01「カスハラ」
- ■ 宿泊客の過度なサービス要求
- ■ 国が対応策として改正法を施行
日本の宿泊施設は「おもてなし精神」が高く、海外からも一目置かれている。一方、「カスタマーハラスメント」と呼ばれる、宿泊客の迷惑行為や過度なサービス要求『カスハラ』に長年悩まされてきた施設も多いという。そこで国が対策を乗り出し、「カスハラ」を繰り返す者を拒否できる内容で、2023年12月に改正旅館業法が施行された。その背景としては、コロナ禍でマスク着用などの要請に応じないことや、「口コミに書くぞ」と脅されるクレームなどが相次ぎ、国が宿泊業界から法改正の要請を受けたという。宿泊施設にとって旅行サイトやSNSの影響力は多大なもので、理不尽な投稿により客足に響いてしまうことも多かったようだ。この法改正により、宿泊施設にとって判断に迷う場面が減り、安心感のある現場が増えていくことに期待したい。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231010/k10014220711000.html

02「ピクサー風イラスト」
- ■ 生成AIを使用したイラスト
- ■ SNSを中心に人気を集める
近年、AI技術の発展により、身近なシーンで取り入れられることが増えてきた画像生成。そんな中、ディズニー・ピクサー風のイラスト『ピクサー風イラスト』が、SNSを中心に人気を集めているという。
その作成方法は簡単で、専用アプリを使用し、自身の好みの画像を選択。次に「ピクサー風のタッチで。黒いセーターを着たボブヘアの女の子が1人。優しい顔。」などの簡単なプロンプトを入れることで、生成してくれるという。人気のアプリは、『YouCam AI Pro』、『Bing』、『Chat GPT』などで、登録不要や無料で作成できるものも登場している。AIが生成するももの、プロンプトの入れ方により、完成形が異なることで、個々人の良さが出た作品に仕上がるのであろう。今後もこのようなAI技術の行方に注視していきたい。
【参考URL】
https://www.perfectcorp.com/ja/consumer/blog/generative-AI/ai-disney
https://vt.tiktok.com/ZSNgftWMg/

03「ローコード・ノーコード」
- ■ 比較的簡単にアプリ開発する手法
- ■ 業務効率化による、企業の差別化が進む予測
企業を取り巻くビジネス環境の変化が加速し、より柔軟で、迅速な対応が求められつつある。そこでアプリケーション開発において注目されているのが、『ローコード・ノーコード』と呼ばれる手法だ。まず「ローコード」とは、可能な限りソースコードを書かず、アプリケーションを迅速に開発する方法のこと。GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)と呼ばれる視覚的な操作で、画面部品やロジック部品を組み合わせることよって、工程を省略または自動化できるという。一方、「ノーコード」は、ソースコードを一切記述することなく、アプリケーションなどを開発する手法で、エンジニア以外の非IT人材でも簡単に開発を行える点が特徴だ。これらの技術が、急速なDX推進と、IT人材不足に対抗するための有効策となるか期待したい。
【参考URL】
https://www.intec.co.jp/column/detail/05.html
https://www.atled.jp/wfl/article/34521/

04「TOKKATSU」
- ■ 日直当番や掃除などの特別活動
- ■ エジプト全土で拡大中
日本の学校では馴染みのある、日直、掃除、学級活動などの特別活動。そんな日本式教育が『TOKKATSU』として、世界で取り入れられつつある。中でもエジプトが盛んで、2018年秋に開校したエジプト日本学校を皮切りに、「TOKKATSU」の認知度が拡大。エジプトでは元々、学校はテストや受験のために行くものとされていた。しかし、子ども達の掃除習慣が身につくと、場所やモノへの愛着が生まれ、自宅でも整理整頓をするようになったという。学力だけでなく、主体性、協調性、社会性などを身につけるため、エジプト教育・技術教育省は教育改革の一環として、小学1年生のカリキュラムに学級会、学級指導、日直からなる「ミニ特活」を導入するなど、国を挙げて推進されているようだ。日本式教育が世界的に広がる日は、そう遠くないかもしれない。
【参考URL】
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4854/

05「パワーナップ」
- ■ 日本でも導入が進む新習慣
- ■ 昼の仮眠で効率アップ
昼食後15〜30分程度の短い時間の睡眠で午後の生産性を高める『パワーナップ』。GoogleやNIKEなどの海外大企業ではいち早く取り入れられていたが、ここ数年日本でも利用する企業が増え、三菱地所ではパワーナップ用の仮眠室を設置。利用者の2/3が仮眠を取ることで生産性が高まったと感じていると回答している。
ポイントは短時間の浅い睡眠に抑えること。時間が長かったり睡眠が深くなってしまうと寝起きにぼうっとしてしまうため、寝る前にコーヒーを飲むと20分程でカフェインが効きスムーズに起きられるという。また、パワーナップ用のアイデア商品として「立ち寝用睡眠ボックス」が登場するなど、習慣化が広まることで新たなビジネスチャンスにもなりそうだ。
【参考URL】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC124BU0S3A011C2000000/
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00923/00005/?n_cid=nbpnxr_mled_feature_01

06「AIエージェント」
- ■ 一人一台のパーソナルAI
- ■ コンピューティングのブレイクスルーが迫る
コンピューターを使用する際に、現在のように用途に応じた専用のソフトウェアを、そのソフトウェアに応じた操作で使用するのではなく、人間の自然言語に反応し多様なタスクを一括して遂行する『パーソナルAIエージェント』。マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツが自身のブログで、「コンピューティングに最大の革命」と表現し注目を集めた。エージェントの登場はソフトウェアを使い分ける必要がなくなり、かつ使う人の思考や希望に応じて適切な学習を行うことで、効率を高めていく。多大なメリットをもたらすとされる反面、個人情報や機密情報を含む膨大なデータを利用するため、それをいかに漏洩やハッキングから守るか、エージェント間でどの程度の情報共有を行うべきかなどの課題も多い。AIサービスが爆発的に成長した2023年を踏まえると、エージェントの実用化もそう遠い未来ではなさそうだ。
【参考URL】
https://ampmedia.jp/2023/12/18/ai-agent/

07「デコピン」
- ■ 1千億円超えの巨額契約で話題の大谷翔平
- ■ 愛犬もSNSのトレンドに
2023年WBCでの優勝&MVP、MLBでのホームラン王&MVPなど数々の偉業を成し遂げた大谷翔平が、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍を発表。その契約額はスポーツ史上最高額と言われる10年総額7億ドル(約1,015億円)と、大きな話題となった。そして、契約額に負けず劣らず話題となったのが、MVPの受賞発表中継で登場した大谷の愛犬『デコピン』だ。中継は自宅から行われ、愛犬はソファで大谷の隣に座り、MVP受賞を祝うハイタッチを披露。その姿は瞬く間にSNSで話題となり、ドジャース入団会見では1社1問と質問が限定される中で、愛犬の名前に関する質問が行われ「デコピン」と判明するやいなや、トレンド入り。一挙手一投足が注目されるスーパースターの大谷は、本人だけでなく愛犬でも世界的な注目を集めた。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaa3e435bb70a9202d9ca8a7e8f021f8be24b8ad
https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202312140000105.html
