01「AI絵師」
- ■ イラスト生成AIを使用した絵師
- ■ 人間の手描き作品とのすみ分けは可能か!?
イラストレーターなど絵を描く人のことを、インターネットスラングで「絵師」と呼ぶことがあるが、最近はこの「絵師」に『AI絵師』なるものが加わったという。イラスト生成AIなどを使用してイラストを制作するユーザーを指す言葉で、Twitterでは『AI絵師』のワードが日本のトレンドにも入った。その一方で、AIで生成したイラストは権利面などの不安があることから、イラストを扱うWebサービスの大手「ピクシブ」が、AI生成作品の取り扱いに関するサービスの方針を表明。AI生成作品と人間の作品をすみ分けできるよう機能改修すると発表した。Twitterでは「自分で描いていないから絵師とは呼べない」という批判的な声もあれば、「新しい仕事が生まれた」と歓迎する声もあり、受け止め方はそれぞれのよう。今後、使い方や権利の問題についての議論が活発化していきそうだ。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2211/17/news187.html

02「泣いてもかましまへん」
- ■ 赤ちゃんが泣いていいよとPR
- ■ 全国28自治体が同キャンペーンに取り組む
今、京都では駅やバス、アーケードなどいたるところに『泣いてもかましまへん!』と書かれたポスターが貼られている。これは街じゅうどこでも「赤ちゃんが泣いていいよ」というキャンペーン「WE♡赤ちゃんプロジェクト」のPR。もともとは東京の会社が「泣いてもいいよ」という言葉で6年前に始めたもので、今回『泣いてもかましまへん!』と京都弁でちょっと強気なニュアンスに変更した。こうした取り組みを行う自治体は全国で28ほどあるという。行政が各地でこのようなキャンペーンをしなければならないその背景には、子供が泣くたびに肩身が狭い思いをしたり、時には心無い言葉をかけられて傷ついたりする母親や父親の姿がある。少子化が進む昨今、キャンペーンの有無に関わらず、一人ひとりが『泣いてもかましまへん!』の心持ちで生活したいものだ。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221118/k10013894951000.html

03「わんパック(One-Pack)」
- ■ モンベルが通学用バックパックを開発
- ■ 「売ってほしい」の声が多く全国での販売が決定
富山県立山町と(株)モンベルは平成29年に包括連携協定を締結している。今回、平均購入額が5万円超と、ランドセルが家庭の経済的負担となっていることを背景に、立山町の町長がモンベルに依頼して生まれたのが『わんパック』だ。これまで登山用品などの開発で培ってきた高機能素材や技術力を結集して開発した子どもにやさしい通学用バックパックで、価格は1万4850円。従来の革製品のランドセルに比べて非常に軽量で、水にも強く、高い耐久性を備えている。加えて新たに学校教材となったパソコンやタブレットなど、すべてのものをオールインワンで収納することも可能だ。当初は2023年度以降に立山町の新入学生へプレゼントすることになっていたが、問い合わせや要望が多数あったため、2022年12月から全国での販売が決定。おじいちゃんやおばあちゃんが孫に『わんパック』を贈る家庭も、今後は増えていくだろう。
【参考URL】https://www.businessinsider.jp/post-261515

04「SHEIN(シーイン)」
- ■ Z世代を中心に人気を集めるファストファッションブランド
- ■ 工場の労働環境を問題視する声も
『SHEIN(シーイン)』は、中国発の人気ファストファッションブランドだ。世界的にECサイトを展開しており、日本には2021年に本格進出。安さと品ぞろえの良さから、Z世代の若者を中心に人気を集めている2022年11月には東京・原宿に日本初となる常設のリアル店舗「SHEIN TOKYO」がオープン。展示のみでいわゆる「売らない」店舗ながら、開店時には100人余りの行列ができた。ただこうした盛り上がりを見せる一方で、工場の労働環境を問題視する報道も。イギリスの報道機関の潜入調査によると、「週末はなく、休日は月にたったの1日」、「(ある工場では)基本給がなく、服1着を作るごとにわずか0.27元(約4セント:約6円)」であることが判明したという。ただSHEIN側は「報道は事実とは異なる」と否定。真偽は今後明らかになるとして、低価格ブランドの衣料品がどのような条件のもとで生産されているのか、消費者は一度、想像してみる必要がありそうだ。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/8befddf7e47c8462943fcebb599ba9f0ec07eedc

05「ビヨンドビール」
- ■ 世界の酒類市場の新トレンド
- ■ 炭酸水で割って飲む度数16%ビールが登場
近年の世界酒類市場で注目されている『Beyond Beer(ビヨンドビール)』が11月、サントリーから「ビアボール」という商品名で発売された。ビールの名は付くが、アルコール度数16%もあり炭酸水で割って氷を入れて飲むというビールとはまったく異なり、むしろウィスキーをハイボールで飲むような飲み方だ。
ビヨンドビールは2019年、ビール世界最大手の「アンハイザー・ブッシュ・インベブ」が投資家向けの資料でその概念を発表。その目的はビール生産の既存リソースを活用しつつビールとは異なる領域の酒類開発により、新規市場開拓および収益拡大を図るというもの。実際にサントリーのビアボールも競合商品はビールではなくチューハイと目されている。今後、どのような世代にどのような飲み方で受け入れられていくのか要注目だ。
【参考URL】
https://toyokeizai.net/articles/-/628319

06「α世代」
- ■ アルファベット最後のZの次の世代
- ■ デジタルコミュニケーション特化の行方は
「Z世代」の次を担う世代して、『α世代(アルファ)』がマーケティングでも注目を集めはじめた。具体的には2010年〜2024年頃生まれを指し、既に懐かしい言葉となった2000年以降に成人したミレニアル世代の子どもに当たる世代だ。
α世代は生まれた時点で既にSNSやスマホ・タブレット端末が普及しており、ネットがあるだけではなくネット上での頻繁なコミュニケーションとともに育った本当の意味でのデジタルネイティブと言える世代だ。そのため、Z世代の特徴であったデジタル上での体験共有や、一日で接する膨大な情報に対応するための「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の傾向はさらに強まると予想される。また、動画(特にショート動画)がSNSコミュニケーションの主流として育った世代で、全員が動画クリエイターとなりうるとも言える。まだスマホの所持率が低いα世代が本格的にデジタルデバイスを活用し始めたとき、どのようなコミュニケーションが生まれるか楽しみだ。
【参考URL】
https://www.sprocket.bz/blog/20220617-generation_alpha.html

07「UNIQLO FLOWER」
- ■ ユニクロECに「花」カテゴリ
- ■ LifeWearブランドの新たな挑戦
「ユニクロ」がECサイトでバラやカーネーションといった定番の花や、月替りの季節の花を販売する『ユニクロフラワー(UNIQLO FLOWER)』の取り扱いを開始した。実はユニクロは2020年から一部店舗で生花の販売を開始しており、現在では全国16店舗に広がっていた。ECでの価格はいずれも1,490円でリボンを付けたラッピングで+100円、まずは1都3県が配送対象となる。
ユニクロは自社をLifeWearブランドと位置づけ、ただ着るのではなく、あらゆる人の生活を豊かにするシンプルで上質な服の提供をアイデンティティとしていた。ユニクロフラワーもその延長線上にあり、生活に彩りを与え、日常に季節を感じ毎日を豊かにしてくれるアイテムとして提供される。普段の生活動線上に「花」がなかった人にとっては、新たな体験に触れるきっかけとなるかもしれない。
【参考URL】
https://www.fashionsnap.com/article/2022-10-25/uniqlo-flower-online/
