01「エルサレム首都認定」
- ■ 米大統領トランプ氏が認定
- ■ 中東情勢の緊張高まる
2017年12月、ドナルド・トランプ米大統領がイスラエルの首都をエルサレムに認定したことが、世界に波紋を呼んでいる。
これにより、エルサレムは自国の首都である、というイスラエル側の主張をアメリカの大統領として初めて公式に認めたこととなる。今回の『エルサレム首都認定』については、選挙時から「大使館をエルサレムに移転する」と公約してきたトランプ大統領が、公約遵守の姿勢をアピールしたという、アメリカ国内向けの政治的な思惑によるものという見方が大きい。これに対して世界で抗議運動が起こっており、緊張している中東情勢をさらにひっ迫させるという非難の声もあがっている。このアメリカの選択は、2018年の世界情勢に大きな影響を及ぼすことだろう。
【参考URL】http://toyokeizai.net/articles/-/200696

02「#MeToo」
- ■ #(ハッシュタグ)付き投稿
- ■ 個人の声が集まる
先日、女性作家が過去に受けたセクハラをスピークアウトしたことがきっかけで、インターネット上では『#MeeToo』というタグ付き投稿が話題となっている。これは、「#(ハッシュタグ)」というタグ機能を使いながら、自分の経験や考えを投稿し、声をあげていく運動だ。#MeTooと検索すれば、世界中のユーザーの投稿を読むことができる。
これらの行動は、実生活での問題解決に有効な方法とは言い難い。だが、所属するコミュニティの風土や価値観にとらわれず、率直な声をあげられるのはインターネットの利点の一つである。#MeTooで声をあげた後は、より建設的な意見を、と「#HowIWillChange(これから私はどうすべきか)」というタグ付き投稿をするユーザーも多い。#(ハッシュタグ)は単なるタグ機能ではなく、社会問題を無関心のまま見過ごす風潮に変化をもたらすきっかけとなるだろう。
【参考URL】https://www.buzzfeed.com/jp/daisukefuruta/metoo-and-howwecan?utm_term=.vn35E0RyA#.emwZqPDlx

03「大相続税時代」
- ■ 不動産相続が家計を逼迫
- ■ 不動産=資産の風潮に変化
人口減少により将来起こりうる社会問題は、労働人口の不足や社会保障だけではない。親世代から譲り受けた不動産により、働き手世代が過度な税負担をする『大相続税時代』がくると言われている。
マイホーム購入が当たり前だった団塊の世代から、その子どもたちへ相続される不動産。それらは物件の老朽化や住宅価格の低下により、資産価値はわずかなものとなっている場合が多い。売却せずにいれば、維持費や固定資産税がのしかかる。更地にして土地を売却するにも、物件の解体費用は150万〜300万円と高額になる。放置すれば空き家と認定され、また別の課税対象となる。このように、資産価値の低下した不動産の所有は、今後、働き手の大きな負担となることは避けられない。不動産に資産価値があるうちに、しっかりと相続について検討する必要があるだろう。
【参考URL】http://news.livedoor.com/article/detail/14079684/

04「フォロ割」
- ■ SNSのフォロワー数×1円の割引
- ■ 奄美大島のリゾートホテルが導入
四季のある日本の観光業は、季節やイベントを問わず一年を通して安定した集客数の獲得が課題だ。そんな中、奄美大島のリゾートホテル「THE SCENE amami spa&resort」が、Instagram・Twitter・Facebookの合計フォロワー数×1円分の宿泊料を安くする『フォロ割』を導入して注目を集めている。
夏場はリゾート地として人気の奄美大島だが、冬場は空室が目立つ。そこで昨年11月からフォロ割を始めたものの、当初はさほど話題にならなかった。しかし、12月にTwitterで話題になってからは、問い合わせが急増し、多くの予約が入るようになったという。このように、SNSで一気に情報を拡散してもらえる「フォロ割」のようなビジネスモデルは、今後、宿泊施設だけではなく多くのビジネスに活用できそうだ。
【参考URL】https://hotelthescene.com/lp54/

05「蛍光シルク」
- ■ 遺伝子組み換えカイコのシルク
- ■ 養蚕業の再活性化に期待が高まる
海外の安いシルクや代替素材の台頭で、日本の養蚕農家は減少し続けている。そんな中、新しく開発された遺伝子組み換えカイコからつくられたシルク『蛍光シルク』に期待が集まっている。
これは蚕糸技術センターが実用飼育を重ねてきた遺伝子組み換えカイコからつくられるシルクで、昨年末に地元養蚕農家と協力し育てた繭が、先日初めて商用として出荷された。蛍光シルクは、青色LEDライトなど特定の波長の光を当てフィルター越しに見ると幻想的な緑の光を放つという。養蚕農家が減り続ける中、この新しい日本独自のシルクの需要が安定すれば、ビジネスとしての成立が期待できる。蛍光シルクが日本の近代化を支えた養蚕業の存続への光となるか注目だ。
【参考URL】https://goo.gl/7E6LVt

06「企業主導型保育所」
- ■ 企業が運営する認可外保育所
- ■ 待機児童問題解消に期待
近年、新しい保育のかたちとして『企業主導型保育所』が注目されている。
これは、企業が運営を行い、その企業の判断で地域の子どもを預かることができる認可外保育所のこと。任意で他の企業や地域の子どもを受け入れることができ、夜間保育や短時間保育など柔軟な対応も可能なため、共働きの家庭にとっては心強い味方になる。さらには、認可外保育所であるにも関わらず、国から認可保育所並みの助成金を受け取ることも可能だという。現在保育所の待機児童の増加が深刻化する中、企業主導型保育所の登場は問題解消の切り札として注目を浴びることだろう。
【参考URL】https://r.nikkei.com/article/DGKKZO2419822002122017ML0000

07「Tリーグ開幕」
- ■ 卓球のプロリーグ
- ■ 競技の注目度が高まる
2020年東京五輪・パラリンピックで、日本人選手のメダル獲得が期待されている卓球。今年、そんな卓球界をさらに盛り上げようと、『Tリーグ開幕』が決定した。
Tリーグ(正式名称「Tプレミアリーグ」)とは世界のトップ卓球選手が集結し、試合を行うプロリーグのこと。これまでサッカーや野球・バスケなどはあったが、卓球のプロリーグは存在しなかった。東京五輪・パラリンピックが控える中Tリーグが開幕すれば、今後卓球人口の増加も期待できそうだ。Tリーグ開幕により競技への注目度が高まることで、より強い選手の育成が進むことを期待したい。
【参考URL】http://toyokeizai.net/articles/-/201732
