これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01「人類みな一風堂」

  • ■ ライバル飲食店同士の異例のコラボ
  • ■ チェーン店でも、コラボ経営が増加傾向

飲食同業者は切磋琢磨するのが通例であったが、その習わしに新たな風が吹き始めたという。博多豚骨ラーメン店「一風堂」と、しょうゆラーメン店「人類みな麺類」のコラボもそのひとつだ。この異例のコラボは、「人類みな一風堂」と名付けられ、それぞれの店舗でコラボラーメンが提供された。互いの知恵を持ち寄り開発したラーメンは、どちらのラーメンとも似つかない斬新な商品が誕生。イベントも大盛況だったという。また、「ウェンディーズ」と「ファーストキッチン」のコラボを筆頭に、「ガスト」と「から好し」、「松屋」と「マイカリー食堂」など、コロナ禍に入ってから経営難を突破すべく、ダブルブランドで展開するチェーン店も続々と増えてきたようだ。このような同業者のコラボは、今後起爆剤になる可能性を秘めているのかもしれない。
【参考URL】
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2306/20/news034.html

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02「COCORO VOICE」

  • ■ スマート家電の音声カスタマイズサービス
  • ■ 合成音声を使わず、生の声を採用

世界的にも人気が高まっている日本のアニメが、日々の暮らしの中にもその文化が進出しつつある。シャープが手掛ける、スマート家電に搭載された音声発話機能の音声カスタマイズサービス『COCORO OICE(ココロボイス)』もそのひとつだ。
2021年にサービスを開始した「ココロボイス」は、電気調理鍋、無水調理器で、人気声優やCV(キャラクターボイス)が話す声による挨拶や機能紹介など、その斬新さで注目を集めた。以降、多くの声優を起用し、2023年4月時点で、声優とキャスターのコンテンツは11人、CV数は10作品にも増加。人気の理由は、AIによる合成音声を使わず、生の声を起用していることが、顧客体験価値の向上につながっているのだという。このようなサービスは、生活の身近なところで、ますます展開していきそうだ。
【参考URL】
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/01204/?n_cid=nbpnxr_mled_new

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03「暑熱順化(しょねつじゅんか)」

  • ■ 夏の暑さに順応させる習慣
  • ■ 室内快適化により、順応機能が低下

近年、温室効果ガスの増加などにより、地球全体の温度が上昇し、日本でも熱中症アラートが至る所で発表されている。夏の暑さに負けない体になるには、徐々に体を暑さに順応させる習慣「暑熱順化」が効果的だという。本来、冬から夏になるにつれ、体は暑さに順応していくはずだが、冷房による室内快適化により、寒暖に順応する体の機能が弱くなる人が多発しているようだ。その対応策として効果的なのが発汗である。具体的には、ウォーキングなら30分、ジョギングは15分程度、頻度は週に5日程度が望ましいという。また、湯煎に浸かり汗をじっくり出すだけでも効果が期待できる。これからの季節、冷え性や運動不足の人は特に注意が必要である。若者から高齢者まで、心身ともに健康に過ごすためには、夏に負けない体づくりの意識を高めていってほしい。
【参考URL】
https://www.tipness.co.jp/magazine/article/000076/

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04「AIオレオレ詐欺」

  • ■ AIを使用したなりすまし詐欺
  • ■ 米国での総被害額は、約15億円に

生成AIが急速に発達するなど、AI技術の進化が著しい昨今。しかし、それに伴い、高度な技術を悪用する犯罪行為が増えつつあるという。米国では昨年、AI音声合成ソフトを使用したなりすまし電話詐欺『AIオレオレ詐欺』の被害額が1100万ドルに達したことが報じられた。AI音声合成ソフトの中には、わずか数秒間、数センテンスの話し声があれば、その人にそっくりな声を複製できるものもあるようだ。米国でも日本のオレオレ詐欺と同様、高齢者が対象となることが多く、金銭要求が高額だったとしても、それを見抜くのがますます困難になりつつある。一方、日本では今のところ、AIを使用した音声詐欺の遭遇率は比較的低いようだが、今後は詐欺のボーダーレス化が進行する可能性が高いであろう。海外からの攻撃にはますます慎重になる必要がありそうだ。
【参考URL】
https://www.techno-edge.net/article/2023/03/07/975.html

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05「怪物」

  • ■ 多様な視点で描かれた孤独
  • ■ 脚本を迎え入れた是枝映画の新境地

枝裕和監督の映画『怪物』が第76回カンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞した。是枝監督はデビュー作「幻の光」以降は全作監督・脚本を兼任していたが、本作では「東京ラブストーリー」「Mother」「カルテット」など数々の大ヒットドラマを生み出した坂元裕二氏が脚本を手掛けた。坂元氏は「たった1人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」と受賞のコメントを残した。「怪物」は脚本賞に加え、性的マイノリティーなどをテーマとした作品が対象となる「クィア・パルム賞」を日本映画として初受賞しており、コメントの通り、様々な要因により現代を孤独に生きる人間の姿を描き出した作品として高く評価された。
【参考URL】
https://forbesjapan.com/articles/detail/63569

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06「おぱんちゅうさぎ」

  • ■ 報われないけど精一杯
  • ■ 若年層の共感を集める人気キャラクター

クリエイターの「可哀想に!」氏が手掛ける、「なかなか恵まれない。今にも泣きそうだが、ひたむきに健気に生きていく。」がコンセプトのキャラクター『おぱんちゅうさぎ』。Twitterのフォロワーは56万人を超え、若年層にうけ日経MJの23年上期ヒット商品番付にも登場した。日々を精一杯生きるが色々とうまく行かず報われず、顔は常に悲しげな涙目。そんなキャラクターの日常の切り取り方とビジュアルが若者の共感を集めた。見ることでエネルギーを貰えるようなポジティブなキャラではなく、ファン側がついつい応援してあげたくなってしまうという人気のあり方は、今の時代らしいと言えるのかもしれない。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/463c7cd5eef550c4b8e1ed696c0c8fc7d54df8e7

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07「運送業協業化」

  • ■ 運送業界の生き残りに向けて
  • ■ ライバル同士が業務提携

ヤマト運輸が競合である日本郵政との提携を発表。自社サービスの「ネコポス」「クロネコDM便」をそれぞれ「クロネコゆうメール」「クロネコゆうパケット」と改め、本格的な『運送業協業化』の動きが始まった。ヤマト運輸が集荷した貨物を日本郵便の拠点に配送し、日本郵便が仕分けと配達を行うという。背景には、ドライバーの労働時間に制限がかかる物流の2024年問題に加え、インボイス制度による個人運送業の廃業など、増加する貨物と反比例する過酷な業界構造がある。協業だけにとどまらず、今後は業界全体の再編も予測されており、運送業とそれを利用する顧客にとってまさに激動の1年となりそうだ。
【参考URL】
https://mainichi.jp/articles/20230619/k00/00m/020/112000c

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