01「植物性ゴールデンチキン」
- ■ 植物性タンパク質由来のチキン
- ■ 人口肉ブームは大手企業間で拡大
近年、世界的に健康志向が高まり、植物由来の成分を使用した食品需要が増えつつある。そんな中、大手ファストフード店KFC(ケンタッキー・フライドチキン)中国店から発売されたのが、植物性タンパク質を原料につくられたチキンナゲット『植物性ゴールデンチキン』だ。
「植物性ゴールデンチキン」は、大豆や小麦、エンドウ豆を原料とするため、コレステロールが含まれないのが特徴。さらに、「人類の新しいエネルギー源」というキャッチーな広告も話題を呼んでいるという。また、スターバックスの中国店でも植物性タンパク質由来の人工肉ランチがスタートするなど、人口肉ブームは大手企業間で拡大している。これらが健康面でのメリットに加え、動物愛護や環境問題などにも好影響を与えてくれることに期待したい。
【参考URL】
https://media.dglab.com/2020/04/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%90%E3%80%81kfc%E3%81%8C%E3%80%8C%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%82%89%E3%80%8D%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E7%99%BA%E5%A3%B2%E3%80%81%E9%96%A2%E9%80%A3%E6%A0%AA%E3%81%8C%E7%9B%B8/

02「OKIPPA」
- ■ ドアノブの吊り下げる宅配ボックス
- ■ 楽天市場の配達方法「置き配」の選択肢に追加される
EC需要の拡大により、配達業者が受ける再配達依頼が激増し、大きな負担となっている。そこで注目を集めているのが、ドアノブに吊り下げる簡易宅配ボックス『OKIPPA』だ。
再配達の防止策として、宅配ボックスでの受け取りが推奨されつつあるが、設置が難しい住居もまだまだ多い。しかし「OKIPPA」ならば、工事を行わなくても荷物の不在受け取りが可能になる。さらに専用アプリを併用すれば、配達状況を確認することもできるという。また、大手ECサイトでも採用の事例があり、今後「OKIPPA」は配達業者と消費者の両者を助ける重要な役割を担っていきそうだ。
【参考URL】
https://www.okippa.life/

03「すむたす買取」
- ■ マンションのオンライン買取りサービス
- ■ 最短2日で売買契約が可能
不動産売買の手続きは煩雑かつ、契約成立までに時間を要する傾向がある。その常識を覆したのが、AI査定を活用しマンションの買取りをスピーディーに行うサービス『すむたす買取』だ。
一般的な不動産売却では、査定価格の確定までに1~2週間掛かるといわれている。しかし、独自のアルゴリズムを使い最短1時間で自動査定ができる「すむたす買取」では、最短2日で売買契約と入金まで完了するのだという。このようなオンライン不動産売却は、中古住宅の比率が高い欧米では存在感を増しつつある。新築信仰が強い日本だが、「すむたす買取」はローンチしてから約1年で、累計査定金額600億円を記録しているという。オンラインでの不動産売買が拡大すれば、日本でも中古住宅の流動性は高まっていきそうだ。
【参考URL】
https://sumutasu.jp/

04「乗らないタクシー」
- ■ 買い物や薬の受け取りなどを代行するタクシー
- ■ 外出自粛による利用客減少を食い止める
緊急事態宣言の発令によって外出自粛が求められる中、利用客の減少を食い止めるため様々な業界で新たなサービスが生まれている。とりわけ売り上げ減が深刻なタクシー業界で一際注目を浴びているのが、新潟県長岡市の会社が打ち出した『乗らないタクシーだ。
これはタクシー運転手が、利用者に依頼された買い物や薬の受け取り、書類の配達を代行するサービスのこと。利用料金は時間制で、30分までは1000円、それ以降は15分ごとに500円が加算されていく。外出による感染リスクを抑えられるだけでなく、お年寄りは重い荷物を1人で運ぶ必要がなくなるなど、「のらないタクシー」の需要は高まっているという。どの業界も厳しい状況ではあるが、工夫を凝らすことで危機を乗り越えるモデルケースになりそうだ。
【参考URL】
https://yukawanet.com/archives/taxi20200418.html

05「#SafeHandFish」
- ■ 魚の形の調味料容器に充填された除菌抗菌液
- ■ デリバリー・テイクアウト業態の飲食店へ無償で提供
新型コロナウイルス感染症の拡大により、除菌抗菌液の需要が高まっている。そんな中、問題視されているのが除菌抗菌液の容器不足だ。この問題を解消するべく立ち上げられたプロジェクトが『#SafeHandFish』だ。
これは、除菌抗菌液の容器として、魚型の醤油差しの容器を使用するプロジェクトのこと。醤油差しの赤いキャップを国連カラーであるブルーに変更し、デリバリー・テイクアウト業態の飲食店へ無償で提供する外出自粛によりお弁当の注文数が大幅に減少したため、余っていた調味料容器の活用を試みたという。容器の在庫を消費できるだけでなく、持ち運びにも便利な「#SafeHandFish」。このような取り組みが広がることで、少しでも安心して食事ができるようになることを期待したい。
【参考URL】
https://cleanseex.com/safehandfish/

06「ロボットチェックイン」
- ■ ホテルのチェックインをロボットが対応
- ■ 感染リスクを減らす「変なホテル」のサービス
ユニークなサービスを展開する「変なホテル」。その「変なホテル」が提供する『ロボットチェックイン』が注目を集めている。
新型コロナウイルス感染症の流行により旅行者が激減し、多くのホテルが打撃を受けている。ロボットによる宿泊客のチェックイン対応は、すでにあるサービスだったが、従業員と利用客の接触頻度を減らし感染の不安を軽減することから、改めて話題になっているという。他にも、会社・職場近くの「変なホテル」を1泊2000円で提供するなどの試みも導入しており、職場とホテルを行き来することで家族への感染不安を軽減する施設としてのアピールも行っている。「変なホテル」のように社会情勢へ柔軟に対応することが、今後事業を継続する上で求められることだろう。
【参考URL】
https://www.travelvoice.jp/20200427-146025

07「ピボット戦略」
- ■ 事業を大きく方向転換する企業戦略
- ■ コロナ禍で取り組む企業が増加
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、従来の事業を継続することが困難な企業が増加している。この状況において、様々な企業が経営の方向転換や路線変更を行う、『ピボット戦略』に取り組んでいる。
これまで「ピボット戦略」に舵を切るのは、事業戦略に行き詰まったベンチャー企業などが多かった。しかしこのコロナ禍において、大小を問わず、全く新しいビジネスに挑戦する企業が増えているという。既存のビジネスモデルに囚われず、この危機をいかに逆手にとるか。新しい顧客モデルへ対応する上で、今後注目のキーワードになっていくことだろう。
【参考URL】
https://courrier.jp/columns/197095
