01「AI板書」
- ■ 生徒や教師の声を自動書き取り
- ■ 教員の負担削減
教員不足や教員の質低下など、さまざまな課題が取り沙汰される教育現場。そんな状況を大きく改善するツールとして、『AI板書』が注目を集めている。
「AI板書」は、パソコンの音声入力機能を使って、授業中の教師の声をリアルタイムに解析し、自動でテキスト化、プロジェクタで黒板上に投影してくれるという。教師が板書を書く負担を軽減できる他、授業の総まとめプリントを自動生成したり、抽出した重要単語周辺の文章をピックアップし、小テストを簡単に作ることもできる。生徒側にとっても、ノートに書き写すことに気を取られず授業に集中することができ、授業内容への理解も深まるというメリットもある。テクノロジーが教育の現場を大きく変える事例として、今後の展開に注目したい。
【参考URL】
https://www.fnn.jp/posts/00314380HDK

02「自宅用お歳暮」
- ■ 自宅用の高級お歳暮
- ■ 年末商戦に変化
年末が迫る中、百貨店の年末商戦に変化が訪れているという。それが、高級すき焼き肉や鍋用食材など、自分へのご褒美や、家族で囲む食卓用のグルメなど「自家需要」を狙ったお歳暮『自宅用お歳暮』の拡大だ。
お歳暮は季節の慣例として送る人が減少気味で、近年百貨店では「自宅用お歳暮」の充実で売上維持を狙う傾向にあるという。さらに今年は消費税率の引き上げで、10%がかかる外食よりも軽減税率の8%で済む高級食料品の需要が増えるという計算から、この流れにさらなる追い風が吹いているとのことだ。今までの定番や慣例に売上を依存していた商品も、時代の変化に合わせる必要があるのかもしれない。
【参考URL】
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000167976.html

03「マイナポイント」
- ■ マイナンバーカード普及のため
- ■ マイナンバーカードでポイントが溜まる
2019年10月より、新税制の開始とともにキャッシュレス決済にポイント還元が適用されるキャンペーンが導入された。これを期に、キャッシュレス決済への切り替えを進める人が増える中、『マイナポイント』の導入が検討されているという。
「マイナ」というのはマイナンバーのことで、マイナンバーカードを持っている人がキャッシュレス決済するとポイントを付与するという制度。来年秋頃スタートが予定されており、オリンピック後の消費の低迷対策とマイナンバーカードの利用促進が狙いだといわれている。ただし、マイナンバーカードの発行手続きや専用IDを取得しないと還元が受けられないなど、利用のハードルは高い。未だ十分に普及していないマイナンバーカードの利用拡大には、まだまだ時間がかかりそうだ。
【参考URL】
https://www.fnn.jp/posts/00049073HDK/201911231130_FNNjpeditorsroom_HDK

04「KINTO」
- ■ トヨタ自動車のサブスクリプションサービス
- ■ 3年間の月額制で、車を自由に楽しめる
多くの世代がモノ消費よりもコト消費に比重を置くようになり、必要な物はシェアすることで賢くやりくりするようになった。このように大きな買い物を控える傾向がみられる世の中で、トヨタ自動車からリリースされた愛車サブスクリプションサービス『KINTO(キント)』が注目を集めている。
「KINTO」は好きな車を3年間、月々の定額支払いで自由に利用できる。ガソリン代と駐車場代以外の、車を購入する際に発生する頭金や保険、メンテナンス費用などが定額料金に含まれていることが特徴だ。さらに、新車のレクサスを楽しめる特別プランでは、3年間で最大6車種乗り比べることが可能だという。今後、自家用車を購入するのではなく月額利用する比率が多くなることも、近い未来にあり得る事象かもしれない。
【参考URL】
https://kinto-jp.com/

05「PARCO CUBE」
- ■ リアルとデジタルを融合させた売場
- ■ 顧客の思考に合わせた購入方法が選択可能
近年、オンライン上で洋服を購入することに抵抗がない世代が増えつつある。そんな中、渋谷PARCOに導入された、店頭販売とECを融合したオムニチャネル型売場『PARCO CUBE』が話題を呼んでいる。
約130坪の売り場に11店舗の小型ショップが出店する「PARCO CUBE」。各店舗ともに打ち出し商品や限定品を中心に揃え、従来よりも少ない在庫展開となっている。店頭にない商品は各店舗と共用部にあるデジタルサイネージから検索し、そのデータをスマートフォンに転送することで、オンライン上で購入できる仕組みだ。さらに、全店舗の商品が表示されているサイネージでは、気になる商品を手に取った後、各店舗の商品をまとめて購入することもできる。このような、現代の思考に沿ったリアルとデジタルの融合は、今後も様々な場面で広がりをみせていくことだろう。
【参考URL】
https://shibuya.parco.jp/page/parco_cube/

06「マクロ経済スライド」
- ■ 年金の給与水準を自動調整する仕組み
- ■ 現在デフレ下での発動はできない
少子高齢化が進み、様々な問題が浮き彫りになり始めている昨今。とくに年金問題は、世代を問わず関心が寄せられている課題である。高齢者の数が増え続けた場合、年金保険料水準は上がり続け、そのぶん保険料負担も上昇してしまう。そこで平成16年に対策として打ち出されたのが、『マクロ経済スライド』だ。
これは、人口の減少や平均余命の伸びなどに合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組みのこと。調整されたぶんは、現役世代の給付水準維持に使われるという。2019年度に続いて20年度も発動される予定だが、デフレ下では発動できないため、今後も継続的に機能する見通しは立っていない。政府は全世代型社会保障の実現に向け、高齢者への就労を促しているものの、「マクロ経済スライド」の強化も視野に入れる必要がありそうだ。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52499970S9A121C1EA4000/?n_cid=SPTMG002

07「ミュージアムカフェ」
- ■ 美術館や博物館に併設されているカフェ
- ■ 展示作品とのコラボレーションメニューが楽しめる
近年、SNSの定着によって投稿写真の“映え”が重視されている。そんな中、新たな映えスポットとして『ミュージアムカフェ』がブームになっているという。
これは、美術館や博物館に併設されているカフェのこと。企画展の会期中限定で、コラボレーションメニューなどを楽しむことができる。作品を模した個性豊かなメニューは、ファンは勿論、SNS映えを求める若年層にも人気を博しているという。「ミュージアムカフェ」は、従来の施設に対して時代に即した工夫を加えることで、ブームの一端を担えることを示した一例と言えるだろう。
【参考URL】
https://style.nikkei.com/article/DGXZZO52291790Y9A111C1000000?channel=DF260120166504
