これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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01「行動経済学」

  • ■ 経済学と心理学を融合した学問
  • ■ ビジネスシーンでの活用が相次ぐ

このところ至る所で話題となっているのが『行動経済学』という学問分野。簡潔に表すと「経済学」と「心理学」を融合した学問であり、20世紀後半からアメリカを中心に発展してきた新しい分野である。従来の経済学では「人は合理的な行動をする」という前提で研究が進められてきたが、必ずしも人間は合理的な判断をするとは限らない。「行動経済学」はこういった「コンピューターのように合理的ではない、リアルな人間の心理や考え方」を踏まえ、経済理論を展開するのが、従来の経済学と異なる点である。この思想のビジネスシーンでの活用が、近年活発となっており、「行動経済学」に関する書籍の出版や、メディアで取り上げられる機会も増加してきた。今まさにビジネスパーソンが身につける必要のある、教養分野であるのだろう。
【参考URL】
https://www.sprocket.bz/blog/20220531-behavioral-economics.html

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02「ストリートスナップ」

  • ■ スナップ企画のショート動画
  • ■ ハッシュタグがきっかけとなり大流行

日常の一瞬を捉えたスナップ写真は、SNSでも人気カテゴリーとして定着している。そこから派生し、TikTokでトレンドとなっているのが、『ストリートスナップ』企画だ。「ストリートスナップ」企画とは、街を歩く人に声をかけ、スナップ写真を撮るまでをショート動画にしたもの。もともとは海外で流行していたのだが、そこから「#写真撮ってもいいですか?」が日本でも拡散され、本格的な「ストリートスナップ」を撮るアカウントが急増し、日本でも大流行したという。特に知名度が高いのが、アノニマスさん、九州男さん、ハレさんなどで、いずれも一般の方がまるでモデルのように写る動画のクオリティの高さが人気を呼んでいる。スナップ写真の新たなジャンルとして、クリエーターの競争率の高まりとともに、経済効果なども期待できそうだ。
【参考URL】
https://irohameguri-i.com/tiktok/streetsnap/

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03「マイクロチップ生体認証」

  • ■ マイクロチップでの生体認証サービス
  • ■ マイナンバーとの連携も踏み出す想定

スマートフォンなどの生体認証機能の拡大により、他サービスとの連携が容易となってきた。その最先端を行くのが、マイクロチップを手のひらに埋め込み、本人確認ができる認証サービス『マイクロチップ生体認証』である。
そんな顔も指紋もいらない、新たな認証サービスを発信するのは、スタートアップのQuwak(東京・渋谷)。2023年度中にサービス提供を予定しており、9月からは先行して連携するアプリの提供を開始した。具体的には、かざしたスマートフォンの画面に名刺を表示したり、オフィスの鍵を解除したりできるという。この先の展開としては、マイナンバーを活用し、公的な個人認証として使用することも想定しているようだ。今後、イベント会場での本人確認、役所での手続きの際などでも、活躍が期待できるサービスである。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcf9f29b8202428e1eb5cdcaaf0644aa439d1ed4?page=1

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04「サ陸両用メガネ」

  • ■ サウナと日常使いを両用できるメガネ
  • ■ お風呂やマスク生活でも活躍すると話題に

近年、ブルーライトカットや遠近両用メガネなど、用途別にメガネを選択する人が増えてきた。そんな中、株式会社ジンズが手がける、日常でもサウナでも使えるメガネ『サ陸両用メガネ』が話題を呼んでいる。その名も「JINS SAUNA」は、フレームとレンズに耐熱温度120度の素材を採用。レンズにはくもり止め加工を施すことでサウナでも視界がぼやけにくく、フレームは汗をかいてもずり落ちにくい設定がなされている。さらに、ファッション性のあるデザイン展開も相まって、思い立ったらすぐサウナに行けるというニーズに応えることができるというのだ。また、ジンズの2023年上半期の売上では、男性30~40代が購入した新作全40品のうち、「JINS SAUNA」が売上1位に躍り出るほどの人気ぶりだという。メガネの新市場として、さらなる盛り上がりを見せてくれそうだ。
【参考URL】
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00782/00004/

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05「ブリュード・プロテイン」

  • ■ 安価で高性能でも石油由来の繊維に頼らない
  • ■ アウトドアアパレルメーカーの挑戦

株式会社ゴールドウィンは、クモの糸の人工合成に成功したことでも有名なバイオベンチャーSpiber株式会社と共同開発した新素材、『Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)繊維』を使用した秋冬コレクションを5ブランドから発表。
「ブリュード・プロテイン繊維」は植物由来のバイオマスを原材料に使用した合成繊維で、2019年に商品化第一弾となるTシャツが発売されている。アウトドアウェアの多くは石油由来の合成繊維を使用し、環境負荷やマイクロプラスチック排出など環境面で課題があった。製造から廃棄のサイクルの速さなど、環境負荷が特に高いと言われるアパレル業界。アウトドメーカーが率先してサスティナブルな取り組みを始めるのは、ブランディングとしても重要な取り組みと言える。
【参考URL】
https://corp.goldwin.co.jp/info/page-30767

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06「シメスイーツ」

  • ■ ノンアル化の波は二次会にも
  • ■ 夜スイーツが躍進

若者のアルコール離れが進む中、『シメスイーツ』が人気を伸ばしている。シメパフェ文化発祥の地と言われる札幌から、現在は東京や大阪、福岡など都市圏で夜に開店し、二次会需要やお酒は飲まなくても「1日のシメ」としてのスイーツニーズを満たし、20〜30代を中心とした新たなスタイルとなっている。
夕方から深夜にかけて営業する「21時にアイス」は、開業から約3年で全国40店以上と急拡大。現在の若年層にとって「飲み」はコスパもタイパも良くない娯楽とされ、飲んでもほろ酔い程度にとどめ、その後の時間も有効活用する意識が高いという。今後もより多様な二次会需要が生まれていきそうだ。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC29DIC0Z20C23A6000000/
https://bit.ly/3rAMHNf

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07「デジタル遺言制度」

  • ■ 相続トラブルを避ける重要書類
  • ■ デジタルでより手軽に対応可能に

自分で作成する遺言書を、デジタル技術を活用してより簡便かつセキュアに作成することを目指す『デジタル遺言制度』の導入に向け、有識者の研究会がスタートした。2023年度中に新制度の概要を策定し、法相の諮問機関での議論を経て、国会提出を目指している。現行法では遺言書が本人の意志に基づいて作成されたことを保証するため、自筆証書遺言では手書きし押印も必要とされている。公正証書と異なり費用はかからないが、要件を満たしていないと遺言書としては無効になってしまうリスクがある。すでにデジタル遺言を作成する民間サービスはあるが、厳密には法的な効力を持っていない状態だという。「デジタル遺言制度」の導入で、負荷を減らしながら円滑な相続が増えることを期待したい。
【参考URL】
https://www.freee.co.jp/kb/kb-trend/digital-will-system/
https://www.zeirisi.co.jp/souzoku-tetuduki/will-by-holograph-document/

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