01「メルカリハロ」
- ■ スポットワーク市場にメルカリが参入
- ■ 人手不足の解消に期待が高まる
スポットワーク市場が今どんどん拡大している。古参の「タイミー」「シェアフル」に続き、2024年の春にはメルカリが参入し、『メルカリハロ』をスタートさせた。好きな時間に最短1時間から働けるサービスで、仕事を探す、働く、給与をもらう、のすべてがスマホで完結する手軽さが特徴だ。仕事内容は飲食店やコンビニ、配送、引っ越し、オフィスワークと幅広く用意されており、登録者は興味のある仕事を短時間から気軽に体験することができる。メルカリによるとサービス開始から1ヶ月で登録者数が250万人を突破、その後も好調なペースで登録者数が増加しているという。働き手不足を解消する切り札になるのか、スポットワークのこれからに期待したい。
【参考URL】
https://hallo.mercari.com/

02「推し文字プリント」
- ■ 応援うちわ作りをデジタルでサポート
- ■ 手先が不器用でも大丈夫
アイドルのコンサートなどでファンが手に持っている応援うちわ。ひと昔前まではすべて手作り、手描きが当たり前だったが、推し活が多くの層へと広がった結果、あのうちわ作りをサポートするサービスが誕生した。それが『推し文字プリント』だ。推し文字とは、推しの名前やメッセージを彩るあのポップな文字のことで、推し文字プリントを利用すると、スマホアプリで作った推し文字の素材を、コンビニで簡単にプリントすることができる。プリントした推し文字をうちわに貼れば即完成、という手軽さが、忙しい人や手先が不器用な人にうけているようだ。もちろん推し活だけでなく、アルバムやメッセージボードで使用するのもあり。デザインで目立たせたいときにぜひ。
【参考URL】
https://www.fujifilm.com/fb/solution/multicopy/oshikatu

03「マイナ免許証」
- ■ マイナンバーカードと運転免許証が一つに
- ■ 手続きが簡略化するメリットも
マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた『マイナ免許証』の運用が、来年の3月からスタートする。警視庁によるとマイナンバーカードのICチップに、運転免許証の番号、有効期限、免許の種類、顔写真などの情報を記録する手続きを行うと、マイナ免許証として利用できるとのこと。取得はあくまで選択制で、引き続き従来の運転免許証を使用することもできる。しかし住所や氏名に変更があった際に自治体だけで書き換えができたり、優良運転者に限って免許更新の講習がオンラインで受けられたりと、マイナ免許証にしかないメリットもある。背景にはマイナンバーカードの普及を急ぐ政府の狙いがあるようだが、個人情報の漏洩など国民の心配事が払しょくされたとは言い切れない。メリットとデメリットを理解したうえで選択したいものだ。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240912/k10014579351000.html

04「町中華ブーム」
- ■ 庶民的な中華料理店が人気に
- ■ 昭和レトロ好きがブームを後押し
今、町の中華料理屋に熱い視線が注がれている。『町中華ブーム』の一端を担ったのが、玉袋筋太郎が町の中華料理店で食べて飲んでおしゃべりする番組BS-TBS「町中華で飲ろうぜ」の存在だ。この番組のヒットから「町中華」が一躍ホットワードとなり、テレビで町中華の特集が組まれ、町中華を扱う雑誌が並び、町中華をテーマにした動画がYouTubeに多数アップされるようになった。ブームの背景にあるのは昨今の昭和レトロブームだとされているが、一方で「多くの人の生活が苦しくなったことが、安くてうまい町中華が再評価された理由では」と見る人もいる。理由はどうあれ、コスパが良くておいしい料理店が支持されるのは健全なこと。ブームであろうがなかろうが、町の中華料理店はいつの時代も庶民の味方だ。
【参考URL】
https://otonanswer.jp/post/202671/

05「週5出社回帰」
- ■ リモートワークの効率性に疑問符
- ■ 米ビッグテックで進む出社回帰
アメリカのアマゾン・コムがリモートワークを廃止し、来年1月から全従業員に週5日の出社を求める方針を発表。コロナ禍で普及したリモートワークから、徐々に出社へのシフトが進み、『週5出社回帰』の動きが加速しつつある。リモートワークを一時的な特例と捉えていた中堅以上の社員と、リモートワークが当たり前の働き方となっている若手社員の間でも、反応に大きな差があるという。日本ではリモートワークの普及により東京や首都圏一極集中の是正が期待されたが、東京都の人口増加は2020年、21年はやや緩和されたが、それ以降再び加速。また、リモートワークの実践率も2021年をピークに減少傾向となっている。アメリカのように日本でも今後出社回帰が加速するか重要な転換期が訪れようとしている。
【参考URL】
https://www.tokyo-np.co.jp/article/355271

06「サカナAI」
- ■ 日本からAIビッグテックの誕生なるか
- ■ 群れることで効率を高めるAI
生成AIの研究者であるデイビッド・ハ氏とライオン・ジョーンズ氏が日本で設立したAIベンチャー『サカナAI』。その社名は、小さな生物が組織をつくって動作する自然界のシステムを見習い、たくさんの小さなAIが協力して働くことで、全体として柔軟で効率的なAIとなる優れたシステムを目指すという開発手法に由来している。すでに国内外の大企業にも注目されており、2024年9月時点で300億円を超える資金を調達。スタートアップの拠点に日本を選んだ要因は、現在AI開発が集中するアメリカや中国に依存しないAI技術の発展促進と、人材面でも優れた才能が集められることにあるという。世界的にAI研究は人材獲得競争が加熱し人件費が高騰中だ。日本人は高い能力を持ちながら未だ市場価値が低い状態にあるため、日本のポテンシャルは今後のAI開発において期待されていると言えるだろう。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231106/k10014245731000.html

07「気をそらすものコントロール」
- ■ サイト上から消される広告
- ■ 変革を求められるメディアの収益構造
9月にiPhone向けに配信されたiOS 18で、『気をそらすものコントロール』機能が新たに導入された。この機能により、safariでのウェブサイト閲覧中に表示される不要なサインインポップアップや広告など、煩わしい要素を指定して非表示にするほか、自動的にブロックすることができる。ユーザーは目的外の気をそらす要素の干渉を受けず、より集中して必要な情報を閲覧することができるようになる機能だ。
近年iOSでは広告によるトラッキングやサイトを横断した追跡を防ぐ機能なども実装しており、ウェブメディアと広告コンテンツのあり方も見直しを迫られている。無料で見られるサイトが存続するために広告モデルが有効なことは間違いないが、それが過剰になりつつある現状にソフトウェアメーカー側が対策をしている状態だ。適切なメディア、ユーザー、広告のあり方は今後ますます研究されていくこととなりそうだ。
【参考URL】
https://xenospectrum.com/apple-officially-releases-ios-18/
