これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01「ホロポーテーション」

  • ■ ホログラムとテレポーテーションを合わせた造語
  • ■ 宇宙船への医師の派遣が成功

近年、テクノロジーの一環として、さまざまな企業で導入されつつあるホログラム。NASAが発表した『ホロポーテーション』もそのひとつだ。
「ホロポーテーション」とは、「ホログラム」と「テレポーテーション」を組み合わせた造語。NASAはこの技術を使い、宇宙医官Josef Schmid氏を国際宇宙ステーションへ送り出したのだ。人の高画質3Dモデルを作成して、デジタル圧縮した上で転送し、宇宙空間の研究所で再構築する仕組み。物理的な身体はそこにはないが、遅延することなくリアルタイムで会話ができるというのだ。今後、宇宙飛行士の遠隔医療に利用していけるほか、地球上で厳しい環境下で作業する研究者などにも応用していけるという。このような技術が広がることで、安心・安全に働ける人が少しでも増えていってほしい。
【参考URL】
https://japan.cnet.com/article/35186465/

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02「トキワ荘プロジェクト」

  • ■ マンガ家を目指す若者を支援する事業
  • ■ 全室満室になるほどの人気ぶり

手塚治虫や藤子不二雄など、昭和を代表するマンガ家が若き日々を過ごしたとされる「トキワ荘」。その令和版シェアハウス事業『トキワ荘プロジェクト』が、入居率100%に到達するほどの人気ぶりで、話題を呼んでいる。
運営するのは、NPO法人 NEWVERY。プロのマンガ家を目指す若者を支援し、住まい、学びの場、仕事の機会を提供するのが、この事業の目的だという。出身者の中には、有名週刊少年誌で連載が決まったりと、人気マンガ家の仲間入りを果たした人も少なくない。「住む・学ぶ・職を得る」を一体化させ、切磋琢磨しあえるのは、夢を持つ若者にとって理想の環境なのだろう。リモート全盛の時代に、このようにあえてリアルで繋がることができる場は、さまざまな局面で求められてきそうだ。
【参考URL】
https://otona-life.com/2022/03/19/110449/

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03「Climate Clock」

  • ■ 気温上昇を抑えるための残り時間を示す時計
  • ■ クラウドファンディングが成功し、渋谷区に設置

この先、地球の平均気温があと1.5℃上がると、人類へ壊滅的な影響を及ぼすといわれているという。その気候変動の変化が後戻りできなくなるポイントである、1.5度の気温上昇を防ぐための残り時間を示す時計『Climate Clock』が、日本で初めて設置された。
株式会社SEAMESと、a(n)actionが組みクラウドファンディングを行い、約1ヶ月で目標額1000万円を超える支援を集めた。今回、東京・渋谷区に設置されるものは、小型機や中型機を数多く制作し、街の至るところに登場する予定。表示されているQRコードから「気候変動に対するアクション宣言」に参加でき、宣言が1万回を突破するごとに環境省に通知され、アクション喚起を要請する仕組みとなっているという。この活動が、若い世代の未来を守る一助となっていくことを願いたい。
【参考URL】
https://straightpress.jp/company_news/detail?pr=000000084.000019275

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04「スリープテック」

  • ■ 睡眠改善のための製品やサービス
  • ■ 大手企業を始め、スタートアップも活躍

世界有数の不眠大国とも呼ばれる日本。その解決策として注目されているのが、IT技術などを使って眠りを科学的に分析する、睡眠改善のための製品やサービス『スリープテック』だ。スリープテック市場はデジタルとモノ、医療とヘルスケアの2つの軸で、大きく4つの市場に分類できる。既に市場が確立しつつあるのがモノ分野で、睡眠の質を高める機能があるとされる乳酸菌飲料「ヤクルト1000」は、21年には前年同期比で約3倍となる約114万本を販売し、大きな話題を呼んだ。さらに多くの業種で取り組みが始まっており、ダイキンや京セラ、パナソニックなどの大手企業のほか、スタートアップ企業の活躍も目立つという。日本企業が海外で活躍できる、新たな成長分野となり得るだろう。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB112RO0R10C22A4000000/?unlock=1

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05「ゴーストギア」

  • ■ 最も危険な海洋プラスチックゴミ
  • ■ 海洋生物の安全のための対策が急務

海洋プラスチック問題の中で、特に生物への脅威度が高いとして懸念されているのが『ゴーストギア』だ。その正体は、廃棄された漁網やロープなどの漁具。それらが幽霊のように海を漂い、海洋生物や海鳥たちの命を奪っている。
ゴーストギアは毎年50〜100トン流出していると目され、WWF(世界自然保護基金)は「早急な対策を」と強く訴えているが、有志による対応では回収が追いつかないのが実状だ。そんな中、サスティナブルファッションブランドの「ECOALF」と三重県志摩市がゴーストギアのリサイクルに挑戦。海への投棄で貝やカルシウムなどの不純物が付着し難易度は高いとのことだが、リサイクル技術の発展や独自の製品化を目指して取り組んでおり、今後は国の支援が期待されている。
【参考URL】
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000251751.html?display=full

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06「味わうテレビ」

  • ■ 気になる料理は画面を舐めて味見
  • ■ 味を合成し味覚でも楽しめるテレビが登場

グルメ番組を見て、どんな味か知りたければ画面を舐めればわかる。そんな『味わうテレビ』を明治大学の宮下教授が開発。液晶画面に透明なシートを被せ、そこに10種類の液体を混ぜて料理の味を再現した液体を吹きかけるという仕組みだ。
味覚の基本となる塩味、甘味、酸味、苦味、うまみに加え、アルコール、辛味、各種フレーバーを用いて、味センサという機械で測定した飲食物の味を再現する。今後はネットからの味のダウンロードや料理の映像から味を推定するAIとの連携などの進化に取り込みつつ、2〜3年での実用化を目指している。実用化されれば機械が味の調整をしてくれる「調味家電」という新たな家電ジャンルの確立の他、味見できるメニュー・レシピ、味覚診断・訓練アプリなど様々な活用方法がありそうだ。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2202/02/news046.html

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07「SDGsボードゲーム」

  • ■ 進むゲーミフィケーション
  • ■ 社会課題の自分ゴト化に貢献

世界的な取り組みが進むSDGs。名前と目的は目と耳にすることが多くても、その種類は多岐にわたり具体的にどのような取り組みがあり、また日々の生活にどう落とし込んでいけばいいのか詳しくはわかっていないものも多い。そんな中登場したのがSDGsに関する取り組み事例を分かりやすく、かつ楽しみながら学ぶツール『SDGsボードゲーム』だ。「社会課題を自分ゴト化する体感型ゲーム」として開発され、世界の課題解決事例を通して「SDGs達成」と「自己成長」を目指すことで、大人から子供まで思考力や現場感、課題感を養うことができるという。このようなゲーミフィケーションは単純な知識として物事を覚えるのでなく、疑似体験し楽しみながら学ぶことができる有効な手段として、近年企業の研修などでも活用される機会が増えており、今後も拡大が期待されている。
【参考URL】
https://future-tech-association.org/sdgs-activity/

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