236432/

03「みちびき」
- ■ 日本での利用を想定した人工衛星
- ■ GPSを補完し正確な測位を行う
2017年8月に、日本地域向けのGPS衛星である準天頂衛星『みちびき』の3号機が打ち上げられる。従来のGPSはアメリカの人工衛星が取得したデータをもとに測位を行っていたが、みちびきが打ち上げられることでより精度の高い国内の測位が可能となる。
位置観測には、最低4つの衛星が見える必要があるが、GPSに頼ると必然的に信号の届かない場所が出てきてしまう。そこで、みちびきでGPS信号を補完することで、安定的な測位が可能になる。2023年をめどに7機を打ち上げる予定で、万が一アメリカの人工衛星が利用できなくなっても「みちびき」の衛星のみで位置観測が可能になるという。今後より正確な位置情報サービスが提供できるようになることで、GPSを活用した新たなビジネスが展開されていくかもしれない。
【参考URL】https://trafficnews.jp/post/74853/2/

04「IoT人材」
- ■ IT企業との架け橋となる人材
- ■ 育成が各企業で本格化
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の時代が到来し、政府や大手企業による、IT社会との架け橋となる人材である『IoT人材』の育成が本格化してきた。
各ビジネスで新しい可能性を見せてくれるIoT技術だが、そのニーズは多岐に渡る。どう実装するのが最適であるかは一概には語れない中で、活用にはユーザーからのフィードバックを受け、市場のニーズとシステムのマッチングを進めていくという特別なスキルが必要となる。そのスキル獲得のために、各企業では社内にアカデミーを設けたり、育成研修費を大幅に増やして未来で活躍する人材づくりをしているのだ。今や人材育成の研修サービスを代行するビジネスも増えつつあるという。IoTや人工知能のスキルを持つ人材が、これからの企業の未来を決めるのは間違いないだろう。
【参考URL】http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ24HTQ_U7A720C1TJ2000/

05「月額制カフェ」
- ■ 定額で飲み放題サービス
- ■ 飲食業界にも定額制の波到来か
ノマドワーカーと呼ばれるビジネススタイルの増加を背景に、ひと月に定額を支払うとドリンクが飲み放題になるカフェ『月額制カフェ』が話題になっている。
大都市では利用できるカフェが充実している一方で、カフェ代の出費が増えている。そこで新しいカフェの利用法として「月額制」の導入を発表したのが、横浜市にある「ハンデルスカフェ」だ。この「月額制」が注目され、既にオープン前から800名以上の登録者がいるという。この他にも、東京・飯田橋にある時間制カフェ「タイムズカフェ」等、利用者のニーズに合わせたカフェの多様化が次々と展開している。これらの新しいスタイルはコワーキングスペースとしての役割も持つことが出来るだろう。今後はビジネス交流の場としても活躍してくれそうだ。
【参考URL】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000023457.html

06「忖度まんじゅう」
- ■ 「森友問題」で注目された言葉をプリント
- ■ 関西土産として大ヒット
パッケージとまんじゅうに「忖度(そんたく)」の文字がプリントされた関西土産の『忖度まんじゅう』が、話題になっている。
「忖度」はもともと、学校法人「森友学園」への国有地売却問題において注目を浴びた言葉で、「人の心をおしはかること」という意味を持つ。パッケージの中央には辞書風のレイアウトで「忖度」の文字と意味が書かれている。商品化したのは大阪の企画会社「ヘソプロダクション」。上司や取引先などにお土産として買い求めるビジネスマンが多いそうだ。6月中旬に発売すると約1カ月で約1万箱を出荷し、今も売り切れる店が続出しているということだが、世相に敏感に反応し商品化するセンスとアイデアが、このヒット商品を生んだのだろう。
【参考URL】http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/15/story_n_17116232.html

07「下請Gメン」
- ■ 「下請けいじめ」専門の調査チーム
- ■ 中小企業庁が今年4月に発足
中小企業庁が発足した大企業・親会社による買いたたき、支払い延期、業務外の仕事提供強要などを調査する専門チーム『下請Gメン』が、全国の中小企業への聞き取り調査を開始した。
このチーム発足の背景には、公正取引委員会が下請法違反として指導した件数が、昨年度6302件と過去最多にのぼったことが挙げられる。調査の結果、「商品卸先の大手スーパーに自社の社員を派遣させられ、業務を無償で手伝わされた」「一方的に下請代金の額を決められた」などの実態が徐々に明るみに出始めているという。下請けいじめを放置すれば、過剰な犠牲を強いられた下請け業者が廃業に追い込まれ商品の多様性が失われるなど、消費者にも影響が出てくるといわれている。消費者も、ただ「安い」という基準だけで商品を選ばないことが重要となってくるだろう。
【参考URL】https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4005/
