01「「飛び恥」」
- ■ 航空機を使わない移動の提案
- ■ ヨーロッパを中心に運動が広まる
移動手段としてもはや無くてはならない航空機。ところが、航空機の利用を恥ずかしいと考え、別の交通手段を選ぶムーブメント『飛び恥』が、ヨーロッパの若者を中心に広がっている。
背景には、スウェーデンの高校生、グレタ・トゥーンベリ氏の存在がある。彼女が授業をボイコットして環境問題への対策を訴える「学校ストライキ」が、世界中に反響を呼んだ。そして、これに影響を受けたヨーロッパの若者が、CO2を使わない交通手段を選ぶようになっているというのだ。こうした風潮を受け、オランダの航空会社は航空機を使わない移動を勧める企業CMを発表。業界に大きな波紋を呼んだという。地球環境に配慮した「責任ある消費」の手段を提供することは、今後ますます企業に求められるようになるだろう。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191024/k10012146491000.html

02「データサイエンティスト」
- ■ ビッグデータを利用しやすいフォーマットへ変換
- ■ 需要が一気に高まる
ウェブサービスのログイン情報やチャットの内容などをはじめ、日々膨大な量・種類のデータが蓄積されている。そんなビッグデータを統計学とITスキルを駆使して分析し、その上で事業戦略を立てるのが『データサイエンティスト』だ。
企業が保持・収集しているデータは膨大かつ一貫性がないことが多々ある。しかし、データが不完全でもそこには貴重な情報が隠れていることも多い。そんなデータを分析して課題を発見し、分析したデータに意味を与えるのがデータサイエンティストだ。データサイエンティストはマーケティングなどでも大いに活躍できるため、飛躍的に人材の需要が高まっているという。今後のビジネスにおいてビッグデータの活用は大きなカギとなることは間違いなく、データサイエンティストの育成や採用は盛んになっていくだろう。
【参考URL】
https://www.sas.com/ja_jp/insights/analytics/what-is-a-data-scientist.html

03「g7サミット」
- ■ 地方の村7つが新事業立ち上げ
- ■ 村同士が連携してファンを増やす
人口減による村の消滅など、地方の過疎化はますます深刻となっている。そんななか、東京のイベントカフェで『g7サミット』と呼ばれる会合が開かれた。
これは、全国各地で最も人口の少ない7つの村が、新たな事業の立ち上げを目指す集まりのこと。全国さまざまな各自治体で地方創生が試みられているが、小さな村はどうしても埋もれてしまう。そこで、人口最小村が集まったg7というユニークさをアピールしようという狙いだ。7つの村自慢の食材を「秘境メシ」として売り出したり、会合の場で一般の参加者から出た新規事業に取り組んだりなどでビジネスの可能性を広げるのだという。小さな村が連携し、関心を集め、ファンを増やすという生き残り戦略は、地方創生の新しい形として注目するべきだろう。
【参考URL】
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/10/1021.html

04「健康経営銘柄」
- ■ 従業員の健康維持に貢献している企業を選出
- ■ 健康管理を経営的視点で考え、戦略的に行う
近年、企業の生産性を高めるため、従業員の健康確保が重視されている。
たとえば経済産業省では、東京証券取引所と共同で『健康経営銘柄』を掲げ、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を選出しているという。このような動きを受け、多くの企業が「健康経営」に取り組み始めている。例えばヤフー株式会社では、社食の揚げ物を値上げし、魚料理を値引きする独自の制度「揚げ物税」を導入。他の企業でも、社員の喫煙率を下げるため喫煙コーナーを撤廃、スポーツインストラクターを職場に招き、運動教室を開催するなど様々な取り組みが行われている。今後、「健康経営銘柄」により認定企業の取り組みが発信されることは、社外への魅力アピールにもつながるはずだ。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sakusakukeizai/articles/20191008.html

05「象印食堂」
- ■ 象印マホービンが運営する和食レストラン
- ■ 高級炊飯ジャーをプロモーション
大阪・難波にオープンした『象印食堂』が、オープン以来盛況し話題になっている。
「象印食堂」は、象印マホービンの高級炊飯ジャーを設置し、炊きたてのご飯とおかずを提供している和食レストランだ。店内には30台もの炊飯ジャーが設置され、米の種類や炊き方から好みのご飯を選ぶことができる。10万円以上する高級炊飯ジャーの魅力を伝えるためには、家電量販店での試食会よりも、レストランでおかずと一緒に提供するほうが効果的だという。その他にも、ご飯を美味しく炊くための講座やおかずのレシピを公開するなど、顧客の関心を引く取り組みが行われている。その結果、家電量販店で販売されている象印の高級炊飯ジャーの売上は、順調に推移している。競合と差をつけるためにも、こうした購買意欲を高めるプロモーションは効果を発揮することだろう。
【参考URL】
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO51033240W9A011C1000000?channel=DF160120183383

06「渋谷スクランブルスクエア」
- ■ 渋谷駅直結の大型複合施設
- ■ 渋谷最高峰の展望施設が話題
近頃、東京オリンピックに向けて再開発が進んでいる東京・渋谷に、過去最高峰の新ランドマークタワー『渋谷スクランブルスクエア』がオープンした。
東急、JR東日本、東京メトロの3社の合併会社である「渋谷スクランブルスクエア」は、渋谷駅に直結する大型複合施設。地下2階から14階の総出店数は全212店舗にもおよび、大人も楽しめる「ASOVIVA(遊び場)」をコンセプトに、渋谷に愛着のある人々や、外国人観光客をターゲットとしている。さらに、オープン前から予約が殺到している展望施設「SHIBUYA SKY」は、世界的に有名なクリエイティブ集団「株式会社ライゾマティクス」が渋谷最高峰のパノラマビューを演出したことも話題を集めているという。今後、コミュニティや文化交流の場として、渋谷の街に彩りを与える施設となっていくことに期待したい。
【参考URL】
https://www.shibuya-scramble-square.com/

07「STEM教材ロボット」
- ■ プログラミング教育用ロボット
- ■ 教育ICT環境の整備に貢献
近年IT技術が著しく発展し、科学・技術・工学・数学の教育分野を総称した「STEM教育」への関心が高まりつつある。そんな中、ダンボールでロボットを作るプログラミング教育サービスが注目を集めている。
それが、タカラトミーとNTTドコモが共同開発した『STEM教材ロボット』。ダンボールを用いたロボットを自由に組み立てた後、スマートフォンやタブレットのプログラミング専用アプリを使用し、簡単にロボットを操作できる仕様となっている。素材をダンボールにすることで、ものづくりの基礎や電子工作の学習にも役立つという。今後、2社は2020年のプログラミング教育必修化に向け、「STEM教材ロボット」を筆頭に教育ICT環境の整備を推進していく予定だ。このような「STEM教育」に対応した新たな教材の広がりが、子ども達が学びやすい環境作りに貢献することに期待したい。
【参考URL】
https://robotstart.info/2019/10/29/embot-takaratomy-nttdocomo.html
