01「商店街丸ごとホテル」
- ■ 商店街の空き家や空き店舗をホテルに改装
- ■ 関西の商店街を中心とした取り組み
大型デパートなどの存在に押され、商店街はいま次々とシャッター街化している。そんな危機にある商店街を救うべく、商店街の空き店舗をホテルに改装し、商店街全体を観光スポットとする取り組み『商店街丸ごとホテル』が注目されている。
この取り組みを主導するのが、大阪市にある不動産仲介・建築業、クジラの子会社「SEKAI HOTEL」(セカイホテル)。宿泊客は、風情ある商店街の建物内で寝泊まりができ、商店街の店舗の食事を割安で楽しめるという。「SEKAI HOTEL」は関西の商店街を中心に、「商店街丸ごとホテル」化のプロジェクトを進めている。同様のコンセプトで昨年に開業した大阪・西九条の簡易宿所では、稼働率が75%前後と好調に推移しているという。衰退に悩む商店街が多い中、新しい地域活性化の取り組みとして関心を集めそうだ。
【参考URL】
https://www.asahi.com/articles/ASL9Q4WN7L9QPQIP00H.html

02「TOKYO GLOBAL GATEWAY」
- ■ 体験型英語学習施設
- ■ すでに約5万人が利用予約
英語をしゃべることができない日本人が多いことなどから、さまざまな課題を指摘されている日本の英語教育。そんな課題解決のひとつとして、英語オンリーの体験型学習施設『TOKYO GLOBAL GATEWAY』が9月東京都江東区にオープンした。
正式名称は、「東京都英語村 TOKYO GLOBAL GATEWAY」。都教育委員会と、学研ホールディングスなどの民間企業が連携して開業した。旅行や買い物など日常生活で必要な英会話から、日本の文化や社会課題を英語で学ぶプログラムまで幅広く提供している。主な対象は小学生~高校生までだが、今後は大人向けのプログラムも充実されていくという。オープンから間もないにも関わらず、今年度はすでに約5万人分の予約が入っているとのことで、教育業界で注目が高まっていきそうだ。
【参考URL】
https://tokyo-global-gateway.com/

03「新潮45」
- ■ LGBTに関するヘイト記事を掲載
- ■ 非難が殺到し休刊に
日本でも同性パートナーシップ制度を施行する自治体が少しずつ増え始め、性的マイノリティに関する議論は少しずつ前進している。そんな中、新潮社の発行する月刊誌『新潮45』が性的マイノリティへの差別的な表現を擁護する記事を掲載し、インターネット上で大きな話題となった。
発端は、「新潮45」8月号に、杉田水脈衆議院議員が寄稿した性的マイノリティの人々を批判する記事。これが大きな物議を呼んだことを受けて組まれた、杉田氏を擁護する特集が10月号に掲載され、内容が差別的だと批判が続出。結果、新潮社は「新潮45」の休刊を発表したが、この決定が出版社としての責任を果たしていないなどさらに物議を呼んでいる。言論の自由や性的マイノリティ問題などさまざまな要素が絡み合っているこの騒動の顛末が、どのように決着するか注視したい。
【参考URL】
https://studyhacker.net/vocabulary/shincho-45

04「新党クラウドファウンディング」
- ■ 新党立ち上げ資金をネット上で募る
- ■ 不正な献金を見抜けるかが課題
今、インターネットを介して不特定の出資者を募る「クラウドファンディング」を利用して、政治資金を集めるという手法が始まりつつある。そんな中、クラウドファンディングを利用した新党の立ち上げが、『新党クラウドファウンディング』と呼ばれ、注目されている。
先月、都議会議員の音喜多氏が開始した「新党クラウドファウンディング」の支援総額は、現在900万円を超えているという。政治でのクラウドファウンディングの利用に関しては、有権者のハードルは下がるが、政治資金規正法で想定されていない政治資金集めなので、不正な献金の温床になりかねないとの声もあがる。これまで政界の常識であった地盤・看板・カバンを持たない議員にチャンスをもたらす新たな手法が、どのように活用されていくか刮目したい。
【参考URL】
https://camp-fire.jp/projects/view/95522

05「デジタルティーチャー」
- ■ 精巧なアバター教師
- ■ 教育格差の解消に取り組む
近年、教育格差が課題となっているのは、日本だけではない。各国がさまざまな取り組みを見せる中で、ニュージーランドのエネルギー事業会社とAI開発会社が共同開発した『デジタルティーチャー』が注目されている。
「デジタルティーチャー」は、PCやモバイル端末などの画面に登場する人間を模したアバターのこと。サスティナビリティな未来を子どもたちに教えることを目的とし、再生可能エネルギーについて教えてくれる。人工神経システムを用いることで、とても人間らしい表情やしぐさを持ち、質問を投げることも可能だという。テクノロジーを利用し、誰でもどこでも積極的な知識のやりとりのできる環境を生み出すことが、SDGs目標の一つである「万人への質の高い教育、生涯学習」の実現につながるか、今後に注目したい。
【参考URL】
https://ideasforgood.jp/2018/09/24/vector-will/

06「機械ドーピング」
- ■ 競技自転車に電動モーターを装着
- ■ 国際自転車競技連合も対策に乗り出す
近年、自転車レース界で注視されているのが『機械ドーピング』の存在だ。
「機械ドーピング」とは、競技自転車に小型の電動モーターをつける違反行為のこと。トップレベルの大会でも使用者が発覚するなど、国際自転車競技連合(UCI)は危機感を募らせているという。UCIは対策として、サーモグラフィーと磁気センサーによる検査に加えて、X線検査機による自転車の読み取りも行っていく方針を示した。選手たちが公平に戦うことができるよう、今後も「機械ドーピング」の使用に目を光らせておく必要がありそうだ。
【参考URL】http://www.afpbb.com/articles/-/3168382?cx_position=5

07「MOMOFUKU NOODLE」
- ■ 野菜たっぷりのプレミアムヌードル
- ■ 麺・スープ・具材を自由にカスタマイズ可能
日清食品株式会社が、阪急うめだ本店に『MOMOFUKU NOODLE』の百貨店直営店舗をオープンする。
「MOMOFUKU NOODLE」とは、自分好みに麺・スープ・具材をカスタマイズできる、野菜たっぷりなプレミアムヌードルのこと。全粒粉と食物繊維入りのノンフライ麺、化学調味料不使用の野菜スムージースープ3種、野菜ペーストを凝縮・乾燥させた具材「ヤサイコロ」10種を自由に組み合わせ、オーダーメイドできるという。このようなインスタント食品が増えていくことで、ヘルシー志向の人にも手にとってもらえることだろう。「MOMOFUKU NOODLE」の、今後の展開に期待したい。
【参考URL】https://www.nissin.com/jp/news/7349
