これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「インフルエンサー」

  • ■ ゲリラ・マーケティングの中心には…
  • ■ クチコミの起点やクチコミを増幅する役割

情報を得る手段としてインターネットが主流となった現在、インターネットを用いたマーケティングは、商品を売る側の企業としても無視できない存在となっている。その最たる手法のひとつとされるものが、近年注目されているステルスマーケティングやバズマーケティングに代表される「ゲリラ・マーケティング」だ。SNSやブログメディアなどが急速に発達したため重要度が高くなっているのだが、その中心にいるのが『インフルエンサー』である。影響、感化などを与える、簡単に言ってしまえばカリスマ的影響力を持つ人間のことだ。それは芸能人であったりスポーツ選手であったり、時にはブロガーなどの一個人であることも。消費者としては、より共感しやすいという利点もあるが、それが企業から依頼された宣伝活動であるのかは判断しづらいところ。今後は個々の消費者が、氾濫する情報の中から必要なものを見極めることがより必要とされてくるだろう。

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02「常温飲料」

  • ■ どうして夏場に温かくも、冷たくもないドリンクが!?
  • ■ リアル店舗だからできる、きめこまやかなニーズ対応

「つめた~い」か「あったか~い」か。自動販売機でも、コンビニでも、ドリンクの販売はこの二者択一が基本。夏場ともなれば、氷でキンキンに冷やしたドリンクを店頭に並べて、お客さんの購買意欲をそそるのが定番の売り方だ。しかし最近は、冷たくも温かくもない常温飲料を販売するお店が増えているという。その理由は、バッグに入れて持ち歩く際に、冷えきったペットボトルの水滴がわずらわしいといった声に応えるためらしい。たしかにスマホや小型タブレットが入ったバッグに、濡れたものを一緒にしたくない気持ちはよく分かる。また美容効果もあり、女性を中心に「冷えた飲み物はお腹によくない」という健康上のニーズもあるそうだ。インターネットの台頭により、リアル店舗でモノが売れないという声がよく聞かれる。そんな時代だからこそ、お客さんの要望にきめこまやかに応える姿勢が、商売成功の鍵を握っているに違いない。

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03「トレンドビジュアライザー」

  • ■ Googleトレンドに新機能登場!
  • ■ 急上昇ワードを色と動きで楽しく表現

カチャカチャと文字が打ち込まれたかと思うと、画面の色は赤・青・黄・緑へとさっと塗り変わる。Googleトレンドに新たに追加された機能の「トレンドビジュアライザー」。現在検索されている急上昇ワードが、文字と色を用いたビジュアルで美しく表示される、ネットで注目されている機能だ。加えて画面のデザインは今流行のフラットデザインを起用し、シンプルかつ直感的な動きを目で体感できる。次々と背景色が変わっていく様子や、キーワードをクリックすれば検索表示ページへとジャンプする機能もあり、飽きさせない工夫を感じる。残念ながらスクリーンセーバーには設定できないようだが、ピコピコ変わる様子を楽しみながら、最新の流行ワードをチェックしてみてはいかがだろうか。

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04「ギャップイヤー」

  • ■ 社会的見聞を広げるための“隙間期間”
  • ■ 自由意志による選択をシステム化しては本末転倒!?

就職難と言われて久しい昨今。いわゆる就活をせず、海外での就労体験やボランティアなど独自の経験を積む学生が増えている。ギャップイヤーとはイギリスから広まった制度で、進学・就職など通常のレールから外れた経験を積んで社会的見聞を広げることだ。ギャップイヤーの認知度が高まってきたことに伴い、学校側がシステム化して推奨する動きや支援機関の増加も目立つ。そして、就活のためにギャップイヤーを利用する学生も増えている。しかし、ギャップイヤーの本来の価値は就活を有利にすることではない。学生の自由意志で進学・就職というレールをあえて外れ、他人と違う経験を積んで可能性を模索することが目的なのだ。過度なシステム化により、学校や支援機関がなんでもお膳立てするのが当たり前になってしまっては、学生の自由度を奪うことにもなりかねない。本当の意味で“自分で考えて行動できる学生”を育むことが、今後の課題ではないだろうか。

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05「ビットコイン」

  • ■ ネット上で密かに流通する“デジタル通貨”
  • ■ 新しいマネーのカタチが世界で拡大中

日本発のイノベーションともいえそうなデジタル通貨、『ビットコイン』が、今世界の新しいモノ好きの間で注目を集めている。ビットコインとは、インターネット上で流通する通貨のこと。電子マネーの一種ともいえるが、一般的な電子マネーとの決定的な違いは、通貨であるのにもかかわらず、国家権力が発行に一切かかわらないことである。ブログサービスの世界最大手の一つであるWordpressも、2012年にはビットコインを一部の決済手段として受け入れるようになったとか。恐らく初めてとなる無国籍の、デジタル通貨が本格的に流通するようになれば、国際送金手数料や為替手数料がほとんどゼロになるだけでなく、国の経済政策そのものを根底から覆すことにもなる。インターネット金融はまだ始まったばかりだが、無限に広がるその可能性から今後も目が離せそうにない。

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06「遠隔通訳サービス」

  • ■ テレビ電話機能による通訳サービスが登場!
  • ■ いずれは日本の経済活性化に?

これまで駅員との筆談を余儀なくされてきたろう者や、複雑な路線の乗換えに悩む外国人旅行者に、頼もしいサービスが登場した。山手線内に、iPadのテレビ電話機能を利用した遠隔通訳サービスが導入されたのだ。そのサービス内容とは、手話や外国語でのコミュニケーションを希望する乗客に対し、ネット回線の向こう側にいる各言語のオペレーターがリアルタイムに通訳してくれるというもの。現在、導入されている駅は、東京駅や品川駅、新宿駅などのターミナル駅だ。今後、JR東日本ではサービスが導入される駅を増やす見通しで、ろう者や年々増加傾向にある外国人旅行者の消費行動活性化に繋がるかもしれない。

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07「IGCC」

  • ■ 火力発電に新しい燃料
  • ■ 日本の技術に世界が注目

福島県いわき市で今年4月、新たな火力発電、IGCCが商用化したのをご存知だろうか。IGCCとは、「石炭ガス化複合発電」のことで、文字通り、石炭をガスへと加工して燃料とする。安い石炭を原材料にしているのと、従来の天然ガスを燃料とした発電施設で使用可能なので初期費用を安く抑えられるのが特徴だ。そしてここに、日本が誇る世界唯一の技術がある。発電するための石炭ガスは、石炭に酸素を吹きかけて化学反応を起こさせる“酸素吹き”とよばれる行程があるのだが、そのための施設が必要だった。しかし今回、日本は世界初“空気吹き”石炭ガス化を実現し、より効率的に発電することを可能にした。施設のさらなる初期費用削減と発電効率向上を可能とし、内閣総理大臣賞を受賞。世界各国から視察団が訪れるなど、注目されている。福島原発事故による影響で世間が原子力発電への疑問を高めるなか、一方では、原子力発電に頼らない未来が実現しつつあるのかもしれない。

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