01「STATION BOOTH」
- ■ 駅ナカのブース型シェアオフィス
- ■ 東京・新宿・品川駅にて実証実験
近年の働き方改革の一環として、オフィスに縛られずに働く場所をつくろうという試みが活発化している。そんななかJR東日本が展開する、駅の構内に設置するブース型のシェアオフィス『STATION BOOTH』が話題となっている。
「STATION BOOTH」は、公衆電話のような箱型の作業スペース。デスクやイス、電源やエアコン、USB充電や無料Wi-Fi、モニターといった設備を揃え、パソコンを使うデスクワークであれば一通りこなせるような空間になっている。現段階では東京駅、新宿駅、品川駅の3駅で実証実験が行われるという。JR東日本は今後もコワーキングスペースタイプや個室型の、より一般的なオフィスの展開も予定しているとの事で、街中で仕事をするスタイルの普及が加速しそうだ。
【参考URL】
http://www.jreast.co.jp/station-work/

02「みちびき」
- ■ 衛星システム
- ■ 高精度測位が正式サービスに
位置情報サービスを利用したアプリなどにより、正確な位置情報の需要がますます高まりつつある現代。そんななか、日本版GPS(全地球測位システム)を担う準天頂衛星システム『みちびき』の本格運用が11月1日から始まった。
これまでの日本はアメリカのGPSを使っていたが、測定される位置には10メートル程度の誤差があった。しかし今回の日本版GPSみちびきの導入で、その誤差が数センチにまで縮まった。誤差が縮まり、高精度に人やモノの位置を把握することができるようになると、自動運転車や自動農機、ドローン配送などの実用化に弾みがつくという。今後、位置情報を活用した商品・サービスに関する取り組みは更に活発化しそうだ。
【参考URL】
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00001/01241/

03「日本ワイン」
- ■ 国内ぶどうのみで国内醸造されたワイン
- ■ 日本産ワインのブランド価値を高める
世界的に日本製ワインの評価が高まりつつある近年。そんな風潮を受け、国産ぶどうのみで国内醸造されたワインを『日本ワイン』とする表示基準が適用された。
ワインの「国産」「日本産」という表示にはこれまで定義なかったため曖昧なまま使われることも多く、例えば海外産のぶどうを国内で醸造したワインを「日本産」と自称するメーカーもあった。だが、国税庁の定めた「果実酒等の製法品質表示基準」が今回定められたことにより、「日本ワイン」を名乗るためには産地と醸造所の明記が義務付けられるようになった。国内の各ワインメーカーはこれをチャンスととらえ、自社製品の安全と品質を示すために日本ワインの表示に踏み切っている。日本ワインの名を冠する商品の展開は、今後しばらく活発になりだ。
【参考URL】
https://news.mynavi.jp/article/gourmet-7/

04「全児童フォント」
- ■ 児童の手書き文字をベースに作成したフォント
- ■ 公開後、ネットで大反響
文字を書くより、打つことの方が多いともいえる現代。デザインの方向性やテイストに大きく影響を与える「フォント」がデザイナーのみならず、一般のユーザーにも注目されている。そんな中、小学1年生の手書き文字を元に作られた、『全児童フォント』が公開され、ネット上で話題となっている。
「全児童フォント」は、児童が実際に書いた手書き文字をベースに作成した日本語フォント。児童の母が5年かけて完成させたものだという。有料版は、6700文字以上を収録。小学生が書いているので、正確ではない“オリジナル漢字”も多数混入しているとのこと。フォントの公開後、「壮大な成長記録」「こういうのが欲しかった」などといった称賛とともにアクセスが殺到した。このかわいらしい「全児童フォント」が、今後どのような場面で活躍するのか楽しみだ。
【参考URL】https://www.fnn.jp/posts/00385790HDK

05「高スキル人材」
- ■ ビジネスの第一線で活躍する人材
- ■ 充足度調査で日本が最下位
現代の転職市場の中で、注目される『高スキル人材』。そんな中、英国の大手人材サービス会社の調査で、高スキル人材が最も不足している国として日本が挙げられ、話題を呼んでいる。
「高スキル人材」とは、データサイエンティストやAI開発者など、現代のビジネスの第一線で活躍する高レベルのスキルを持った人材のこと。日本の人材不足は、急速な技術の進化にスキルが追いついていないことが関係している。その背景には、日本の高等教育の内容や、終身雇用制度による個人スキルの低下が挙げられる。日本がさらなる成長を追求していく上で、ビジネスのデジタル化は不可欠である。今後、高スキル人材が活躍できるようにどのような施策を練るのか、刮目したい。
【参考URL】
https://www.zaikei.co.jp/article/20181109/476829.html

06「最強制裁」
- ■ 米国によるイランへの経済制裁
- ■ 貿易関係にある各国も対象
トランプ米政権はイラン核合意からの離脱に伴い、イランおよび同国と貿易関係にある各国を標的とした『最強制裁』を発動した。
これは、石油輸出、船舶、金融など重要部門全てが対象となった、過去最強の経済制裁のこと。イラン産原油の輸入をゼロにするよう要請するなど、制裁は厳しさを増している。このように、原油を含めて外国企業との取引をできなくすることで、イラン政権が核ミサイル開発や中東・アフリカでの武装勢力への支援に使う資金をなくすねらいがある。食品や医薬品などの取引は制裁対象から除外されているが、この制裁がイランに与える打撃は大きく、抗議デモによる敵対は続いている。一方で、トランプ政権はイランから石油を輸入する8カ国を制裁から除外すると表明している。具体的な国名は提示されていないが、この制裁が世界に与える影響に注視したい。
【参考URL】https://www.bbc.com/japanese/46093263

07「東京藝大ゲームコース」
- ■ 国立大学初のゲーム専門コース
- ■ 芸術の一分野として可能性を追求
2019年4月から、『東京藝術大学ゲームコース』が大学院映像研究科に開設される。
これは、国立大学で初めてゲームを専門に学べるコースで、芸術の一分野としてその可能性や映像表現の幅を広げることを目的にしている。ゲームに関連するさまざまな講義や演習を行うため、世界的に有名な「株式会社スクウェア・エニックス」などの産業界から講師を派遣したり、他分野との共同研究を行っていくという。近年「eスポーツ」などゲームと他分野の融合が注目されている中で、ゲームに対する関心はさらに高まっていくことだろう。
【参考URL】https://www.geidai.ac.jp/news/2018103071593.html
