01「電動キックボード」
- ■ キックボードにモーターを装備したモビリティ
- ■ 道路交通法の改定により、各サービスが拡大
最近では、カーシェアやシェアサイクルが拡大し、至る所で借用場所の看板を見かけるようになった。そんな中、新たな移動手段として人気を集めているのが『電動キックボード』である。「電動キックボード」とは、従来のキックボードにモーターとバッテリーを搭載した、手軽に乗れる個人用モビリティのこと。現在は「原動機付自転車」に分類されているが、今年4月に道路交通法の改正案が可決されたことで「特定小型原動機付自転車」へ分類が変更となり、今後は運転免許の不要、ヘルメットの着用も努力義務となるという。こうした規制緩和を受け、シェアサービスの拠点網拡大や、サブスクの実証実験が行われるなど各地で盛り上がりを見せている。今後、更に安易に使用できるようになるからこそ、個々人の安全意識も高めていく必要がありそうだ。
【参考URL】
https://bestcarweb.jp/feature/column/418623

02「スタグフレーション」
- ■ スタグネーションとインフレーションの合成語
- ■ 電気代やガス代のほか、食料品の値上げも相次ぐ
世界銀行は最新の「世界経済見通し」にて、コロナ禍による経済打撃を、ロシアによるウクライナ進行が増幅したことで世界経済成長の減速を強め、インフレの高進が長引きかねないと発表した。その業況は、景気が停滞しているにも関わらず、物価上昇が続く現象を指す『スタグフレーション』のリスクを高めているという。
本来インフレ時には、需要が供給を上回ることでモノの値段が高騰し、景気の安定化を促す傾向がある。しかし、原材料価格の上昇がインフレ要因となると、企業の生産活動も厳しくなり、従業員の給与も上がることはないという。さらに、生活必需品の価格も上昇してしまうと、私たちの生活に多大なる影響が及んでしまうのだ。いまこそ国が一団となり、賃上げ要請や資産形成のサポートを早急に進めていかねばならないのだろう。
【参考URL】
https://www.nomura.co.jp/el_borde/article/0029/

03「移動販売プラットフォーム」
- ■ 偶然の出会いを計画的に創出
- ■ 事業者と見込客をつなぐプラットフォーム
実店舗を持たずECをメインに販売する事業者にとって、イベントはリアルな場での認知や商品体験をしてもらうための重要な機会。しかし、コロナ禍によりイベントの中止が相次ぎ、最近自粛も緩和傾向にあるとはいえ以前の水準に戻っているとは言えない。そんな中登場したのが三井不動産の新事業会社であるShareTomorrowが手掛ける「MIKKE!」という『移動販売プラットフォーム』だ。アンテナショップの運営やゼロからの移動販売への取り組みはコストも高いうえ、出店地探しにはノウハウやネットワークが必要でスポットでの実施も難しい。そこで「MIKKE!」は2〜3日という短期でのお試し的な利用ができ、出店先も手配してくれるという従来の手間を大幅に軽減するサービスを提供。年内には出店地を60箇所まで増やす予定で、今後も「思いがけない出会い」の創出サービスとして拡大を狙っている。
【参考URL】
https://www.fnn.jp/articles/-/369414?display=full

04「パワー半導体」
- ■ 脱炭素時代の主役級電化製品パーツ
- ■ 自動車EV化加速により需要も急増
家電製品に欠かせず、現代社会を支えていると言える半導体。半導体は電気を通す導体と通さない絶縁体両方の機能を備えた物質で、小さい電力でデータの処理や演算を行うため、様々な機器の高性能化・コンパクト化に貢献している。それに対し『パワー半導体』とは、大きな電力を変換・制御し、半導体を始めとする電力で稼働する各電子部品に供給する役割を持ったパーツのことだ。つまり、半導体を使う機器が増えれば増えるほど、高性能化するほどにパワー半導体の需要も増していく。ヨーロッパでは2035年までにガソリン車の販売を禁止する法案が可決されたが、自動車完全EV化によるパワー半導体の需要爆発も予測される。今後脱炭素社会に向けてあらゆるデバイスの電子化が加速する中で、パワー半導体はその主役となっていきそうだ。
【参考URL】
https://www.nikken-totalsourcing.jp/business/tsunagu/column/224/

05「ゆっくり宅配」
- ■ 手軽に貢献できてオトクな物流危機改善
- ■ お急ぎでない品はごゆっくり
ECの発展による宅配取扱数が世界中で爆発的に増え、物流が崩壊の危機にある「宅配クライシス」が叫ばれはや数年。しかし、まだ具体的な解決策は生まれていない。そんな中、フリマアプリ最大手で日本の宅配取扱量の1割を占めると言われる「メルカリ」が、数日遅い配達を選べば送料が安くなる『ゆっくり宅配』の導入検討を開始した。アメリカではアマゾンなどでも導入されている形式で、生鮮食品や日用品を除けば消費者は意外と、すぐ届くことを求めていない場合も多い。そこに金銭的なメリットがある選択肢を提示することで、物流業界と消費者双方にメリットを生む試みと言える。競争による事業者の過剰なサービス提供、そして消費者側がそのサービスレベルを当たり前と捉えてしまうことで、結果的に国全体が疲弊しているケースは物流に限らずまだまだ多くありそうだ。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1331U013032022000000/

06「ノンアル生活」
- ■ あえてお酒を飲まない生活スタイル
- ■ ノンアルコール飲料を取り入れる人が急増中
コロナ禍の影響は、個々の飲酒習慣にも変化を与えつつある。外出自粛や運動不足などをきっかけに、心身の健康を気遣う人が多く、アルコールの消費量は世界的にも減少傾向だという。そんな、あえて飲まない生活スタイル『ノンアル生活』の中で人気を集めているのが、ノンアルコール飲料だ。
ここ数年で右肩上がりに成長を続けているノンアルコール飲料市場。日本の酒類メーカー各社もこぞって商品の開発に注力し、居酒屋やレストランでも当たり前に提供されるようになった。かつてはビールが飲めない時の代替品という位置付けだったが、近年ではおいしさもアップしているという。代表的なビールテイストだけではなく、ワインやカクテルなども続々と登場しているノンアル飲料。今後、飲料業界を牽引する存在となっていくかもしれない。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61501210X00C22A6H24A00/

07「ラクスルグループ」
- ■ 小ロットから注文できる印刷が話題
- ■ 中小企業の売上アップに貢献
ポスター印刷を依頼する際、少量の注文は受け入れられないことが多かったという。そこに目をつけたのが印刷や広告、物流などのプラットフォームを運営する企業『ラクスルグループ』の代表、松本氏である。
松本氏は、印刷業界の仕組みが、大手2社の下に3万社の下請けがある事実に驚愕し、中小企業が小注文を数多く受けられる仕組み作りを行った。そして現在、印刷のプラットフォーム「ラクスル」を利用すれば1枚から注文できるようになり、提携する印刷会社の売上は4倍にも伸びたという。また、物流サービス「ハコベル」では、企業とドライバーを上手くマッチングさせる仕組み作りを行った。このようにデジタル化が遅延している産業構造を変えるのが「ラクスルグループ」の強みなのだろう。今後の動向も注視していきたい。
【参考URL】
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/business/entry/2022/026163.html
