01「音姫」
- ■ 女性だけのものにあらず
- ■ 進む男子トイレの設備充実
トイレを使用する際の排泄音を隠すためにダミーの音を出す装置『音姫』。元々は「女性がトイレの際に音を隠すために何度か水を流す」行為が水の大量使用を招くとして節水を目的にした1988年にTOTOが開発した設備だ。
TOTOの調査では女性の利用率は77%と高く、女子トイレをメインに設置されているものというイメージがあるが、近年では男子トイレへの設置も進み男性も48%が利用するというアンケート結果が出ている。女性のプライバシーの保護と節水のために生まれた音姫は、今や性別を超えて必要とされる製品となっている。トランスジェンダーをはじめ、性別や年齢を問わず誰もが使いやすいトイレの普及のために、男女でのトイレ設備の差を無くす動きは今後も進んでいきそうだ。
【参考URL】
https://www.walkerplus.com/article/1106694/amp/

02「3秒敬語」
- ■ メール文面を作るのが苦手な人に朗報
- ■ 手軽に敬語に変換
カジュアルな文章を、敬語を使用した文章やビジメスメールに変換してくれるwebサービス『3秒敬語』が話題になっている。このサービスは、日本人のデザイナーとAI開発者によって開発され、「孫正義育英財団」の支援金によって運営されている。厳密な翻訳でシンプルに変換するモードと、文脈を補完して自然な敬語に仕上げる肉付け翻訳モードの2種類があり、目的に応じて使い分けが可能だ。例えば「先週送ったメールの返事ちょうだい」と入力すると「先週、〇〇についてご連絡した件ですが、ご確認はいただけましたでしょうか。ご多忙中とは存じますが、お時間のある際にご返信いただけますと幸いです。」と変換してくれる。単純にビジネスで使用する以外にもどのように変換されるか試すだけでも楽しそうだ。
【参考URL】
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/yajiuma/1497128.html

03「トランプノミクス2.0」
- ■ トランプ政策に振り回される世界
- ■ 日本経済への影響は?
トランプ大統領は再就任早々にWHOやパリ協定からの離脱を発表するなど、世界が大きな変動を迎えている現在。日本政府や大企業は第二次トランプ政権の経済政策『トランプノミクス2.0』への対応に追われている。
トランプ大統領が主張する方針には「大統領令で可能なもの」「議会の承認が必要なもの」の2つがあり、輸入関税は前者の大統領令で変更が可能なため、実施の確実性は高い。日本の主力産業でもある多くの自動車メーカーは北米を主要市場としており、甚大な影響が懸念される。貿易への影響は軍事的日米関係とも無関係ではなく、今後のトランプ政権と中露との関係性次第では、日本は苦境を迎える可能性もありそうだ。
【参考URL】
https://www.nri.com/jp/media/column/kiuchi/20240117.html

04「攻撃用ドローン」
- ■ 操縦者のリスクを軽減
- ■ 防衛力強化が目的か
防衛省は昨年末に発表した「令和7年度予算案の概要」の中で、小型攻撃用UAV(無人航空機)取得の方針を明らかにした。小型攻撃用UAVは一定時間空中を飛行しながら目標を捜索・攻撃する無人航空機の一種で、『攻撃用ドローン』とも呼ばれている。車両や戦車などを攻撃目標とし、操縦者の指令で目標に体当たりして破壊。ミサイルと異なり発射前に目標を特定する必要がなく、操縦者が危険地帯に進入するリスクを軽減できるという特徴がある。高性能カメラを搭載することで偵察用途にも使用可能だという。2022年以降、ウクライナ紛争での成功を契機に世界的に普及している攻撃用ドローン。日本が導入する背景には、変化する安全保障環境への対応や、防衛力強化の必要性があると見られている。
【参考URL】
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8c5251540c74203bfdd387c4aac98128653b4b7

05「公共冷蔵庫」
- ■ 食品や日用品を無料で提供
- ■ 生活困窮世帯の助けに
『公共冷蔵庫』の取り組みが全国に広がりつつある。公共冷蔵庫とは食品ロスを目的に欧州で始まった仕組み。企業や個人から寄付された食品や日用品を保管し、支援を必要とする人が無料で受け取れるシステムで、日本ではコロナ禍を機に拡大した。たとえば名古屋市昭和区では、地元の一般社団法人が「みんなのれいぞうこ」と銘打ち、名古屋市内の5カ所に公共冷蔵庫を設置。LINEで申し込みを募り、困窮状態などを踏まえて配布先を決定する制度になっている。また埼玉県草加市ではスーパーマーケットが敷地内の倉庫に公共冷蔵庫を設置。草加商工会議所と連携し、賞味期限が近付いた食品などを企業が寄付する仕組みを作った。物価高が家計を圧迫する中、こうした取り組みは支援を必要とする人々にとって大きな助けとなっている。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240604/k10014470901000.html

06「スポGOMI」
- ■ スポーツ×ごみ拾い
- ■ ワールドカップや甲子園も開催
スポGOMIは、スポーツ×ごみ拾いの略。3人1組のチームを結成し、制限時間60分の中で規定エリア内のごみを拾い、その量や種類に応じて与えられるポイントを競う日本発祥のスポーツだ。2008年のスタート以来、総開催数約1,500大会、総参加者数約150,000名(2021年12月時点)と全国各地で活動を拡大。いまではワールドカップや甲子園も開催するほど盛り上がりを見せている。さらには日本国内だけでなく、海外からの要請を受けてスポGOMI大会が開催されることもあり、「ゴミ拾いはスポーツだ!」の理念は国境を越えて広がりつつある。2025年秋には日本で「スポGOMI ワールドカップ 2025」が開催予定。運動が得意な人やチームワークに自信がある人、そして環境問題に興味を持っている人は、一度予選大会に参加してみては。
【参考URL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000071264.html

07「東海道マッハ便」
- ■ 「こだま号」を活用した荷物輸送サービス
- ■ 速達性に優れ、環境負荷が小さい
新幹線を使った新しい荷物輸送サービス『東海道マッハ便』が好調だ。東海道マッハ便は、東海道新幹線「こだま号」を利用した法人向けの荷物輸送サービス。東海道新幹線の安全・正確・高頻度で揺れが小さいという特性を活かし、速達性に優れた環境負荷の小さい荷物輸送サービスとして提供されている。車内販売の終了に伴って空いた業務用スペースを活用しており、1回に段ボール40箱分を運ぶことが可能だ。想定されている荷物は医療関係品や精密機器部品、生鮮食品など。たとえば作り立ての和菓子を朝早くの新幹線で名古屋駅から東京駅に届け、東京駅構内の店舗で午後から販売するといった利用方法も考えられる。スピードと効率が求められる現代にフィットする東海道マッハ便。この登場を機に新たなビジネスモデルが生まれそうだ。
【参考URL】
https://www.jrtl.co.jp/transportation/
