これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「SDGs和牛」

  • ■ おいしいだけでは選ばれない
  • ■ エシカル消費対応和牛が誕生

牛のゲップに含まれるメタンガスは二酸化炭素の25倍の温室効果があり、世界全体の温室効果ガスの4%が家畜のゲップによるものと言われており、無視できない環境課題だ。そんな中、牛の飼料にアマニ油を加えることで、ゲップに含まれるメタンガスを減らし環境負荷を抑え、かつ地元で捨てられた食材を餌に混ぜてフードロスも削減する『SDGs和牛』の輸出が好調だ。
元々和牛のおいしさは海外でも広く認められていたが、SDGsに配慮した「牛の福祉」に取り組む和牛として売り出したところ、環境意識の高いヨーロッパを中心に輸出先が倍増した。SDGsへの取り組みは将来的な地球環境への取り組みとして必要なだけでなく、足元のビジネスとしても必須の条件となっていると言えそうだ。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/articles/2023_0215.html

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02「PANDA BLACK」

  • ■ 黒に染めて洋服をREWEAR
  • ■ ファッションの大量生産大量廃棄に一石

サステナビリティが叫ばれる中、いまだに大量生産大量廃棄の側面が強いアパレル業界。古着のリユースは行われているが、更に環境負荷を抑えていくためのプロジェクトとして、衣服を黒く染め直して再活用する『PANDA BLACK』をWWFが進めている。
黒染めを手掛けるのは、京都で着物の黒紋付けに特化した染色事業を100年以上に渡って行っている老舗企業「京都紋付」。その活動から誕生したリウェアブランド「K」は、セカンドストリートやクリーニングショップ、アパレルメーカーや三越伊勢丹など提携先を増やしている。黒紋付事業は和服利用者の減少による呉服業界の縮小に苦しんでいたが、環境への取り組みと「K」の認知により新たな技術の活かし場所を得たといえる。
【参考URL】
https://www.wwf.or.jp/campaign/pandablack/

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03「LGBT法案」

  • ■ 自治体レベルで進む性的マイノリティ対応
  • ■ 抜本的な国の法整備が待たれる

2015年に東京都渋谷区と世田谷区が初めて導入した、同性のパートナーが家族向け公営住宅への入居や、病院での面会などが可能となる婚姻相当の関係として認める、「同性パートナーシップ制度」を導入する自治体が国内人口のカバー率で65%に達した。また、同性カップルと暮らす子どもとの親子関係も認める「ファミリーシップ制度」導入の動きも進んでいる。自治体や民間レベルで対応が進む一方、まだ国レベルでは法整備がなされていないのが実情だ。性的マイノリティであることで受ける不利益や差別を無くすための『LGBT法案(性的指向および性同一性に関する国民の理解増進に関する法律)』は法整備に向けた動きはあるものの、与野党での調整で難航しており、早期の実現が待たれている。
【参考URL】https://www.jiji.com/jc/article?k=2023021100356&g=pol&utm_source=piano&utm_medium=email&utm_campaign=8697&pnespid=_7KIjZMI7rTE.KaquwC2tvQOtAAXoyF_ylA4GhcoolCVzr1wPHRoeC6t4OuEKGKUpkodz7VS

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04「ChatGPT」

  • ■ 対話形式で会話文を生成できるAIツール
  • ■ 詩や小説、プログラミングコードの作成も可能

生活の様々な場面で、AI技術が組み込まれるようになってきた。そんな中、アメリカで人工知能について研究を行っている「OpenAI」が開発した『ChatGPT』が注目を集めている。「ChatGPT」とは、対話形式でリアルな会話文を生成できるチャットツールのこと。詩や歌、エッセイ、短編小説、プログラミングのコードなども作成できるという。トライアル期間となっている現在、リリースから僅か1週間ほどで、登録者は100万人超を突破。日本語にも対応しており、SNSでは活用方法などの投稿が盛り上がりを見せている。しかし、便利な一方、架空店舗や名称を記述する例もあり、ファクトチェックは欠かせないようだ。今後、既存産業や教育機関と上手く融合しつつ、経済を活性化してくれる存在となることに期待したい。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221209/k10013917101000.html

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05「スローレジ」

  • ■ 時間をかけて会計できる有人レジ
  • ■ 障がい者や子連れの家族にも好評

近年、キャッシュレス決済やセルフレジが広がり、支払いの煩わしさや人件費問題が解消しつつある。しかし、利便性の向上は、高齢者やその家族にとって、不安要素が増える場合もあるという。そこで誕生したのが、店員が支払いをサポートしながら、ゆっくりと会計できるレジ『スローレジ』だ。
福岡県行橋市の商業施設「ゆめタウン南行橋店」では、認知症サポーターの講座を受けた店員が配置されている「スローレジ」を導入。金額の計算に戸惑う人などを丁寧にサポートしてくれるという。同様のレジは愛知県や岩手県などのスーパーでも広まっており、高齢者だけでなく障がいのある人や子連れの家族にも好評なようだ。このように若者だけでなく、高齢者向けの選択肢が設けられることで、ストレスフリーな社会の実現に近づいていくのだろう。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/contents/ohabiz/articles/2023_0220.html

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06「位置情報共有アプリ」

  • ■ 相互に位置情報を共有し合えるアプリ
  • ■ Z世代だけでなく、家族層の利用者も多数

SNSの存在価値は、年々高まっているように思える。それに伴い「いいね」やコメントが来るフィード投稿は、段々とハードルが上がってきているようだ。そんな中、互いの位置情報をリアルタイムに地図上で共有できるアプリ『位置情報共有アプリ』が話題を呼んでいる。
位置情報共有アプリは、フランスで開発された「Zenly」が主流であったが、惜しまれつつもサービスが終了した。その代わりとなる「NauNau」というアプリを、早稲田大学創造理工学部3年生の片岡氏が開発。現在、270万ダウンロードを突破したという。NauNauは、Zenlyの基本的な機能を踏襲しており、近くにいる友達を誘いやすかったり、家族同士で位置情報を共有したりと、その手軽が人気の理由のようだ。SNSの新たな形としてどう進化していくのか、今後の動向も注視していきたい。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/03f53f74f25ce946137953d104ce063dd37c6dae

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07「Zalphas(ザルファス)」

  • ■ Z世代とα世代の中間世代のこと
  • ■ 今後、あらゆる企業の顧客となり得る

いま世界のトレンドはZ世代を軸に拡大しているが、さらに若年世代、2022年に12歳以下の層は、α(アルファ)世代と呼ばれ、将来の消費の中心として、価値観の研究が進められているという。しかし本来、価値観は世代別に分断されるのではなく、グラデーションしていくのが妥当である。そう述べたのが、カジュアルアクセサリーブランド「Claire's」のCMO、クリスティン・パトリックだ。
パトリック氏は、Z世代とα世代の中間層を『Zalphas(ザルファス)』と名付け、3つの特徴を語った。1つ目は、クリエイティビティーによる自己表現。2つ目は、アナログを愛するデジタルネイティブ。3つ目は、繊細な感情と反抗的な面を併せ持っていることだという。今後、あらゆる企業の顧客となり得る「Zalphas」がマーケティングの中心となるのも、そう遠くはなさそうだ。
【参考URL】
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00772/00004/?n_cid=nbpnxr_mled_feature_01

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