これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「リバース・グラフィティ」

  • ■ 街中に真っ白なアートが出現
  • ■ すべての人が思わず笑顔になるようなその方法

公共の壁や標識に描かれた模様やグラフィック。真っ白に描かれたこれらは、『リバース・グラフィティ』という“汚れを落とす”新しいアートなのだ。通常、スプレーなどを使って壁やシャッターなどに落書きをすることはグラフィティと呼ばれている。だが、無許可で行われることの多いストリートアートのため、犯罪行為とされたり、描いたものを“汚れ”とみなされることが多い。だが、リバース・グラフィティは逆の発想を持ち、車の排気ガスなどによる壁の汚れを、部分的に水で洗い流すことでイラストを浮かび上がらせる。つまり、掃除をしながらアートをつくっているのだ。この活動はインターネットを中心に注目され、触発されて自ら行うも人もいるそうだ。汚れを落としながら、尚且つ環境にもやさしいアートは、沢山の人を笑顔にし続けるだろう。

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02「地栗」

  • ■ 地元を活気づけるおいしさ「しまんと地栗」
  • ■ 地域を支える一次産業が核となり、二次・三次産業も発展

ごろごろと大粒の栗は、市場の平均を大きく上回る25g。約20度という高い糖度も魅力的だ。高知県の四万十川流域では、県内の8割の栗を生産する。中でも十和地区では、「しまんと地栗」のブランドが全国で注目されている。過疎と高齢化により栗畑が減少傾向にあったという十和地区。そこで、四万十川の澄んだ水や、豊かな森に囲まれた環境を活かしたものづくりに目を向けた。農家の栽培基準を統一し、高品質な栗の生産を促す。さらに、開発した加工品は道の駅で販売する。やみくもに大量生産するのではなく、その土地だからこそ生み出せる産物を活用し、新商品の開発や流通を展開していくという、全国的にも貴重な取り組みだ。今では高品質の栗加工品を求めて、全国から多くの人が足を運ぶ。これからの時代、地域ならではの強みをいかに活かすかが鍵となるだろう。

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03「WEAR(ウェア)」

  • ■ ZOZOTOWN新サービスに賛否両論
  • ■ 有名ショップを含む約200のブランドが加入!

衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイが、新サービス「WEAR(ウェア)」を開始。ファッション業界に大きな波紋が拡がっている。WEARはバーコードスキャン機能などを備えた、ファッション特化型のサービス。専用のアプリをインストールしたスマートフォンで、店頭に掲示された「チェックインバーコード」を撮影すると、その商品の詳細情報やコーディネートの例などを見ることができるのだ。このサービスにより、例えば店頭で下見をし、買わずに家に帰ってじっくり考え、気に入ったらネット通販サイトで買うことも可能になる。一方、ブランドや小売店側からは、バーコードスキャン機能を使って最終的にネットで購入する人が増えると、店舗が「ショールーミング化」するのではないかという疑問の声も出てきている。注目の新サービスにもまだまだ荒削りな点が目立つ。大きな期待と同時に、解決すべき課題も多そうだ。

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04「オバチャーン」

  • ■ 大阪のオバチャン=アイドル?
  • ■ 強烈なキャラクターに圧倒される人続出!

大阪といえば、おしゃべりだけど「アメちゃんあげる!」といいながら飴玉をくれる、笑顔の素敵なオバチャンが平和に暮らす街。しかし今、その古きよき(?)オバチャンをアピールすべく、『オバチャーン』というコンセプト集団が注目されている。ド派手なヒョウ柄シャツに身を包み、マシンガントークでアメちゃんを配りまくる。その勢いにこちらは圧倒されるばかりで、「絡んでくるアイドル」なんて言われたりもしているようだ。「仏セブン」と呼ばれるメインメンバーである7人のオバチャンたちは、テーマソングをリリースしている。また、戦隊モノのような色分けがされているなど、いろいろな要素がごった煮状態。強引な大阪のオバチャンの良さを表しているといえるのか、どうなのか。兎にも角にも、一度見たら、その強烈な印象はしばらく忘れられないだろう。

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05「TSUTAYA図書館」

  • ■ 武雄市に続き海老名市も導入へ
  • ■ 広がる官民提携の動き

TSUTAYAなどを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC)を指定管理者としたリニューアルにより、オープンから半年で来館者数が50万人を突破した佐賀県の武雄市図書館。従来の図書館では有り得ない、Tポイントカードの導入や、スターバックスカフェの併設により、幅広い客層の獲得に成功したことで話題となった。それに続き、神奈川県の海老名市立中央図書館でも、CCCとTRC(図書館流通センター)の2社を指定管理者候補としてのリニューアルが進んでいるのだ。これらの『TSUTAYA図書館』は、ポイントカードの導入などで図書館界を中心に批判を呼び、いまだに公共図書館としてのあり方について議論が絶えないという。だが、県外からも誘客するなど、エンターテインメント性という面での軍配はどちらに上がるかは明らか。これからは、図書館に限らず官民提携の動きは広がってくるのではないだろうか。

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06「バズマーケティング」

  • ■ 古典的なマーケティング手法に改めて注目が集まる
  • ■ 今、もっとも重要なのは口コミ!?

街で、テレビで、インターネットで、多量の情報や広告が目まぐるしく発信される現代。そこで重要視されるのが、一般消費者の声、すなわち口コミだ。『バズマーケティング』とは、いわゆる口コミマーケティングのこと。「バズ(Buzz)」とは、「蜂がぶんぶん飛ぶ音」という意味だ。転じて、群衆が噂話でざわめいている様を指す。この手法が従来の口コミと異なるのは、ターゲットユーザーを明確にし、そのコミュニティに影響力のある人物や物事を情報発信源として、商品やサービスを訴求する点だ。商品やサービスを話題とし、次々に噂話が飛び交う「バズ」の状態が起こることを目標としている。SNSなどが普及し、誰もがインターネットで情報を得るようになった現在では、重要なマーケティング手法の1つと言えるだろう。

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07「金融庁検査」

  • ■ 虚偽の報告で批判が集中
  • ■ 検査方法や体制を見直す可能性も

半沢直樹の影響だろう。金融庁検査という言葉を聞くと、反射的に「いったいどういうことなの? 今度やったら、ただじゃおかないわよ!」というオネエ言葉をイメージしてしまう。思わず検査を受ける銀行側に同情してしまいそうになるが、みずほ銀行による反社会的融資の問題は悪質と言わざるを得ない。役員までしか事態を把握していなかったと報告していたのに、実は歴代の3人の頭取も知っていながら問題を放置、国会では現在の佐藤頭取が謝罪と弁明に追われた。さらに批判の矛先は金融庁にも向けられた。金融庁検査では、銀行内の議事録や融資に関する報告書などを確認するが、今回、虚偽の報告を見破れなかったことで、検査方法や体制にもメスが入るかもしれない。現実は、ドラマ以上にドラマチックな展開となりそうだ。

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