01「マルチメディア本」
- ■ 人気ブランドなどとコラボした付録つきの本
- ■ 出版社がコンテンツメーカーとしての役割も発揮
出版不況と言われている一方で、『マルチメディア本』が書店で大ヒットしているという。これは人気ブランドのグッズなどが、お手頃価格で手に入る付録つきの本のこと。中には、1年足らずで発行部数が約50万部に迫るヒット作もあるという。
今や様々な出版社から発売されている「マルチメディア本」だが、先駆けとなったのは宝島社だ。注目を集めている理由は、人気ブランドやキャラクターとのコラボグッズが安価な値段で手に入るため。書店だけでなくコンビニエンスストアでも購入できるので、様々な年齢層の人が手にとる機会があるという。「マルチメディア本」のヒットをきっかけに、出版業界はコンテンツメーカーとしての役割も発揮していくことだろう。
【参考URL】
https://otekomachi.yomiuri.co.jp/skill/20190517-OKT8T149348/

02「個人経済圏」
- ■ 個人のスキルをシェアしてビジネスを行う市場
- ■ 空いた時間を活用してスキルアップを
近年SNSが普及したことにより、個人が得意領域でコンテンツ販売やスキルシェアを行う市場『個人経済圏』が急成長している。個人が得意領域の事業を展開できるようになったのは、その土壌となるデジタルプラットフォームの増加が要因のひとつだ。簡易的にECサイトを構築できるサービスの登場や、クラウドファンディングでの資金調達が可能になり、個人がブランドを持てる環境が整ったという。
現在、猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症対策として、官民が一丸となってリモートワークやオンライン授業の普及に取り組んでいる。空いた時間を活用する意欲が高まり、スキルシェアサービスの利用者が増えているという。「個人経済圏」を活かしてスキルアップをねらうことで、危機的状況に立ち向かえる力を蓄えておく必要があるだろう。
【参考URL】
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00300/00003/

03「ポテチの手」
- ■ ポテトチップス専用マジックハンド
- ■ スマートフォンを汚さずにながら食べが可能
スマートフォンの個人普及率は、老若男女問わず年々増加している。その分、スマホをいじりながら別のことを行う「マルチタスク」も増える一方だ。そのひとつともいえるのが、ポテトチップスの「ながら食べ」である。とはいえ、ポテチを食べながらスマホをいじると、画面が油まみれになってしまう。そんな悩みを解消してくれるのが『ポテチの手』だ。
これは、タカラトミーとカルビーがコラボして生まれた、ポテチ専用マジックハンドのこと。人差し指と親指を模したパーツは、ポテチを適度な強さでつまめるようになっている。さらに、疑似指先クリーニング機能も搭載。机に置いても指先が触れないように設計されているという。今後も「ポテチの手」のように、日々の小さなストレスを解消してくれる商品が生まれることに期待したい。
【参考URL】
https://withnews.jp/article/f0200330001qq000000000000000W0e110701qq000020751A

04「AI 女子駅員」
- ■ 駅案内をする女性版AIサイネージ
- ■ 4カ国語の質問に対応可能
JR山手線の新駅として開業した「高輪ゲートウェイ」。その中で、最も注目を集めているのが駅案内をしてくれるAIデジタルサイネージ『AI女子駅員』の存在だ。
AIサイネージのひとつはJR東日本情報システムが開発した、まじめな印象がある男性版。一方、女性版はWeb制作会社が提供したAI接客システムで、「渋谷さくら」と名付けられたかわいらしいバーチャルキャラクターだ。日・英・中・韓の4カ国語に対応しており、乗換案内など一般的な質問に加え、年齢や住所、職業などの質問にも答えてくれるよう設定されている。利用し易い方を選択できるという意図から2パターンを設置しているのだが、世間は男女の表現の違いに物議を醸しているという。このような新たな試みを繰り返しながら、近い将来にはAI駅員が当たり前になる時代がくるかもしれない。
【参考URL】
https://toyokeizai.net/articles/-/336547?page=4

05「おしごとパセラ」
- ■ カラオケ個室をコワーキングスペースとして活用
- ■ テレワークに必要な設備が充実
近年、働き方の多様化に伴い、コワーキングスペースの需要も増加しつつある。そんな中、カラオケチェーン「PASELA」がカラオケルームをコワーキングスペースとして利用できるサービス『おしごとパセラ』をスタートさせた。
「おしごとパセラ」は、入会金や会員登録は一切不要。個人利用から、最大12名を想定した利用料金を展開している。各部屋ではWi-Fiによるインターネット接続が可能で、50インチ以上のモニターも設置されているため、テレビ会議などにも役立つ環境だ。さらに、1時間ごとにドリンク1杯が無料提供され、ランチメニューは通常よりも安価な価格で利用可能だという。企業はもちろん、消費者にとってもメリットがあるこのようなサービスは、今後ますます発展していくだろう。
【参考URL】
https://www.pasela.co.jp/shoplist/news/oshigotopasela?type=top

06「無観客ライブ/試合」
- ■ ショーや試合を無観客でライブ配信
- ■ クラシックなどの分野でも導入が進む
新型コロナウイルス感染症対策として、数々のコンサートやスポーツ試合が延期されている。そんな中、会場に観客を入れず、インターネットでライブや試合を配信する『無観客ライブ/試合』が急速に広がっている。
若者向けのコンサートやスポーツなどでは、ライブ配信が一般化しつつあったものの、オペラやクラシックなどの分野ではあまり事例が無かった。だが今回の事態をうけ、オペラやクラシック業界でもライブ配信への関心が高まっている。たとえば滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール公演のオペラを、YouTubeで生中継した試みでは、2日間で36万アクセスを記録するという大きな反響を呼んだ。これまでライブ配信に接点がなかった人への認知が一気に広がる可能性があり、エンタメ業界を一変させる契機となるかもしれない。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20200311-00167110/

07「ホワイト物流」
- ■ 運送業界の働き方改革
- ■ 人材確保のため政府主導でスタート
ネット通販の爆発的な普及とともに、業務量の膨大化、再配達による負担の激増など、労働環境の問題が度々取り沙汰されている運送業界。そんな運送業界を立て直すべく、『ホワイト物流』という取り組みが国土交通省・経済産業省・農林水産省を主導にはじまった。
これは、トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化などにより、より「ホワイト」な労働環境を推進する活動のこと。背景には、高まり続ける配送業務需要の一方で、深刻化が進むドライバー不足の問題がある。過酷なイメージのある運送業を「ホワイト」にし、女性や60代以上のドライバーを呼び込むことがねらいだ。物流は国民生活や産業活動に必要不可欠であり、労働環境の改善と人材の確保を達成できるかどうかは、今後の経済に大きな影響を及ぼすだろう。
【参考URL】
https://white-logistics-movement.jp/
