これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

時流度チェック

01「メタンハイドレート」

  • ■ 世界初のガス産出に成功
  • ■ 今後5年以内の実用化を目指す

エネルギー資源に乏しく、
石油や天然ガスなど多くの資源を輸入に頼っている日本。
メタンハイドレートの実用化によってこの状況が一変する可能性がある。
天然ガス成分を多く含むこの資源は、
日本近海に大量に埋蔵されていることが認知されていた。
しかし、これを採取するための技術が無く、日々研究が重ねられていたところ、
先日資源エネルギー庁が三重県沖で
世界初となるメタンガスの採取成功を発表した。
今後5年以内に実用化を目指すとのことだが、メタン排出による温暖化や、
海底から土を取り除くことにより起こる津波や地震などの懸念点も多い。
高コストや燃料の海外依存、大量のCO2排出といった火力発電の問題点を
大幅に解消することで、原子力発電の縮小化も可能となる。
社会問題も解決する夢のエネルギーの今後に期待したい。

ページTOPへ

02「フルサービス喫茶店」

  • ■ セルフ式が主流な現代で再び注目を浴びる
  • ■ 地域コミュニティと密着した新たなる試みも

喫茶店といえばどのようなものを思い浮かべるだろうか。
恐らく、スターバックスコーヒー、ドトールコーヒーなどの
チェーンを想像する人が多いのではないだろうか。
現代では価格も手頃な“セルフ式コーヒーチェーン店”が主流となっている。
そんな中、注目を浴びているのが、スタッフが注文を取りに行き、
注文品を運んでくれる「フルサービス喫茶店」。
その一例が埼玉県朝霞市の“ミヤマ珈琲”だ。
店内はゆったりとしたつくりで、プライベート空間が確保されており、
商談や読書などにも最適となっている。
大手チェーンとは一線を画す店の登場により、
「時間がないときはセルフ、ゆっくりしたいときはフルサービス」というような
使い分けをするユーザーが増えているそうだ。
さらに掲示板で地域の情報を発信したり、
ラテアートなどの教室を開催したりと、地域密着型の取り組みも特徴のひとつ。
このように、“効率”という同じ土俵で勝負をしないことにより、
新たな客層を取り込んでいくことは
どのような仕事にも通じるところではないだろうか。

ページTOPへ

03「Google Glass」

  • ■ ハンズフリーでPCが扱える!?
  • ■ 眼鏡に情報が表示される未来型デバイス

Googleの快進撃が止まらない。以前から進行していたプロジェクトではあるが、
最新のプロモーションムービーが公開されたことで、その機能が明らかとなり、
今世界中で話題になっている商品がある。
それが、デバイスを手に持つことなく、インターネットとコンピュータを扱える
メガネ型モジュール、「Google Glass」だ。
その驚きの機能とは、自然言語音声コマンドによって音声を認識し、
その情報が眼鏡に投影されるというもの。
つまり、テレビ電話をすることも、動画を再生することも、
ネットでの調べものも、アプリを使用することも、
ハンズフリーでほぼ何でもできるわけだ。
メガネ右上の小さなウィンドウに情報が表示されるため視界の邪魔にはならず、
どんな形体のメガネにも取り付けられるのも魅力だ。
スマートフォンが主流となってまだ数年といったところだが、
ハンズフリーのデバイスが世間に浸透する時代も近いのかもしれない。

ページTOPへ

04「フランシスコ1世」

  • ■ 醜聞続きで教会の信頼に陰りが…
  • ■ 新たな法王の誕生で原点回帰

ローマ・カトリック教会は世界的な規模で信者を擁しながら、
その最高指揮官に中南米出身者は今まで一人もいなかった。
ところが先日の新ローマ法王を決める選挙で、
アルゼンチン出身のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が選出され、
ついにその慣習にピリオドが打たれた。こうした変革が生じた背景には、
権力闘争や金銭スキャンダルといった醜聞が関係している。
新法王の法王名は、「フランシスコ1世」。
かつて13世紀のイタリアで、清貧を追求しキリスト教の原点に戻ろうという
改革運動の担い手である「アッシジの聖フランシスコ」に由来する。
醜聞にまみれた教会の信頼を回復し、新たな一歩を踏み出す。
そんな想いが込められた新たな法王の誕生である。

ページTOPへ

05「未踏」

  • ■ “若く突出したIT人材”の発掘・育成プロジェクト
  • ■ 日本版マーク・ザッカーバーグの輩出が目的

日常生活に浸透しているスマートデバイスやSNS。
これらは海外発の技術や製品で、スティーブ・ジョブズや
マーク・ザッカーバーグなど少数の天才たちによって生み出されてきた。
日本でもこういった“若く突出したIT人材”を発掘・育成すべく、
経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構が2000年に
未踏IT人材発掘・育成事業を開始した。
対象は25歳未満で、採択された人材は産学界の有識者たちのサポートを受け、
まだ見ぬIT技術の実用化や事業化を目指すというもの。
プロジェクト開始から現在まで1,500人を超える人材が輩出され、
いずれもネット企業や外資系IT企業などで活躍している。
日本発の新しいITサービスが世界中に広がる日も遠くはないだろう。

ページTOPへ

06「パワクロ」

  • ■ 有名人が寄付した服飾アクセサリーのネット販売
  • ■ 被災地の雇用問題解決へ

東日本大震災から2年。未だ傷跡が残る被災地において、
特に問題とされているのが雇用問題である。
そんな中、宮城県石巻市で設立された一般社団法人パワクロは、
古着の通販サイト「パワクロ(power of closet)」のサービスを開始した。
“服の力で被災地を支える”をコンセプトに、賛同した女優や歌手などの
著名人から衣類の寄付を募り、サイト上で販売するというものだ。
寄付された商品管理やウェブサイト運営などの業務にあたるのは、
主に現地採用された地元石巻の若者たち。
震災後の被災地で、若者を雇用できる産業が大幅に縮小したことを受け、
雇用創出とビジネストレーニングにつなげることが狙いだ。
被災地の雇用問題解決を通して、地域貢献を実現するこのサービス。
是非チェックしてみてはいかがだろうか。

ページTOPへ

07「減装ショッピング」

  • ■ 功績が認められ内閣総理大臣賞を受賞
  • ■ 今後の課題は広く伝えること

販売総数およそ1,200万個。包装量の削減24トン!
この数字は、NPO法人「ごみじゃぱん」が行った、
「減装(へらそう)商品」におけるヤマザキパンプロジェクトの成果である。
「減装商品」とは、2007年から開始された容器包装のごみが少ない商品に
“減装マーク”を付けて推奨、販売動向を観察・改善する取組みだ。
去年、この取り組みの功績が認められ、「減装ショッピング」として
内閣総理大臣賞を受賞した。
現在では、減装カフェ、減装イベント、減装学校、減装通信、
減装シンポジウムなど、“広く伝えること”に活動を集約し、
より多くの人に減装運動を呼びかけている。
全体で同じ意識を持たなければ、世界規模の改善にはつながらない。
という意識の高さが伺える活動展開と言えるだろう。
今後、より多くの人たちに「減装ショッピング」が
浸透していくことを期待したい。

ページTOPへ
ページTOPへ