01「糖質制限おやつ」
- ■ 糖質を抑えたおかし
- ■ 購買層が中高年から若者に
日本全体で健康志向が進む中、低糖質のスイーツ『糖質制限おやつ』がブームになりつつあるという。
ブームになる以前から「糖質制限おやつ」は存在し、主な購買層は糖尿病などの患者を中心とする中高年だった。ところがここ数年、糖質制限(ロカボ)ブームやSNSの普及によるダイエッターの支持が急増。近年の主な購買層は若年層だという。これに合わせて各社はさまざまな「糖質制限おやつ」を展開。パッケージなどもよりおしゃれなデザインが増えているという。ロカボブームがまだまだ続く中、おやつに限らず低糖質の食品の需要はますます高まっていくだろう。
【参考URL】
https://toyokeizai.net/articles/-/325018

02「朝外食」
- ■ 朝食を家ではなく外食で
- ■ 時間のない共働き世代が利用
朝活や働き方改革による朝方勤務の広まりなど、朝の時間を活用したいというニーズが高まっている。これに着目し、外食業界では『朝外食』に力を入れる企業が増えている。
朝食を家の外の飲食店で食べる「朝外食」は、共働き世代を中心に増えているという。共働き世代は家でしっかりした食事をとる時間がとりづらい。そして、朝食を用意する時間を別のことに使いたいという意欲も強い。外食業界はこれを集客機会とし、カフェやファストフードだけでなく、居酒屋やバーなどでもモーニングメニューの充実を進めている。特に若年層の飲み会離れなどで苦戦する居酒屋やバーなどにとっては、朝外食があらたな商機となる。消費者ニーズの変化と外食業界の事情も相まり、朝外食は今後も広がっていきそうだ。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54189770Y0A100C2TJ2000/

03「スマート漁業」
- ■ IT技術を活用した漁業
- ■ 低迷する日本の漁業の解決策
ドローンによる農薬の散布など、ITを活用したスマート化が進む日本の農業。そして近年、漁業においても『スマート漁業』の導入が急がれているという。
燃料費の増加や、漁師の高齢化、なり手不足など、さまざまな原因で厳しい状況にある日本の漁業。こうした漁業にかかわる諸問題を、IT技術でサポートする試みが広がっているそうだ。例えば漁場は、今まで漁師の経験と勘で探っていた。これに対し、海流や風向きなどのデータから信頼性の高い漁場を予測することができる。また養殖においても、生簀の中の状態をモニタリングすることで、生簀のこまめなチェックや足場の不安定な海上での作業といった負担を減らすことができる。漁獲量の現状など日本の漁業の衰退を、IT技術が食い止められるのか。今後の動向に注目したい。
【参考URL】
https://iotnews.jp/archives/140867

04「FACTFULNESS」
- ■ 世界を正しく読み解く習慣を紹介した著書
- ■ 共訳者が仕掛けたプロモーションが話題に
ビル・ゲイツ、 バラク・オバマらが絶賛し、発売前からSNSで大きな話題を呼んだ名著がある。それが、データや事実にもとづき、 世界を正しく読み解く習慣を紹介した著書『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』。
さまざまな分野の統計データを紹介することで、とらわれがちな10の思い込みから解放され、世界を正しく見るスキルが身につくという本書。難しい経済用語は使用されておらず、普段メディアで耳にする事柄がファクトベースでは間違いだということを端的に示している。さらに、共訳者である日本人エンジニアがプロモーションとしてSNS上で仕掛けた、正答率1/3のクイズも話題をつくった。「FACTFULNESS」は、現代を生き抜くための教養として、今後重要になっていくかもしれない。
【参考URL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000041279.html

05「内定辞退セット」
- ■ 内定を辞退する際に使用するレターセット
- ■ 学生マナーの改善に影響を与える
近年、就職活動は学生優位の「売り手市場」が続いているという。そんな中、複数企業から内定を得た学生が内定辞退を伝えるためのレターセット『内定辞退セット』を文具メーカーが発売し話題を呼んでいる。
この「内定辞退セット」は、お手本をなぞれば、美しい字で礼儀正しい辞退の手紙が書けるようになっている。さらに、電話のかけ方や送付手順などの詳しい説明もされているという。内定辞退時のマナーをわかりやすく学生に伝えるとともに、企業が内定を出した就活生へ他の企業への就職活動を打ち切るよう強要する問題を解決しようというのが、解決の背景にあるそうだ。企業側は辞退を早めに知ることができ、就活生側にもメリットがあるこの商品。企業側が主導権を握る就活の環境が、徐々に変わりつつあるのかもしれない。
【参考URL】
https://www.horei.co.jp/iec/products/view?pc=1013802

06「スマートコンタクトレンズ」
- ■ コンタクトレンズ型のディスプレイ機器
- ■ 将来的にはハンズフリーで情報にアクセスが可能に
近年注目を集めている、米国のスタートアップ企業「Mojo Vision」。その訳は、現在開発を行っている『スマートコンタクトレンズ』にある。
これは、ユーザーの目に装着し、視界に情報を提示するコンタクトレンズ型のデバイスのこと。現在は視界にテキストが現れるのみだが、将来的には画像やより複雑な内容も映し出せるように開発を進めていくという。「スマートコンタクトレンズ」が実現すれば、ハンズフリーで情報にアクセスできるため、作業効率は格段に上がることが予想される。また、日常生活においても、スマートフォンに代わる情報収集の手段となる可能性がある。このように、技術を用いて新たなデバイスが開発されていくことで、私達の生活も大幅に変化していくことに期待したい。
【参考URL】
https://www.moguravr.com/mojo-lens/

07「量子暗号技術」
- ■ 絶対に解読できない暗号技術
- ■ アメリカでの実用化は日本企業として初
インターネットでは、さまざまなデータを暗号化して受け渡しを行っている。ところが、計算能力の高い量子コンピューターが使われることで、暗号が簡単に解読されてしまう危険性があるという。機密性の高い情報を扱う政府機関にとっては死活問題であり、その対策として『量子暗号技術』の導入が進められている。
これは、日本企業が開発した絶対に解読できない量子を使った暗号技術のこと。暗号化した情報とその解読に必要な鍵を微弱な光に乗せてやり取りし、不正に解読しようとすると光の状態が変化して鍵として使えなくなるという仕組み。アメリカの政府機関や金融機関などで導入が進められており、実用化は日本企業として初めてとなる。量子暗号の開発は世界的に注目されていることから、日本企業がどのような活躍をみせるのか、今後に期待したい。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200121/k10012252741000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
